安住紳一郎と六角精児 ギャンブルの真の勝者を語る

安住紳一郎と六角精児 ギャンブルの真の勝者を語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんと六角精児さんが2024年5月26日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で「ギャンブルの真の勝者」について話していました。

(安住紳一郎)さて、六角さんももう還暦を過ぎたということで。とてもね、お若く見えますけども。

(六角精児)結構、だから7回出てるってことはもう10年ぐらい経ってるわけじゃないですか。安住さんももうずいぶんとお年になって。

(安住紳一郎)そうですよ。だって1回目にご出演いただいた時、当時、奥さんと喧嘩して。奥さんが出ていった日に来たんで、ちょっと生放送は心ここにあらずみたいな。

(六角精児)なんか喧嘩したんですよ。2回ぐらい、喧嘩してるんですけど。あれ、何回目かな? 冷蔵庫にあった奥さんのおやつを食べちゃったんですよ。そしたら、それが人からもらったやつで。「世の中にはやっていいことと、悪いことがある」って言われて。それで喧嘩になって、それで奥さんが家出しちゃったってことがあったんですね。それでしばらくして帰ってきて。「どこに行ってたの?」って聞いたら「ドーナツ屋さんにいた」っていう。だから「行くところ、そんなにないんだな。ああ、悪いことをしたな」と思ったことはあったんですけど。最近もちょっとね、いろいろとあったんですけど。

(安住紳一郎)でも、あれですよね。仲良く生活されてますよね。

(六角精児)ああ、もう仲いいですよ。ただ、この間はちょっとだけ……怒られたんです。

(安住紳一郎)なんで怒られたんですか?(笑)。

(六角精児)舟券を友達に買ってもらっていたんですよ。もう自分で買う時間がなかったもので。ボートレースの舟券をね。そしたら、割と高配当のが当たりまして。これ、友達が買ってくれなかったら成立しないから、その人にご祝儀を渡したんです。

(安住紳一郎)ああ、そうですね。「買ってくれてありがとう」って。

(六角精児)それがかなりいい配当でしたら。そしたらそれをやっぱり勝ったら話したくなるじゃないですか。で、奥さんに言ったんですよ。そしたら急に怒り出して。「なんであんな奴に金を渡すんだ。私がレオタードをほしいのに」って。

(安住紳一郎)レオタード?

(六角精児)はい。「バレエのレオタードが私はほしくて。それをずっと我慢してるのに、あいつが金もらったなんて……」ってすごい怒りだしたんですよ。そしたらそれ、関係ないじゃないですか。

(安住紳一郎)でもそれは「なんで他人に渡してるの?」っていう気持ちだけですよね?

(六角精児)そうなんです。それに怒ったんですね。だけど俺としては別に、だってその人に買ってもらったら当たってないわけだから。っていうことを言ったんだけど、許してくれなくて。結局、ずっと怒っているから俺、しょうがないからバレエのレオタードと、あととはバレエシューズも買いましたよ。だからね、本当に安住さんも知り合いとか肉親には勝った時は言わない方がいいですよ?

(安住紳一郎)アハハハハハハハハッ!

(六角精児)絶対にね、何かありますから。それにすりよってくる人が。だから俺、ソファーで「いやー、昨日、勝っちゃった」みたいに話していたら「どうしてだ?」って。なんか急に、今まで晴れていた気持ちが土砂降りになりましたからね。本当に。

(安住紳一郎)フハハハハハハハハッ! いいですねー(笑)。「晴れた気持ちが土砂降りに」って(笑)。

晴れていた気持ちが一気に土砂降りに

(六角精児)曇りなし。ブワーッて。「ひいーっ!」って。で、「ほしいレオタードとシューズを買ってこい」ってなりまして。

(安住紳一郎)それで奥さんは納得して?

(六角精児)納得しました。これで快晴ですよ。

(安住紳一郎)よかったですね(笑)。

(中澤有美子)とてもよかった!

(安住紳一郎)大変ですね(笑)。前はボートレースを始めたばっかりでしたけども。今はもう、あれですか? ボートレース中心ですか?

(六角精児)ボートレース中心ですね。だけど、勝てないねえ!

(安住紳一郎)ああ、そうですか。

なかなか勝てないボートレース

(六角精児)もう、なんでだろうね、あれ? 欲が出るからかな? だって6艇しかいないのにさ。でもね、俺もあんまり……昔ね、4頭立ての競馬の三連単外したこともあるし。だからあんまり、ダメなんだよ。向いてないんだよ、きっと。

(安住紳一郎)そうですか(笑)。いやいや、向いてると思いますよ。

(六角精児)そうですかね?

(安住紳一郎)いや、六角さんは天才だと思いますよ。

(六角精児)いや、そんな無責任な……。何を根拠にそんなこと、言わはるんですか?

(安住紳一郎)いや、だって「続ける」っていうことはやっぱりすごいですよ。

(六角精児)ああ、それはそうですよ。僕も長い間、続けて……もう半世紀近くなるかな? いろんなものを経験して。で、勝ちも負けも、どっちも楽しめるようになってますから。だから僕こそがもしかしたらギャンブルの勝利者かもしれませんね。

(安住紳一郎)そう! 最終的には別にお金を持って天国なんかには行けないわけだから。現世で楽しい思いをした人が一番だから。

(六角精児)そうなんですよ。で、何よりも楽しい……勝ちはそりゃあ、誰だって楽しいよ。負けを楽しめるようになるっていうのが、これが難しいですよ。

(中澤有美子)なかなかその境地にはね。

負けを楽しめるようになるのは難しい

(六角精児)そう。一銭もなくなった時に下に銭が落ちていないか、目を皿のようにして見る喜びね。

(安住紳一郎)「喜び」じゃないですけども(笑)。それすらも楽しめちゃうってことですよね。

(六角精児)結構楽しいですよ。やっぱり徹マンで負けた後のね、空が真っ黄色に見える感じとかね。いろんなことがありましたよ。

(安住紳一郎)六角さん、麻雀でお金は賭けてませんからね。

(六角精児)賭けてないですよ。ああ、でも一度だけ、ご飯を賭けてやったことはありますね。

(安住紳一郎)ですよね(笑)。

(六角精児)はい(笑)。

(安住紳一郎)だからほら、ギャンブルってね、あんまりよくないし。当然、それで生活を崩す人も多い中で、やっぱり六角さん、そんなにね、いい思いもしてないんだけれども。50年、やめてないっていうのは楽しんでるっていう証拠ですよ。

(六角精児)何度もね、いろいろなものを失いましたけどもね。そのたびごとに、1回か2回、地獄の淵を見ながらまた登ってきて。今、こうやって楽しく安住さんとお話ができている。これ、最高ですよ。

(安住紳一郎)最高ですよね!

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<書き起こしおわり>

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