星野源 ラジオ名物リスナー「大入袋」のオールナイトニッポン制作会社ミックスゾーン入社を語る

星野源 ラジオ名物リスナー「大入袋」のオールナイトニッポン制作会社ミックスゾーン入社を語る 星野源のオールナイトニッポン

(星野源)いやー、俺ね、本当にちょっと心配してたの。ステ豆は割と、この間も送ってくれたりとかしていたから。じゃあ、就職するって決まって。試験っていうか、受けて、決定して。それで、送らなくなった的なことですか?

(大入袋)そうです。

(星野源)はーっ、好きです。そういうところ(笑)。

(大入袋)ありがとうございます(笑)。

(星野源)いや、だから、そう。俺、なんで今、この大入袋をここに迎えてるかっていうと、僕は実はもう2回、会ってるんですよね。2回ぐらい会ってるよね? たぶん僕、3回目だよね。ちゃんと会うのって。ちょっと会ってる?

(大入袋)そうですね。3回目になります。

(星野源)今日、3回目だよね? そうそう。実はこの前に2回、会っていて。ファミレス回の時、当番組ディレクターの落合くんはミックスゾーンっていう、そのニッポン放送の中にちゃんとオフィスがある制作会社があって。いろんなラジオ番組を……他局も作っているんだよね。いろんな局のも作ってるけど、主にニッポン放送の番組を作っていて。というか、ディレクターがいっぱいいて。岩田さんもそうだよね? だから、いろんなディレクターがいるんですけど。そこに就職した新人として最初、紹介されたの。落合くんから。「うち新人です」「ああ、よろしくお願いします」なんつって。「ちょっと見学に……」「ああ、どうぞどうぞ」なんつって。なんかしらないけど、すごいおとなしい。けど、丁寧っていうか。「ああ、なんかラジオとか、聞いてたのかな。ラジオ、好きなのかな」みたいな。でも、なんかちょっと振り返ってみると視線が熱いなって。「ちょっと視線が熱いな」みたいなのがあったんですけど、その時は何も言われなくて。

ファミレス回ではじめて会う

(星野源)で、先週の始まる本当に直前だよね。たぶん3分前ぐらいに急に来て。「あの……大入袋です」って言われて。「えええー!?」みたいな。「この間、言ってよ! ファミレスの時、言ってよ」みたいなのがあったんですけど。なんか上司的なね。上司も含めて「いつ、紹介しようか?」みたいな。まあ、そりゃそうだよね。そこらへんでちょっとセンシティブっていうかさ。まあパーソナリティーによっては「知らねえよ」みたいに言う人もいるかもしれないし。でも俺は実際、ちょっと心配を勝手にしてたんで。「ああ、よかった、よかった」みたいなね。どうですか? ミックスゾーンに入ってみて。

(大入袋)そうですね。覚えることばかりで今、ちょっと大変なんですけど。

(星野源)ああ、大入袋の声だ!(笑)。

(大入袋)いえいえ(笑)。でも皆さん、丁寧に教えていただいて。日々勉強です。

(星野源)ああ、よかった。パワハラとか、ないですか?

(大入袋)もちろんないです(笑)。

(星野源)アハハハハハハハハッ! よかった! よかったよー! でも制作部ってことはいずれ、ディレクターになるべく勉強してると。いろんなところに今、ちょっと見学というか。まだそういう段階で……研修か、研修の段階なんですね。ちょっと、目標みたいのはあるんですか?

(大入袋)目標……そうですね。自分がずっとリスナーだったので。その時にすごくラジオの存在って大きかったので。そういった人々にちゃんとラジオの偉大さであったり、素晴らしさをちゃんとストレートに届けられる番組を作りたいなと考えております。

(星野源)こんなにちゃんとして……お父さんは泣きそうだよ(笑)。よかったなー。そうか。いや、だからさ、その……なんかたぶん今、ラジオがさらに盛り上がってるし。それこそ、ラジオ業界で働くって今、やりたい人がすごい増えているみたいで。でも結構、狭き門で。それこそさ、この作家の寺ちゃんもラジオがすごい好きで。ラジオに救われて、ラジオのハガキ職人としていろんな番組で活躍しながらも、いきなり作家にはなれなかったんだもんね。最初、テレビ番組のADとか、そういう自分が行ける場所から行って今、ここにたどり着いてるっていうね。だから、かなり直線でたどりつ着いたっていう、かなり珍しいタイプだね。でも、あれだね。結構ね、この番組にもメールで「ディレクター志望」とかね、「作家志望」とか書いてくれてる人がいて、俺は嬉しいの。でも昔だと、それこそ「作家志望」って書いていると呼ばれたりとかね。

「お前、作家見習いとしてネタが面白いからやってみろ」なんつって呼ばれるようなシステムだったんだけど。今は本当にただただ作家になりたい人っていうか。それこそ作家の専門学校もあるし。もう、詰まっているんだよね。現場に来たい人いっぱいいて。たぶんそれがね、やれない。だから、なんていうか、ガシガシ進んでいくしかないんだと思うんだけど。でもこの番組、面白いんですよ。そのミキサーの松岡さんもリスナーだから。「天才ミキサー」と言われている(笑)。落合くんが「天才ミキサー」って言ってたからって。でも、本当に凄腕ミキサーの松岡さんもリスナーですから。僕の番組のリスナーで、それこそジングルに送って……ちょっと待って? ラジオ業界で働くには星野源のオールナイトニッポンのジングルのコーナー。これはいいですよ。ちょっとなんか、ジンクスみたいな、ありますよ。送ってきてください。はい。

リスナーたちからのリアクション

(星野源)ああ、メール、すごい来てるね。ラジオネーム「もろもろこしこし」。東京都、25歳。「まじですか! 大入袋さん、マジですか! 大入袋さんとは完全に同じ日にこのラジオで初めてジングルが採用された同期として、ちんかく仲間として、嬉しすぎます! おめでとうございます!」。ああ、そうね。ちんかく仲間(笑)。ちんかくはでも本当に真面目なね、すごい熱い……熱いコーナーでしたよね(笑)。あの、大入袋もちんかくを送ってきてくれて。

(大入袋)はい。

(星野源)でもあれってさ、そのラジオの作家さんと電話で直前に話して、打ち合わせしたりとかあったじゃない? そのラジオの……いわゆるメール送るとか以外に、スタッフの人と話すみたいなのってあれが最初だったりするの?

(大入袋)最初で最後になります。

(星野源)ああ、そうですか! そうなんだ。どうだったの? その時の印象は。

(大入袋)すごくテキパキと誘導してくださって。

(星野源)ああ、よかった。その時の印象が悪かったらさ、ミックスゾーンに入ってないもんね。よかったー(笑)。

寺坂:僕ですよ。

(星野源)えっ、「僕ですよ」って? 急に自慢を? 「あの時、対応したのは僕ですよ」って(笑)。フハハハハハハハハッ! ああ、もろもろこしこし、いいですね。ねぶり棒をあげましょうね。

(ねぶり棒のテーマ ロングバージョンが流れる)

(星野源)いやー、この音をブース内で聞くっていうのも、またね。

(大入袋)思いもよらなかったですね。

(星野源)先週、意外と普通に僕の前に現れたのにね。「今日、ちょっとじゃあ出てね」って言ったら全然、緊張してたね。

(大入袋)大緊張です。はい(笑)。

(星野源)千葉県ラジオネーム「3度の飯よりフライドチキン」。21歳。「大入袋さんがまさか生で登場するとは思わず、とても驚きました。登場登場があまりにも自然すぎて、一瞬寺坂さんの声がえげつない若返り方をしたと思いました。何はともあれ大入袋さん、ミックスゾーンへの就職、おめでとうございます」。

(大入袋)ありがとうございます。

(星野源)じゃあ、今日はもうめでたいからみんなにねぶり棒をあげちゃいます。続いて、東京都「グズラマン」。「大入袋さん、ミックスゾーン就職、おめでとうございます。これからの星野源オールナイトニッポンの未来を頼みましたよ!」。ああ、落合くんが……(笑)。違うよ。落合くんの次には岩田さんが控えてるから。そもそもね。よろしくお願いします。未来を。

(大入袋)はい、よろしくお願いします。

(星野源)これもねぶり棒、あげましょうね。ああ、これはこれからのっていうか、ジングルを送るっていうので。これからはもう、就職したから送らないってことね? 基本的には、ラジオにメールは。

(大入袋)はい。

(星野源)なんか、そういうことを考えたらしいです。その、内側から送るのではないというね。秋田県「馬の耳にでんぷん」。26歳。「大入袋さん、質問です。どういう気持ちでジングルを録音していたんですか?」。録音していた時の気持ち。

(大入袋)そうですね。とにかくもう、星野さんに伝えたいっていう、その一心で。

「星野さんに伝えたい」という一心でメールを送る

(星野源)あれを? 「かかとが性感帯の人のことを伝えたい」って? ああ、なるほどね。やっぱりパーソナリティーに伝えたいっていう気持ちが大事なんだ。なるほどね。でも実際にさ、僕はこの場で初めて聞くんですよ。最初こそ、それこそ最初の1年ぐらいは僕も割と何本も聞いて「これがいい」って言っていて。でも、その傾向をもうスタッフの人がわかってくれたから、あとは任せて。もう、この場で初めて聞いてるリアクションをちゃんと話したいっていう感じになってるんですけど。やっぱりそういうのって、たぶんスタッフの人もね、「ああ、これは星野さん、たぶん喜ぶだろうな」とか「突っ込むだろうな」とか「怒るだろうな」とか。いろんなたぶんリアクションをね、考えてくれるんだと思うので。なるほどね。いやー、そうですか。でもね、この番組……まだ番組とかは、研修みたいな番組はあるっぽいけど、この番組にはついてないので。ちょっとね、いつ会えるかわかりませんけれども。もし来た際は、よろしくお願いします。

(大入袋)よろしくお願いいたします。

(星野源)じゃあちょっと最後に、当番組のリスナーね。みんな一生懸命、メールを送ってくれてますからね。本当にメールが採用されるって難しいんだよね。で、なるべく、そのネタじゃないメールテーマとかね。ネタじゃなくて、自分の日常から送れるようなのも多くしてはいるけど。それでもめちゃめちゃハードルって高いから。たくさん送ってくれているのに読まれてない人も、めちゃめちゃいるんですよね。普通に考えて。それは僕がラジオに送っていた時もそうだったし。だから、メールの時代になってもメールを読まれるのって奇跡的なことじゃん? だから、そういう頑張ってくれているリスナーにメッセージなどありましたら……。

(大入袋)送っていたら必ず読んでいただけると僕は思ってるので。もうめげずに、頑張っていただきたいなと思います。

(星野源)アハハハハハハハハッ! いいなー。もう大入袋とは思えないな(笑)。ごめん。「最後に」って言ってたけど、ちょっと質問したくて。やっぱり兄弟でさ、やっていたじゃない? で、たとえばステレス豆鉄砲は割とハキハキしたしゃべり方で。で、大入袋は割とねっとりした感じ。そこらへんの方向性の違いみたいのって、自然と生まれるもんだったの? なんとなくちょっと、お互いを意識してるっていうか?

(大入袋)いえ。もう特に。別々でって感じでした。

(星野源)ああ、そうなんだ。じゃあお互いにいつ、送ってるのかもわかんない?

(大入袋)わからないです。

(星野源)ああ、面白いね!(笑)。それってさ、会話があるの? 元々さ、一緒の家に住んでたじゃん。そんな話も前に出てたと思うんだけど。「読まれたね」とか「あれ、面白かったね」とか、そういう話とかってすんの?

(大入袋)「やっぱり送ってたんだな」みたいな。そういう会話はありました。

(星野源)へー! 面白いなー(笑)。しかもさ、その兄弟ならまだしも、双子だからさ。なんかその、ライバル心じゃないけども。意識はするんだろうなと。ライバルまでは行かなかったとしても。そういうのは、ちょっとはあるものですか?

(大入袋)少しは、ありました。はい。

(星野源)面白いっすねー。なかなかね、ちょっと……あんまりリスナーからディレクターに。しかも割と最近まで、1年ぐらい前まで送ってくれていた人がディレクターにもうすぐなるかも、みたいな。あんまり……落合くんってラジオ、聞いてたんだっけ? 僕のラジオはあんまり聞いてないんだっけ? ああ、「ごめんなさい。あんまり」って(笑)。ちょっと! 聞けよ!(笑)。「毎週は聞いてない」って? ああ、すごい嫌な言い方(笑)。こう、なんか先輩の余裕を急に出してくるみたいな。でも、落合くんが来た時、「すごいファンです」って言われた記憶があるんだよな。ああ、「ライブとかは来てた」って。なるほど。ラジオはちょこちょこだったけども。「ライトめ」って(笑)。でもさ、俺、すごいちゃんと熱く言われたから、ちょっと信用ならないね。「あの、ファンです!」みたいな人は意外とライトめな可能性が……。ちょっと、もう来週から岩田さんに……アハハハハハハハハッ! 首を細かく(笑)。いや、そんな感じでね、一緒にちょっとこれから、楽しみにしておりますし。たぶん、なんだろうね? 普通に社会人だもんな。大変なこともいろいろあると思いますけども。ぜひ、よろしくお願いします。

(大入袋)お願いいたします。

(星野源)ありがとうございました。じゃあ、大入袋でした。

(大入袋)ありがとうございました!

(星野源)じゃあ、ちょっとね、ここで1曲お送りしましょう。夏すぎてね、夏の曲を。これ、ちょっと選曲するのが久しぶりということで。杏里で『WINDY SUMMER』。

杏里『WINDY SUMMER』

(星野源)リアクションメール、来ています。ラジオネーム「ジョイくん」。神奈川県、29歳。「大入袋さんのミックスゾーン入社を記念してねぶり棒が大放出され、兄弟であるステレス豆鉄砲さんのねぶり棒SEが鳴り止まないという状況。バカみたいに笑いながら目頭を熱くして聞いています。今、『ラジオって夢があるな』と心から感じています」。なるほどね。ああ、そうだったわ! そうだね。ジングル。いや、声がね、アレンジはまた別でしてくれているけれども。そうだ。そうなんだよ。熱いですね、それは。ちょっとね、このさっきの馬の耳にでんぷんもそうですけども。ジョイくんにもねぶり棒をあげましょう。熱い! というわけで、今日も3時までよろしくお願いします。星野源のオールナイトニッポン。

<書き起こしおわり>

星野源 中高生の頃、ラジオに居場所を感じて救われた話
星野源さんが2022年10月25日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で周囲にうまく馴染めなかった中高生の頃、ラジオに救われていたという話をしていました。
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