成田賢さんが2024年6月22日放送のJ-WAVE『ゆう坊とマシリトのKosoKoso放送局』の中で『ファイナルファンタジー4』開発についてトーク。まだ大学生だったにもかかわらず、大学に行かずにずっとスクウェアでプログラミングしていた件や、ゲーム内の「開発室」で「ちくしょー、大学やめてやる」とつぶやいていたのが大学の同級生に知れ渡った件などを話していました。
(鳥嶋和彦)で、FF4からメインプログラマーに?
(成田賢)そうですね。正確にはまだ、大学生だったんですけどね。
(鳥嶋和彦)えっ、まだ大学生だったの?
(成田賢)なんていうか、諦めきれなくて在学してた感じですね。ちょっと。要は研究室に入ってしまうと、東京理科大だったんですけど。昼間の研究生に入らなきゃいけなくて。そうすると、働けなくなっちゃうんですよ。だから3年生で止まってたっていう感じです。
(鳥嶋和彦)ああ、ずっと?
(成田賢)で、23歳ぐらいの時かな? 一浪していて、23歳で。それで大学生だったんですけど、ほぼ大学には行かないで赤坂のスクウェアのオフィスに泊まり込んでいたみたいな。
(鳥嶋和彦)ああ、そうか。もう赤坂時代になるわけだ。
ほぼ大学には行かないでスクウェアのオフィスに泊まり込む
(渋谷員子)よく言ってたよね。「ナリケン、今日、学校行かないの?」って。
(坂口博信)お母さんのようだよ(笑)。
(成田賢)あれなんですよ。僕からしてみたら大学に行って学べるものなんて、ほとんどなくて。会社にいる方が全然、本当の意味の大学というか。学びたいものがあったっていうか。逆に大学に行くと、コンピュータ系の学科だったんですけど。「成田が来たぞ!」って言われて。「何かな?」と思ったら「代わりのプログラム、こういうのを書けって言われてるから10種類ぐらいで書いて」とか言われて、それを書いて。「何しに大学に行ってるんだろう?」みたいな感じでした。会社にいるのが本当に楽しくてしょうがなかったです。
(鳥嶋和彦)それでも大学は辞めなかったんだ?
(成田賢)いや、辞めましたよ。もう4が出来上がる時には、4の開発室っていう……昔、FFには開発室っていうダンジョンがあって。ゲーム内に。そこで僕、寝てるんですけど。話しかけると「もうバグを見つけないでくれー」とか、「ちくしょう、大学やめてやるー!」って言っていたんですよ。それを僕の大学の同級生が見つけて、クラスの連中にFF4のカセットを持っていって。「成田がこの中にいた!」とかって言って(笑)。「ずっと大学に来ないと思っていたら、この中にいたんだ!」って(笑)。
(一同)フハハハハハハハハッ!
(成田賢)「辞めるってよ」って(笑)。それで、辞めました。
「大学に来ない成田がゲームの中にいた」(同級生)
(鳥嶋和彦)なるほどねー。その時は渋谷さんも北瀬さんも4に入っていたの?
(渋谷員子)4には入っていなくて。私は『魔界塔士Sa・Ga』に最初だけちょっと入っていて。でも、こっちで『聖剣伝説』をやるからって言われて、私はこっちに異動したんですよね。
(Naz Chris)いわゆるファイナルファンタジー外伝ですよね。
(渋谷員子)そうです。ゲームボーイの。ちょっとゼルダチックなやつなんですけども。
(坂口博信)そうですね。ちょっとアクション系ですよね。
(Naz Chris)で、その後に、『ファイナルファンタジー5』から開発に北瀬さんが入られて。
<書き起こしおわり>