能町みね子 石丸伸二の山崎怜奈の質問への対応を語る

能町みね子 石丸伸二の山崎怜奈の質問への対応を語る ナイツのちゃきちゃき大放送

能町みね子さんが2024年7月13日放送のTBSラジオ『ナイツのちゃきちゃき大放送』の中で東京都知事選についてトーク。2位になった石丸伸二さんが選挙後、『Mr.サンデー』で山崎怜奈さんから質問された際の対応について、2人のやり取りを全文書き起こししてチェックした見えてきたものを話していました。

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(能町みね子)あと、やっぱり知事選の話はしたいんですけど。小池さんが受かったのに、終わった後はなんか石丸劇場みたいな感じに最近、なってるなと思っていて。なんか……すごいですね。注目が。

(土屋伸之)話題になってますね。

(能町みね子)まあ、あんまりよくない意味で話題になってるんですけど。どっちかって言うと私はまずは小池百合子当選に対して、昔ほど圧勝じゃなかったと思ってるんで。石丸さんと蓮舫さんの今回の票を合わせると、ギリで小池さんの票を上回っているんですよね。なので小池百合子反対票は相当あったんだけど……かと言って、石丸さん、蓮舫さん、どっちかが出なかったら、その票がそのどっちかに集まったか?っていうと、そうでもなさそうなので。まあ何とも言えないんですけど。でも相当、反対票あったと私は思っています。

あとは石丸さんの選挙が終わった後のパワハラ問題ですね。これ、私は気になったので。特に他局になっちゃいますが、『Mr.サンデー』っていう番組で山崎怜奈さんの質問への返し。これ、私は気になって全文書き起こしをしました。

(出水麻衣)おお、起こしたんですね?

石丸伸二・山崎怜奈のやり取りを全文書き起こししてチェック

(能町みね子)まず、その翌日か翌々日の『グッド!モーニング』っていう番組でなぜかまた石丸さん、別の方にインタビューされていて。その時にまあ、天狗だったんですよ。「真剣勝負で斬ったら、相手は竹刀も持ってなかったみたいなね」とかって。

(出水麻衣)ああ、山崎さんとのやり取りのことを振り返って?

(能町みね子)そうです。それに対して、自ら言い出して。で、「元アイドルか現役アイドルの方がインタビューされた……乃木坂の方ですか?」っていう風にちょっと知らないアピールなんかもしつつ。「女・子供に容赦するっていうのは優しさじゃないと思うので」みたいな。まず、「女・子供」って言っている時点で「ええっ?」ってちょっとびっくりしちゃうんですけども。ちょっと時代がかった言い方をしていて。「ああ、こういう人なんだ」って思ってしまって。

あとは「優しく言ってあげればよかったのかな? (頭をポンポンとする仕草で)ポンポンてやってあげる感じがよかったのかな? でも、それも失礼」っていう風に……「それも失礼」って言ってはいるけど、その前にもうこれを言っちゃダメじゃないですか。

(塙宣之)そんなこと、言わないもんな。

(能町みね子)そう。絶対に言わないんですよ。なんか、まあほぼセクハラに近いですし。これ、別に「それも失礼だからやらなかった」っていう風に言ってカバーできる発言ではないんですよね。で、じゃあそれほど石丸さん、圧勝してたのか?っていうと、これで全文書き起こしに行くんですけど。山崎さんの質問がですね、「まず本当に真摯に受け答えしようとしている姿勢。すごく素晴らしいなという風に思いました」っていう風にまず、石丸さんをちょっと上げて。その後に「石丸さんが叶えたい、実現したいと思われている公約の内容、拝見したりとか。メディアでの発信も拝見したんですが。国政と都政でやっぱりこう、いくら東京って国家予算レベルの経済力であったり、人口があるとはいえ、都知事として国政と都政の内容っていうのはかなり、違うと思うんですね。

小池さんのこれまでのゼロ公約も本来は国政政党として掲げるべきべ問題だったり。それぐらいの規模のことがあったと思います。石丸さんだけじゃなく、他の候補もそこの混同っていうのがすごい見受けられたんですけど、石丸さんがやりたいこの先の政治っていうことを考えると、国政レベルか、都政レベルなのか。どっちが重きが大きいですか? 今の気持ちとして」という。これが全文。

まとめると山崎さんの質問、しっかりしてるんですよ。「小池さんも石丸さんも他の人も、公約を全部見たら国政でやれることと都政でやれることが混ざっちゃっている。ということは石丸さん、本当はどっちがやりたいんですか?」っていう。これはすごいうまい質問で。「石丸さん、この後、国政に出るんですか?」っていう風に直接的に言うと……。

(土屋伸之)それは視聴者も気になるところですよね。

(能町みね子)それを直接的に聞いた人もいたんですけど、そうすると石丸さん、ちょっとごまかしたりするんです。なので「どっちのと政治がやりたいのか?」っていう風にちょっと遠まわしに聞いてるんですね。これはめっちゃ上手い質問なんですけど。そしたら石丸さんがこれに対して結構強い感じで「大変申し訳ないんですが、前提のくだりが全く正しくないなと思いましたよ」って笑いながら返すんですね。で、そこに橋下徹さんも笑ってるんですけど。そこで山崎さん、食いついて。「お教えいただけますか?」って聞いたんですよ。で、そこにかぶせて「ゼロ公約と今回、私が考えた政策、どこに共通点があるという風に解釈されたんですか?」って言いながら、笑うんですね。

これ、でも山崎さん、内容が違うことはわかってるんですよ。「公約の内容は異なると思うんですけど」って言ってるんですけど、またそこを遮るように「全然、次元が違うと思うんですけど」って大きな声で潰しちゃったんですね。まあ、やっぱりこれってパワハラだと思うんですよ。相手の質問を途中で遮って、でっかい声で潰して。しかも嘲笑しながら「俺の方が上だ」っていう態度を示しつつ返してるので。相手の方がちゃんとした真剣を持っていたんですが、それを石丸さんは竹刀でボコボコにしてるんですよ。もう、負けてるんですけど。

それをなんか後からどうにか、「自分の方が強かったんだ」っていう風に見せようとしてるっていうことで。ちゃんと全文を読んだら、山崎さんの方がちゃんとしてましたよっていう。

(塙宣之)まあ、それを見ている視聴者の人もいるわけだからね。

全文を読んだら、山崎怜奈さんがちゃんとしていた

(能町みね子)そうなんですよね。で、必ずと言っていいほど頭に「(笑)」を入れてしゃべるし。やっぱり「石丸さんが大好き」って人以外に関しては、反感しか持たないと思うんですよね。それで今後、石丸さんはどうするのかな?っていうのは私、気になっていて。こういう個性が強い人って、今まではね、サンジャポが引き受けたりとか(笑)。

(土屋伸之)ああ、そうですね(笑)。

(能町みね子)これ、政治家にはなれてないんじゃないですか。そういう方って、割とサンジャポ的なところが引き受けたり。なんかコメンテーター的になっていくんだけど。この方ってめちゃくちゃテレビとか敵視しているじゃないですか。もう「マスゴミ」って言いそうな勢いで。そんな感じなので、テレビの方もこのタイプの方はちょっと使うに使えない感じがするので。結局、またいろんなところで政治に関わろうとして立候補していくしか生き延びていく道がないんじゃないかっていう。まあ、別に私が心配してもどうしようもないんですけど。

(土屋伸之)これだけね、票を集めたからやっぱり注目されますよね。

(塙宣之)だからSNSっていうのも良し悪しですよね。やっぱり、わからないからね。いいことだけを言うとかね、悪いことだけを言うとかね。

(能町みね子)そうなんですよ。やっぱりYouTubeで動画をあげたら、そこのコメント欄は「すごい! すごい! かっこいい! さすが!」ってなっちゃうし。自分への反対意見ってあんまり見ずに過ごしてしまうので。まあ、その2位になっちゃった直後だったんで、イライラしてたのかもしれないんですけど。今後、もし政治をするんだったらこの態度はちょっと厳しいんじゃないですかって思っちゃいましたね。あと山崎さん、本当に……山崎さんはその後、「不勉強で」とか言ってたけど全然、不勉強じゃないですね。ちゃんとやっていたと思います。

(塙宣之)バイデンさんだったらね、「山崎邦正さん」とか言っていたかもしれないですね(笑)。

(出水麻衣)言いい間違えちゃって(笑)。

<書き起こしおわり>

能町みね子 石丸伸二・安芸高田市長の東京都知事選への出馬表明を語る
能町みね子さんが2024年5月17日放送のTBSラジオ『ナイツのちゃきちゃき大放送』の中で石丸伸二・安芸高田市長の東京都知事選への出馬表明したことについて話していました。
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