能町みね子さんが2020年4月25日放送のTBSラジオ『ナイツのちゃきちゃき大放送』の中でプレジデントオンラインに『これが対コロナ最強布陣「橋下総理、小池長官、吉村厚生相」』という記事を書いた政治ジャーナリストの麹町文子さんについてトーク。プレジデントという媒体や掲載されている菅官房長官の人生相談について話していました。
(塙宣之)他になにかニュース、ありますかね?
(能町みね子)じゃあ菅官房長官の人生相談の話を。
(出水麻衣)雑誌『プレジデント』での連載ですね。
「待望の大型企画始動 菅義偉の人生相談」 pic.twitter.com/V5hzBUt7Tk
— 武田砂鉄 (@takedasatetsu) April 24, 2020
(能町みね子)連載がスタートしたんですけども。私も気になって読んだりしたんですが。連載自体は別に普通と言えば普通で。人生相談で「英語が得意なのに職場で生かせない」みたいな話なんですけども。実際に読んでみるとこの相談者の方が相当に難ありで。なんか「遅刻をして上司に怒られるのが納得いかない」みたいな。「いや、それは怒られるでしょう?」みたいな(笑)。
(土屋伸之)ああ、そんな相談だったんだ(笑)。
(塙宣之)それはそうでしょうね。
(能町みね子)相談としてはすごい楽勝な感じの相談だったんで。「まあ、第一回はこんなもんかな」とか思って。その菅さんのプロフィールとかが書いてあるような感じで自己紹介的な第一回だったんですけども。このへんできになるのが、この『プレジデント』っていうメディア自体がちょっと最近、気になっていて。『プレジデントオンライン』ってのもネットにあるんですよね。
で、このプレジデントオンラインの方に、ちょっと極端な記事が載っていて。これが少し、まあ良くも悪くも話題になったんですよ。何日か前に。で、それは「コロナ対策で安倍さんがとにかく大失敗してる」っていうことでけちょんけちょんに叩いた上で、「コロナ対策のためには橋下徹首相が必要だ」っていうことを言っているんですよ。それで「橋下徹、小池百合子、現大阪府知事の吉村洋文さんといった布陣で内閣を組まなきゃダメだ!」みたいな。
(塙宣之)なんか「最強の布陣」みたいな記事がありましたね。
これが対コロナ最強布陣「橋下総理、小池長官、吉村厚生相」
これが対コロナ最強布陣「橋下総理、小池長官、吉村厚生相」 もう安倍に政権を任せるのは無理だ https://t.co/zyw5KSDgwr
— PRESIDENT Online (@Pre_Online) April 22, 2020
(能町みね子)ちょっと極端すぎて。だいたい、橋下徹さんは今、政治家じゃないわけだし。「なんで?」っていうような感じの記事なんですけども。この記事を書いた方というのが「麹町文子」さんという風に書いてあるんですけども。この方、検索をしても全然出てこないんですよ。このプレジデントオンラインの中の記事がいくつかあって、それが全部安倍さんを叩いて橋本・小池・吉村さんあたりを上げるみたいな、もうすごく偏ってるというか。そういうのを書くために作られたたぶんペンネームというか、架空の人物じゃないかな?っていうのを疑われるような人なんですけど。
(塙宣之)はいはい。
(能町みね子)これ、気になったのがこの人のプロフィールで。一応、それらしいことが書いてあるんですよ。割と若くて。1987年生まれとかで。「週刊誌記者を経てフリーランスとして独立」とか書いてあるんですけども。最後に「婚活中」って書いてあるんですよ。私、もうこの3文字がすごく気になってしょうがなくて。「婚活中」というのでプロフィールを締めているあたりが逆に超男くさいなと思っちゃって。
麹町 文子の記事一覧:PRESIDENT Online – プレジデント https://t.co/1lHD1XGtEr pic.twitter.com/heQWhyZzAV
— みやーんZZ (@miyearnzz) April 25, 2020
(出水麻衣)うんうん。ちょっとわかります、その感じ。
(塙宣之)そうですね。逆に女性でも男性でもいいですからね。
(出水麻衣)女性はあえて書かないかもしれないですね。
(能町みね子)特に政治の結構固いことを書くようなライターさんなんで、意識が高いというか。女性が結婚がどうのこうの……なんてことにわざわざこだわるなんて、あんまりなさそうじゃないですか。
(塙宣之)そこの情報が全然出てこない? 能町さんをしても見つけることができなかったわけですね?
(能町みね子)この麹町文子さんに関しては全く出てこないです。で、しかもこういう割と保守的っていうか、強権的な人が好きなタイプだから、まあある意味、もしかしたら「女は結婚してナンボ」みたいに思ってる、すごい保守的な人の可能性もあるんですけど。だとしたら、なおさらそうは書かないと思うんですよ。「婚活中」なんてそういう人にとっては恥ずかしいわけじゃないですか。そういう人は「結婚できてナンボ」なはずだから。なのでどっちにしてもそういうことは書きそうにないということで、私はこの人は絶対におじさんだと思っているんです。
(塙宣之)フフフ、たぶん日本中で能町さんだけだと思いますよ。そこに食いついているの。
(能町みね子)40、50代のおじさんだと私は思っています(笑)。
(出水麻衣)年代まで(笑)。
麹町文子、40代・50代のおじさん説
(能町みね子)ずっと「安倍下ろし、橋下・小池上げをこれからこの人はしていくんだろうな」っていうね。
(塙宣之)プレジデントっていう雑誌はもともとそういう感じなんですか?
(能町みね子)プレジデントはですね、ちょっと調べたらすぐに出るんですけども。オンラインではなくて、雑誌の方の編集長の小倉さんっていう方が小池百合子さんの元秘書なので。だからもう、関係は深いんですよね。
「プレジデント」新編集長が語る 「絶対に成長しない」働き方のすすめ https://t.co/4SIfHGbzTS
— みやーんZZ (@miyearnzz) April 25, 2020
(塙宣之)でも、菅さんの連載は始まっているわけですね。
(能町みね子)でも、そこの小池さんと菅さんとか、実は結びつけたいのかな、みたいなことをこれ、プチ鹿島さんとかも言っていて。
(塙宣之)そうか。だからそういうので見ていくと、またつながりが見えてくるという感じがするのかな?
(土屋伸之)でも菅さんの立場で人生相談って……今後、どんな感じになっていくんですかね? やりにくいところ、ないのかな?ってちょっと思いますね。
(能町みね子)結構無難なものばかり集まってしまうんじゃないか?って気がして仕方ないですけどね。
(土屋伸之)だって「嫌な上司の話」とかだったら、チラつく人もいっぱいいるじゃないですか。
(能町みね子)そうですね。どうなるんでしょうね(笑)。
<書き起こしおわり>