ハライチ岩井『ブルーロック』に共感できる理由を語る

ハライチ岩井『ブルーロック』に共感できる理由を語る ハライチのターン

(岩井勇気)結構、やっていたんだよな。あと『ブルーロック』で千切豹馬っていう、めちゃくちゃシュッとしたキャラクターが出てくるわけですよね。それがもうね、俺とプレースタイルがそっくりすぎて、めちゃくちゃ感情移入しちゃうんだけど。技術はそこまでないの。でもとにかく、足だけがめちゃくちゃ速いやつなのね。で、俺もそうだったんだけど。とにかく、相手と一対一になった時にボールをはるか前に蹴るわけ。で、どっちが先に追いつくか?っていうだけの、ただの徒競走みたいなサッカーなわけ。

(澤部佑)ああ、野人岡野みたいなね(笑)。

(岩井勇気)だから本当、技術もないよね。別にね。前に蹴って、早く追いつくだけなんだから(笑)。

(澤部佑)すごいよな、それも。

(岩井勇気)そのプレースタイルのせいで俺はスタメンには絶対入れてもらえなかったの(笑)。

(澤部佑)ああ、そうか。スーパーサブだね。それはね。

千切豹馬と同じプレースタイルだったハライチ岩井

(岩井勇気)試合後半で、みんなちょっと疲れてきた時に投入されて。そしたらもう、この足の速さだから絶対追いつけないみたいな状態になるわけ。俺はそんな選手だったんだけど。でも俺は高校までサッカーやり遂げて、やっぱり海外のトッププレーヤーとかの試合をね、離れた後に見た時。やっぱりそのトッププレーヤーの中に、そんな汚い技術に頼っているやつはいないから(笑)。

(澤部佑)汚い技術に頼っているやつ、いないか。結局……そうか。本当に足が速いだけのやつもいないのか?

(岩井勇気)そんなに、いない。

(澤部佑)そりゃあ、足元の技術もあるよね。

(岩井勇気)だから、俺の父親の教えは間違っていたんだなって思ってね(笑)。

(澤部佑)ああ、それに気づかされた? ちょっと離れた時に?

(岩井勇気)俺はそこから、サッカーを見なくなったんだよね(笑)。

(澤部佑)全く見ないもんね。

(岩井勇気)そう。見てるとなんか「無理じゃん」って思っちゃう。「じゃあ、無理だったんじゃん。本当にマジの才能のやつしか、いないじゃん」って。

(澤部佑)それはでも、お父さんは上り詰めさせたかったんじゃない? その「汚い」の頂きに、息子を(笑)。

(岩井勇気)フハハハハハハハハッ!

(中略)

(澤部佑)でも、お前の親父が誘われてコーチをやってさ、他のチームメイトもみんな、教えているわけじゃん? 他の子供たちにもそれを吹き込んでいたのかな?

(岩井勇気)吹き込んでいたよ。

(澤部佑)フハハハハハハハハッ!

(岩井勇気)いや、ひどいコーチだったよ。

(澤部佑)やばいね!(笑)。

(岩井勇気)もう、タバコくわえながらサッカーを教えていたから(笑)。

(澤部佑)一見、天才にも見えるけどね(笑)。

タバコをくわえながら少年たちにマリーシアを教える岩井父コーチ

(岩井勇気)なんか、そういうダーティーチームから最終的に話の中にさ、1人、チームに入ってもらいたいみたいなところ、あるよね。

(澤部佑)ああ、まあね。たしかにね。お父さん、やっていたんだっけ。サッカーは。

(岩井勇気)親父、サッカーはやっていたね。

(澤部佑)それでタバコを吸って……悪の、ダーティーロベルト本郷みたいな(笑)。それですごければ、結果を残せればね。

(岩井勇気)そうね。でも最初の頃、「リフティング、やってみろ」って言われて。俺、そこそこできたの。で、それが嬉しくて。小学校4年ぐらいの頃には6、700回ぐらいできるようになったんだけども。

(澤部佑)すごっ!

(岩井勇気)でもリフティングってあんまりサッカーに関係ないから。リフティングだけうまいやつになっちゃって。あと、足が速いだけっていう。

(澤部佑)あれ、結局リフティングって意味ないの?(笑)。

(岩井勇気)あんまり意味がないんだよね。

(澤部佑)それで『筋肉番付』に出てね、岩井さんはリフティングをお互いに進んでいくやつでね。それでお父さんがミスしてね(笑)。

(岩井勇気)そうだな。

(澤部佑)あの瞬間に、終わったよね。

(岩井勇気)父親の威厳が(笑)。「父親の威厳、丸つぶれ!」っていうナレーションが入っていたんだから(笑)。

(澤部佑)ああ、当時の『筋肉番付』で? 懐かしいですね(笑)。

岩井親子で出た『筋肉番付』

<書き起こしおわり>

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