東野幸治さんが2024年6月14日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で桂三枝(三枝)さんのバラエティ番組演出における発明の数々を紹介していました。
(東野幸治)続いてのメールです。「フジテレビのお昼の番組『ぽかぽか』に文枝師匠がゲスト出演されてました。『新婚さんいらっしゃい!』でMCをしていた頃の裏話。『実はコケるタイミングを常に意識しながらトークしていたので、本当に新婚さんのトークが面白い時はコケるの忘れてしまっていた』とおっしゃってました。すると、それを聞いたアンジャッシュの児嶋の小島さんが『じゃあ、本当に面白い話を聞いた時はコケてないってことですね?』と質問すると、文枝師匠は『そうですね」と返事し、児嶋さんはあからさまな作り笑いで『アハハハハッ……』とリアクションし、全く面白くなさそうにしてました」。
おい、児嶋! お前、そこコケるタイミングやぞ。ちゃんとコケへんかい! 文枝師匠、滑らせんな!(笑)。すごいよね。文枝師匠……三枝師匠の時代の時代の発明というか。ほんまに椅子でコケるとかも、ちょっと椅子を不安定にしてるわけでしょう? 足を丸くして。
(渡辺あつむ)足を細くして。
椅子でコケるという発明
(東野幸治)細くして。で、「ここぞ」っていうタイミングで1回か2回、コケる。だって、前も言ったけどサイコロもあの人が角を取ったんでしょう? サイコロとか。で、それが『ごきげんよう』に行くわけや。普通の角ばったサイコロやったらガチッて止まるか、おもんないから。『三枝の国盗りゲーム』っていう30分のクイズ番組があって。で、最終的に戦国時代のあれで日本の中の領土を取っていって、一番領土を多く取った人……『アタック25』の日本列島版で。領土をたくさん取った人がチャンピオンになって。最後の一文で正解したらなんか、ご褒美がある。で、姫か坊主。百人一首にかけてるから。右を選んだら姫が落ちてくる。それで勝ち。左を選んだ坊主で何にもなしですよっていうやつ。
そのリアクションも結局、最初は紐でポンと落としてただけやったけど。なんかおもんないなということで、それをゴムにしたんでしょう? ビヨーンッて。で、サイコロの角も取って、それでゴロゴロ回るっていう。だからそんな……そのへんのところは師匠はたまに、何となく「あの時はこうだったんだ」とか。弟子の方から「あれは噂で聞いたんですけど、本当ですか?」みたいなのって、聞けるの?
(渡辺あつむ)あの、この間……ほんまに3日ぐらい前、その話になって。でも、「なんぼ関西でやっても東京で、ものすごい金かけられて。それで全部、取られたんや」って言ってはりました(笑)。
(東野幸治)最後、そんな話になるんや(笑)。
(渡辺あつむ)はい。やっぱりね、面白くなるじゃないですか。お金をかけた方が。
「金をかける東京に全部取られた」
(東野幸治)そりゃそうやし。規模もでかいし。あの坊主がもっとでかいやつで、ビヨヨヨヨーンッてなる方がおもろいし。言うたら、サイコロもゴロゴロゴロゴロ。「いつ、止まるねん!」っていう。5秒、10秒、転がっている間じゅうはチャンネルを変えんもんね。だからすごい発明よね。だから欽ちゃんと三枝師匠のゲームの発明合戦よね。
(渡辺あつむ)伝説のね。どうだったっけな?
(東野幸治)で、ドリフもそこに混じったりするし。いや、いろいろとあの手、この手で。で、関西の場合は当時、予算がなかったから知恵でってことでしょう? すげえな、本当に。その後、欽ちゃんもいるけども、それからダウンタウンさんとかになるんじゃないの? ダウンタウンさんがいろいろ……「次のVTRまで残り5秒」みたいなのとか。
(渡辺あつむ)なるほど。
(東野幸治)あれは元々、だからゲストの方が料理を作っていて。一番最初、ゲストが来る前にじゃんけんかなんかで負けた人が「いや、めちゃくちゃまずいですね」みたいな、たとえばそういうネガティブなこと。ゲストの方が嫌がるワードを決めて。「これ、誰が言う?」ってなって。で、たとえば板尾さんなら板尾さんが言うっていうのを決めて。ほんで、ゲストを招き入れて楽しく料理を作って。ああして、こうしてってあyって。で、その人のタイミングで「これ、めちゃめちゃまずいですね」って言って。それでゲストが「えっ?」ってなって。で、それを編集する時に「めちゃめちゃまずいですまで残り12分」みたいな。だんだんカウントダウンしていく。で、そこからなんか、右上とか左上にそういうカウントダウンが出るようになったんちゃうかなっていう。
(渡辺あつむ)なるほど。
(東野幸治)でも、『探偵!ナイトスクープ』もありますもんね。字。テロップっていうのも。ほんまに滑舌悪いとか。おじいちゃんが何しゃべったかわからへんかったんでしょう? それからなんか……そうよね。たしか、そうですよね。苦肉の策がなんか、定番になったっていうことですから。そんな感じよね。
「世界一周すごろくゲーム」の動画を探していたら、同時期にやっていた「三枝の国盗りゲーム」の動画の桂三枝(現6代目文枝)師匠が若すぎて草。 pic.twitter.com/yfNtxuncsB
— 米澤光司(パルプンテのぶ) (@parupunte_nobu) August 21, 2021
<書き起こしおわり>