東野幸治 篠原涼子を語る

東野幸治 篠原涼子を語る 東野幸治のホンモノラジオ

東野幸治さんが2021年9月10日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で篠原涼子さんについてトーク。『ごっつええ感じ』での思い出などを話していました。

(東野幸治)愛媛県の方からのメールです。「ダディ、こんにちは。私が鮮烈に覚えてるのは『ダウンタウンのごっつええ感じ』のエンディングコーナーでの出来事です。当時のエンディングは『ごっつ』にしてはゆるめの、メンバーがカラオケ歌いながら終わるという和気あいあいとしたコーナーでした。当時、アイドル崩れのバラドルから一転、『恋しさと せつなさと 心強さと』がTKプロデュースで大ヒットし、グイグイ来ていた頃の篠原涼子さんが自分の持ち歌でもある『もっと もっと…』を歌おうとしたその時、横から走り込んできた半裸の東野さんが大声で……」。これ、ホンマかな?(笑)。

「東野さんが大声で『しょうもないんじゃ!』と篠原さんに一喝。びっくりして『キャーッ!』と叫び声を上げた篠原涼子さんがマジ泣きをしかけたまま1曲を歌うという地獄絵図が繰り広げられた場面が今でも鮮烈に記憶に残っています。たぶん誰かに操られていたのでは、という推測もできますが当時は人としてどうかと思いました。そして私はあの頃の東野さんが大好きです」(笑)。いや、すごいな。今、読んでももうちょっと、なんかサブイボが出るぐらい……(笑)。

やっぱり一生懸命、なんか爪痕を残さなあかんなと思ったんでしょうかね。20年ちょっと前? もう4半世紀前ですか? 覚えてます。だからこの話、よく今田さんとするんですけども。「あれやったよな」って。エンディングで……東京パフォーマンスドールから解散して、辞めて。で、バラエティで、言うたらおバカタレントみたいな感じで。で、『ダウンタウンのごっつええ感じ』で一緒にコントとかして。一緒に遊んだり、言うたら企画やったりするメンバーが、なんか小室さんがプロデュースする。歌を歌うっていうので。「ええっ? なんや、それ?」って。それで『恋しさと せつなさと 心強さと』をエンディングで歌うって言うてて。で、カラオケで歌う。

『ごっつええ感じ』のカラオケで歌う

(東野幸治)それでみんなもね、なんか手拍子をするのよ。それもだって、スタイリストの服とかじゃなくて、全員が揃いのジャージを着て……なんかチームファイトかなんかの企画で体を動かした後で収録してたから、全員ジャージを着てやるじゃないですか。で、言うたらたぶんレコード会社も来てたと思うけど。当時、わかってないから。レコード会社やそこのマネジャーとかさ、TK。小室さんサイドの人もいっぱい来てて。言うたら、売り出すわけやから。でも、俺らは知らんからジャージを着て。バーッと歌って。

で、だんだんやることがないからさ、なんかここにあったクッションみたいなんで浜田さんがちょっと篠原涼子さんの頭かな? お尻なんかな? ポーン!って叩く。で、それがたぶん俺らからしたらホイッスルに聞こえたんやろうな? 「ボーン! ボーン! ワーッ!」っていう。今やから俺ら、笑ってギャーッ!ってやっとったけど、冷静に引きで見て。カメラマンとかディレクターとか奥のマネージャーの顔を見ていたら、全員顔が曇ってました(笑)。考えられないでしょう? 

絶対にあかんよね? そんな……「カット、カット、カット! ちょっ、止めて! なにしてんの? メンバーが、デビューするんだよ? なんで頭、殴っているの? なんで首、絞めてるの? おい、東野? 首、絞めたら歌えないだろう?」「はい、すいません……」「おい、蔵野。ほんこん。お前……なにケツ触ってんだよ?」ってなるじゃないですか。だから今田さんと2人で「あんなの、あかんよな?」って。でも、それが200万枚とかの大ヒットですよ? で、スターになって、紅白まで行って……っていう。でも、俺らはわかってないのよ。みんな。

で、そこからドラマもちょいちょい出だして。歌手から女優になって、人気作にどんどん出て。バラエティやったらおバカな発言するけど、なんかドラマとか映画やったら台本をちゃんと読んで役似なりきってしゃべるからすごい違和感がないのよ。逆に。ドラマとか映画を見る方が篠原涼子さん、ちゃんとしている女性みたいな感じで映っていて。「向いているよな」みたいな話をしたの、俺、覚えてるのよ。上から偉そうに。「自分、向いてるよな?」って。ホンマに。頭、おかしいでしょう?

ほんで、それで『ごっつええ感じ』も終わり、仕事で共演することもなくなり。で、向こうはもう超スターになり。ピンで連ドラの主演を張るようになり。難事件も解決するようになり。ほんで、その当時の『ごっつええ感じ』のプロデューサーとか、会うじゃないですか。たまにしゃべってたら「この間、涼子がさ、楽屋に『篠原涼子』ってあったから久しぶりに会いに行ったらさ、もうすごいんだぜ、あいつ。もうマネージャーとかピリピリしてさ。廊下の前でみんな並んでるんだよ。だからもう、入っていけなかったよ」「えっ、ホンマですか?」って言うてて。

で、その後にスーパーマーケットでたまたま会ったんですよ。「ああ、涼子や」って思ったけども、すごい急いでる感じやったし。なんかね、髪の毛が濡れてて。たぶんね、ジムかなんか帰りの、急いでいた感じやったけど。なんかね、、スターすぎて声かけられへんかった。ほんで、番組のゲストで来た時に「いや、実はこれこれこうで。髪の毛濡れてて。たぶんジム帰りでスーパーで買い物してる時に見かけたけど、声かけられへんかった」「なんでよ。声、かけてよ」って言われたけど。昔やったら「ああ、そうやな」って言うてたけどその時は「おおう……」って(笑)。「ごめん……今度、声かけるわ……」「なによ? ちょっとやめてよ、その言い方。なんか変わったじゃん」みたいに言われて。「お、おう……ごめん。あの時俺、どうかしてた」みたいな(笑)。

だから、ホンマに僕ら、篠原涼子さんとか共演していた女性の人、一切見てなかったから。ダウンタウンさんしか見てなかったから、意識があんまりなかったから……これはあかんよ。本当に地獄絵図です。本当に。

(佐藤)来てくれないですかね?

(東野幸治)来てくれると思う。ホンマに来てくれると思う。本人の耳まで入ったらね。たぶん……何層もあるから。たぶん水が落ちて来えへんと思う。目が細かいから水、落て来えへんと思うけど。『1周回って知らない話』のスペシャル、たまにやっているんですよ。その時に「ドラマを久しぶりする」っていうので来たのよ。で、「久しぶり!」って言うから「おお、久しぶりやな、涼子!」ってしゃべっていたら、俺が「涼子」って言うのにスタッフが引いていた(笑)。「なんや、あいつ? 偉そうに……篠原さんを涼子って呼ぶなんて……」「いやいや、俺は昔、共演しててん。なあ、涼子?」「そうだよ。逆に『篠原さん』の方が気持ち悪いよ」って言ってくれて助かったけど。

『1周回って知らない話』で再会

(東野幸治)うん、だからね、呼んだら来てくれると思いますよ。俺、だって昔、よくあるじゃないですか。「芸能人の初恋の人に会いに行きましょう」とか「初恋はどうだったでしょうか?」っていうので、バラエティで人気の篠原涼子さんの、群馬県やったかな? 実家に行って、「篠原涼子さん、どんな生徒さんでしたか?」っていうんで、当時の同級生とか近所の人に聞くっていうレポーターの仕事もしてましたから。なんかね、ちょっとヤンチャな女の子の篠原さんは、やっぱり中学3年生ぐらいになるとちょっと夜中とか家、飛び出して友達となんか遊びたいじゃないですか。

だから篠原さんの部屋が1階やったんですよ。で、篠原さんは当時、玄関から出ずに1階の自分の部屋の窓から出入りしてました(笑)。っていう話。なんかそれ、覚えてます。またよかったら、この『ホンモノラジオ』に来ていただいて、最近のことをしゃべってほしいと思います(笑)。上手に聞くんで、大丈夫です。俺、何も知らん(笑)。俺、ホンマに何も知らないから、大丈夫です。

<書き起こしおわり>

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