石山蓮華とでか美ちゃん 映画『HOW TO BLOW UP』を語る

町山智浩 映画『HOW TO BLOW UP』を語る こねくと

石山蓮華さんとでか美ちゃんさんが2024年6月18日放送のTBSラジオ『こねくと』の中で映画『HOW TO BLOW UP』について話していました。

(石山蓮華)先週は環境活動家たちが石油パイプラインを爆破する作戦を実行する様子を描いたドキュメンタリータッチのサスペンス映画『HOW TO BLOW UP』をご紹介いただきました。

(でか美ちゃん)でか美ちゃんも蓮華ちゃんも見てきましたけども。もう、めちゃめちゃ……なんだろうな? 「こう言っていいのかな?」っていう感じがするけど。面白かったですね。やっぱり手に汗を握っちゃうし。実際にこういうことがもしあったら本当にこう、なんだろうな? いろんな人の仕事とか生活に影響が出てしまうし。伝えたいメッセージというのは一度、置いておいて。とんでもない作戦と実行だとは思うんですけど。なぜか映画として見ていると、正直やっぱり途中から、なんか応援しちゃいましたもん。

(町山智浩)そう。「頑張れ!」って気持ちになっちゃうんですね。

(でか美ちゃん)「頑張れ!」って思っちゃうんですよね。それが映画の不思議なところ。

ついついテロリストたちを応援してしまう

(町山智浩)環境テロリストたちがエコロジーのために石油パイプラインを爆破するという作戦を描いてるんですけども。いや、これをエンターテイメントにしてるところがすごいなと思いましたね。

(石山蓮華)「なんか変な映画だな。なんだろう? 私、何を見てるんだろう?」と思いながら、でも最終的に「頑張れ! パイプラインを爆破しろ!」みたいな気持ちになっていって。なんか不思議な気持ちになりましたね。

(でか美ちゃん)いろんな苦難が……やっぱり作戦通りにいかないこととかもあるから。「大丈夫か?」って……「なんで私は今、『大丈夫か?』って思ってるんだ?」みたいなね。

(町山智浩)そうそう(笑)。でも彼ら、すごくその石油パイプラインを爆破するんだけど、誰も人は傷つけたくないっていうね。目的は環境問題なんで。そういう意味では心優しいテロリストたちなんですよ。そのへんもね、葛藤が描かれていたりしてね。どんどんと見ている人がだんだん、彼らに感情移入していくという。で、いわゆる左翼の人ばっかりなのかと思うと、そうじゃなくて。ド右翼の、ものすごい愛国者の右翼親父も仲間に入ってて。左右を超えて、アメリカを本当に守りたいと思う人がやってるっていうところも非常に複雑でね。で、それを追いかけるのが、いわゆるFBIですから。本来、正義の味方なんだけどもこの映画ではすごくむかつくやつらとして描かれていて。

左右を超えてアメリカを本当に守りたい人々が集まる

(でか美ちゃん)だし、作品の中で描かれていたような行動っていうのは、やっぱり私は個人的にはすごく極端だなと思いますけど。こうまでしないと、もうメッセージが届かないっていう風に追い込まれていく人は現実にめっちゃいると思うんで。

(町山智浩)そうなんですよ。声が届かないから、みんなに意見を聞いてほしいから、テロでも行わなければならないっていう話なんですよね。

(でか美ちゃん)話を聞く大勢というか、姿勢というか。全国民が政治に興味を持ち続けていかないと。社会のことを考えてる方たちが、こうなっちゃうこともあるかもしれないっていうのは……。

(町山智浩)こういうことにならないために、そういう問題をちゃんと政治的に解決してほしいんですよね。本当はね。そうしないと、テロが起こっちゃうよっていうことですね。

<書き起こしおわり>

町山智浩 映画『HOW TO BLOW UP』を語る
町山智浩さんが2024年6月11日放送のTBSラジオ『こねくと』の中で映画『HOW TO BLOW UP』について話していました。
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