安住紳一郎「女人禁制(にょにんきんぜい)」読み方問題を語る

安住紳一郎「そんな彼(彼女)がいまの夫(妻)です」メッセージを語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんがTBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』の中で「女人禁制」を「にょにんきんぜい」と読むことについてトーク。その意味や、そう読まない放送局も存在することなどを話していました。

局アナ 安住紳一郎

(安住紳一郎)(大相撲の土俵・女人禁制問題については)いろいろあって、それぞれ意見があるかもしれませんね。うん。「女人禁制(にょにんきんぜい)」ですからね。女人禁制、これ「制(ぜい)」って濁りますもんね。

(杉山真也)濁りますね。

(安住紳一郎)これ、なんで濁るんでしょうね?

(杉山真也)不思議ですよね。男子はどうやら「禁制(きんせい)」っていう。

(安住紳一郎)そう。「だんしきんせい(男子禁制)」「じょしきんせい(女子禁制)」「しゃりょうきんせい(車両禁制)」。で、「きんぜい」って濁る場合は「女人(にょにん)」だけなんだよね。しかも「女人」の対義語は「男人(だんにん/なんにん)」なんだけど、「男人禁制(なんにんきんぜい)」っていう言葉はなくて。要は宗教用語。伝統的に女人……「女人禁制」っていうフレーズだけ固有名詞として存在しているんだよね。

(杉山真也)はー。

(安住紳一郎)で、そこから流用して「男子禁制」「女子禁制」っていう言葉ができたんで。いわゆる仏像とかお墓とかが完成した時、「開眼供養(かいげんくよう)」。そこだけ仏教用語で「開眼(かいげん)」になるじゃない? でも、「ゴルフスイングを開眼(かいがん)しました」の時は「かいがん」になって。ごくごく当たり前の日本語としては「かいがん」を使って、仏教用語の時だけ「かいげん」って使うのと同時に、「にょにんきんぜい」って言っているからいかにも古めかしいシステムなんだなっていうのがこの(読み方の)濁りからもわかるんですけども……。

(杉山真也)はい。

(安住紳一郎)これを濁らないという放送局もあるわけよ。だからもうすでに一石を投じている放送局もあって。私の勤めているこの放送局は「にょにんきんせい」って言ったら「バカ! バカ! バカアナウンサー!」って怒られるわけじゃん? 「そんなことも知らないのか? 『女人』の場合は『きんぜい』! 暗記でしょう?」って怒られるでしょう。

(杉山真也)フフフ(笑)。はい。

(安住紳一郎)でも、それを「にょにんきんぜい」って言っている時点でもうすでに時代に遅れているから、「にょにん」と来た場合でも「きんせい」って言おうと決めている放送局もあるという。じゃあ、どこだ?っていう感じだよね。

(杉山真也)ええ。

「にょにんきんせい」と読む放送局もある

(安住紳一郎)これはね、ニッポン放送とフジテレビと文化放送は「にょにんきんせい」って言っているんだよ。

(杉山真也)ほー!

(安住紳一郎)だから「にょにんきんぜい」って言っている放送局でも何か感じたら濁らずに一石を投じてみるのもいいんじゃないかな?っていうお知らせ。

(杉山真也)はー!

(安住紳一郎)……楽屋でしなさい、こういう話は。

(中澤有美子)アハハハハハッ! ほー!

(杉山真也)そうだったんですねー。

(安住紳一郎)いろいろあるんですよね。「女人禁制(にょにんきんぜい)」問題について杉山さんにリポートしてもらいました。ありがとうございました。

(杉山真也)はい。

<書き起こしおわり>

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