星野源さんが2024年5月21日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で双子であるステレス豆鉄砲さんとともに一時、番組を席巻していた名物リスナー・大入袋さんがオールナイトニッポンの制作会社であるミックスゾーンに入社していたことを紹介。本人に登場してもらいつつ、話を聞いていました。
(星野源)どうも、こんばんは。星野源です。いや、暑くないですか? 昼間。ねえ。ちょっと夜は若干、涼しいみたいな瞬間もあるけど。もう完全に夏ですね。やばいです。みなさん、大丈夫でしょうか? 体調などなど。それで散歩とかしても、なんかまだ一応、春っていうのを諦めたくないんですよ。もう初夏っていう感じはビンビンに感じてるんだけど。それでちょっと雨の日とかあったじゃない? そうすると若干、家の中は涼しかったりして。「よし、じゃあ外に出よう。晴れたから」っつって春のつもりで外に出て。1枚、羽織って行ったりなんかすると、もうダメですね。もうびっちょびちょですね。本当に。「ちょっとしか歩いてないのに……」みたいな。いや、本当に心配。
で、前も言いましたけど本当に春がないっていうか。初夏がもうないのか? もう夏だよね。沖縄が梅雨入りと言ってましたね。今日? 昨日? なんかそのあたりに。それで昔ってさ、こんなに梅雨の前って暑かったっけ? なんか「涼しいな」から「ちょっとあったかくなってきたな?」「うわ、めちゃめちゃ雨じゃん」みたいな。あとさ、なんかさ、春一番でめちゃめちゃ風が強いみたいなのってさ、もうちょっとじっくりあったよね? 前はね。なんか、あんまないよね。だからなんか「今年は春がちゃんとあるといいな」なんて思ってたけど、もしかしたらもう今後、来ないのかもしれないね。進んでいく一方なのかなとか思うと、ちょっとやべえぞと思いつつ。
それでなんか、最近ちょっといろんな昔のことを思い出したりするんですよ。今、エッセイ集を書いてるっていうか。元々、連載してた部分にちょこちょこ書き下ろしを加えていって。で、なんだろう? 結構コロナ渦に連載してたりしたのもあって、本当に外に出れていない瞬間があまりにも多くて。同じようなことを書いちゃっている時もあったので。それをたとえば削ったりとかして。で、3か月に1回の連載だったりしたんで、その間を補完するような1話を書いてみたりしようかなとか。なんかそういうの考えたりして結構、昔のことをちょっと思い出したりしてるんですよ。で、ラジオを長年やっていて。もう今、9年目ですね? 9年目に入って。来年度を全部やったら、もう10年やったことになるのか。すごいですね。
9年目に突入した星野源のオールナイトニッポン
(星野源)だから、そういう歴史もありつつ。それで今日、久しぶりにスーさんから連絡あったりとかして。ディレクターの……僕の目の前に今、作家の寺ちゃんがいますけども。僕が前にやっていたJ-WAVEの『RADIPEDIA』っていう番組のディレクターでスーさんっていう人がいて。すごいお世話になっていて、今でもたまにやりとりをしたりとか。あと、僕がYouTubeでラジオっぽい企画をやったりした時とかにディレクターをやってもらったりとか。そういう関係がまだ続いていて。今、超偉い人なんですけど(笑)。スーさん、本当はディレクターやるような、現場にいる立場の人じゃなくて。もうクソ偉い人になっちゃったんだけど。その人から連絡あって。
その人が香取慎吾さんと草彅剛さんのラジオのディレクターもやられてて。で、その選曲で僕の曲をかけてくれて。「星野くんの話でお二人が盛り上がってたよ」みたいな。「ああ、そうなんですか。聞きます!」なんつって聞いて。その曲、後でちょっと選曲しようと思うんで。あとでまた、その話をしようと思うんですけど。
(星野源)そういう昔の人からの連絡があったりとか。あと、僕のラジオ……それこそ「『RADIPEDIA』から聞いてます」みたいな人と会う機会があって。「懐かしい!」みたいな。ラジパッドっていう……あれってメモだっけ? メモ的なのとか。あと、それとは別に携帯とかスマホクリーナーみたいな。画面をちょっと拭くやつがノベルティだったんだよね。それにサインしているやつとかをその人、持っていたりとかして。「ああ、なんか懐かしいな」なんつって。だから昔のことを結構思い出して。でも、その頃はまだ気象っていうか。「天気が変になってきてるね」なんて言ってたけど、まだ優しいものだったな、みたいな。そういうのを思い出していて。
それでこの番組のね、カラーもどんどん変わってきたなと。僕が……さっき、高橋文哉くんのさ、オールナイトニッポンX、なんか様子がおかしくなってなかった?(笑)。なんかすごい絶叫してたんだけど、高橋くん、大丈夫ですか? まだ始まって数ヶ月しか経ってないけど、もうなんか深夜3時のラジオみたいになってたけど、大丈夫かな?(笑)。テンション、すごい高めで「うやーっ!」とか言いながら、何かをシュレッダーしてる音が聞こえてきて。「面白いな」と思っていたんだけど。なんか……いや、先輩みたいな気持ちでいるわけじゃないんだけど。ちょっと懐かしいっていうか。「俺、よく絶叫してたな」っていうのをすごい思い出したりとか。ラジオを始めた頃に。
で、「だんだん自分で聞き返したりとかして。『ああ、これはここまでやって、ここまではしない方がいいんだな』とか思ったな」とか、さっきちょっと思い返したりして。でもね、あの高橋くんの絶叫はすごいよかったです(笑)。すごいちょうどよくてね。これはファンの人とか、嬉しいだろうな、みたいな。やっぱり、そのかっこいい瞬間を基本的に見ているじゃない? その中で、やっぱり……僕も元々一番濃いラジオ体験の最初はコサキンさんの前に、岸谷五郎さんの『東京RADIO CLUB』だったの。で、役者として役を演じている裏側はこんな面白いっていうか。たとえば下ネタとかも言うし。愉快なトークをする人なんだ、みたいなところ。その裏側を知れるみたいなラジオ楽しさって、あるじゃん? そういうのもあって、なんか「いいな」なんて思い出したりとかして。
で、その僕が始めた頃とまた今のカラーって全然違うし。始めた頃にやりたい企画がいっぱいあって。「こういうのをやりたい、こういうのやりたい」みたいなのを常に提案してやってきた時と、もう忙しすぎて仕事の報告ばっかりになっちゃっていた。でもそれも、感想をいっぱいもらって嬉しくて、それをずっと読んでいた時期とか。で、いろんな人とトークをして……「ゲストを呼んで話すってことをちゃんと学びたい」と思って、ゲストばっかり呼んでいた時期とかあって。今はまた、自分の「これをやりたいんだよね」みたいなのをまたやりたいみたいな時期とか。なんか、そういうのがいろいろあったわとか思っていて。
それで先週、ジングルのコーナー。ジングルのコーナーもずっとやってるコーナーですけど。番組が始まった頃からずっとやっているコーナーでも、「どんなものでも送っていいよ」って言っていた時期があって。それで、音楽系のものが来たり、デモテープっぽいのが来たり。あとは本当にただただ、ボイスメモとして録音してたものが来たりとか。その中でどんどんどんどん、ネタ感が強くなっていったりとか。勝手にクイズっぽくしてくれたりとか。いろんなのを勝手に……僕がけしかけたりした時もあったし、勝手に考えてくれたりとかした時もあって。で、それがね、ちんかく……ちんちんかくし芸大会に発展というか、進化したりとかね。なんかそういうのもあったし。
で、その中で最近、Spotifyにもアーカイブが残ったりとかするのもあって。音楽ネタと、それ以外のネタで分けていて。最近はデモテープ的なね、すごい音楽の腕自慢じゃないけども。もちろん、なんていうの? 「初めて音楽をやりました」みたいな人もすごい多いから。やっぱりそういうのって、なんかのきっかけになるじゃん? それもすごいいいなと思っていて。で、そういう手練れから初心者の人まで、音楽を流す部分と。あとはもう本当になんでもありみたいな。「ただ録音しました」みたいな。あとはちょっと大喜利的なことでもいいし、なんでもいいし、みたいな。それで改めて「最近、その他部門。なんでもあり部門がちょっと少なくなってきたから、よかったら送ってね」なんていうのを先週、言ったら今週、すごい届いたらしくて。
番組を通り過ぎていった名物リスナーたち
で、「ジングルの歴史もあるよね」と思って。あと、いろんなヘビーリスナーたちがなんていうの? この番組を通りすぎていって(笑)。そう。先週話したのはなぜ少なくなってきたか?っていうと、前までヘビーリスナー的に送ってきてくれた人が割と……「特に10代とかの終わりとか、20代になりたっていうぐらいの時に送ってきてくれた人が社会人になって送ってこなくなったのが多いんですよ」「ああ、なるほどね」って。たしかにそれは就職して、もちろんめっちゃ大変じゃん? おそらく。そのお仕事に慣れる期間みたいなのはさ。だから、ある意味めちゃめちゃ本気でやってくれている人だって、いるわけじゃん? このジングルをさ。ああ、そういえばジングルのコーナーをちゃんと説明してないね。
なんでもいいから「星野源のオールナイトニッポン」っていうジングルを作ってください。よかったらこの番組でその次の週とか、この番組の最後に実際に採用しますっていうコーナーをもう9年……8年以上やっていて。そこで送ってきてくれるいろんなリスナーがいて。その中で、ステレス豆鉄砲っていうリスナーも最近、就職したのね。なんか、ずっと夢だった会社みたいなところに。それで、こっちに上京してくるみたいな感じで。この間も、送ってくれたんだよね。それも聞いて面白かったし。「ああ、元気でよかったな」みたいな。やっぱりこれぐらい長くやってるとさ、そのリスナーが元気かどうかみたいなのって、結構気になってくるのよ。たとえばタク・ヨシムラが元気で安心みたいな(笑)。送信所で盛り上がっていて、よかったみたいな。いろいろあるんですよ。
そういうのもあってステレス豆鉄砲も元気でよかったな、みたいな。で、そのステレス豆鉄砲には双子の兄弟がいて。それが、大入袋っていうね。一時期、この2人の兄弟・双子リスナーが席巻していた時期があって。それを覚えてる人ももちろんいると思うんだけど。「最近、大入袋、ちょっと送ってきてないな?って俺、心配だったの。なんか声が暗かったじゃん? すごい声が暗かったから。「大丈夫かな?」って。しかもね、その兄弟。双子の兄弟が夢を叶えたっていうか。割とガシガシ進んでいて。でも、音沙汰がない兄弟もいるから。「なんかちょっと心配だな」と思っていて。でも、面白かったんだよ。あ、ちょっと大入袋のジングル、ある? ジングル、ちょっと1個、かけてみましょうか。どうぞ。
(星野源)(大入袋ジングルを聞いて)採用するわけないじゃん。こんなの……まあ、採用しているんだけど。流しているんだけどね(笑)。バカだよねー。ああ、もう1個、ある? 本当にくだらないから。もう1個、流してみましょう。どうぞ。
(星野源)(大入袋ジングルを聞いて)バカじゃないの? ねえ。心配でしょう?(笑)。みんな、心配でしょう? 音沙汰ないんだよ。この1年ぐらいかな? あれだけ……ほぼ毎週送ってきてくれてたみたいな人が。だからなんか、まあ他にもそういうリスナーの人、いるよ? 前も読んでたし。それこそ、女性でね、乳首のネタを送ってくれた人とか今、どうしてるかなとか、そういうのって思うし。だから、特にこのステレス豆鉄砲と大入袋、双子だっていうのもあって印象に残っていたんで。「最近、どうしてるかな?」と思って。最近、どうなの?
(大入袋)そうですね。ちゃんとご飯を食べて、寝て。元気にやってます。
(星野源)ああ、本当に? 元気そうだね。よかった、よかった。じゃあちゃんと朝、起きて?
(大入袋)はい(笑)。
(星野源)アハハハハハハハハッ! 朝、起きて。でも、なんか声、しゃべり方、普通だね?
(大入袋)そうですね。割と……普段はこんな感じです。はい(笑)。
(星野源)フハハハハハハハハッ! ああ、そうだね。そうかー。じゃあ、割と普通に健康的な生活っていうか。
(大入袋)はい。
(星野源)あれ? 元々、どこに住んでいたんだっけ? どこらへんだったんだっけ?
(大入袋)兵庫の姫路に住んでいました。
(星野源)ああ、そうだよね。今はどうしてるの?
(大入袋)今は埼玉県に。
(星野源)ああ、埼玉県に住んで。へー! そうなんだ。じゃあ、上京してきたっていうか。そうなんだ。じゃあ、大学はどのへんだったんだっけ?
(大入袋)大阪の大学に通っていました。
(星野源)へー! なんか、噂ではすごい頭のいいっていうか、そういう大学だった気が……どこの大学だっけ?
(大入袋)大阪公立大学というところです。
(星野源)そうですか……。いや、なんかステレス鉄砲も高学歴っていうか。だから2人ともクレイジーな……めちゃめちゃクレイジーな投稿をしてくれてたんだけど。2人とも高学歴っていうか、頭がいいっていうか、勉強がすごいできるらしいみたいなことを聞いていたんで。なるほど、そうなんだ。それこそ、ちんかくに送ってきてくれた他の人もなんかすごい……いや、だからちょっと、その心配だよね。いろんな……アハハハハハハハハッ! いや、心配だし、安心っていうか。そのユーモアと、くだらない面白さをちゃんと持ってる人が世の中に羽ばたいてるってのはすごい安心だなって思うんだけど。じゃあ、その姫路から今、埼玉に引っ越してきたっていうことはなんか今、働いているの? 就職してるみたいなところがあるの?
(大入袋)そうですね。はい。
(星野源)それは、どこなんですか?
(大入袋)ミックスゾーンという会社になります。
ミックスゾーンに入社して上京した大入袋
(星野源)アハハハハハハハハッ! ミックスゾーン! なんと、大入袋がこの星野源のオールナイトニッポン等を制作しているミックスゾーンに就職しました! おめでとうございます! すごっ! えっ、ミックスゾーンのどの部というか、何部?
(大入袋)制作部です。
(星野源)制作部ということは、もうディレクターですよね? ちょっと、待ってくださいよ。こんなやつに任せていいんですか? オールナイトニッポンをっ! すごい! いや、おめでとうございます。
(大入袋)ありがとうございます。