小沢健二『ぶぎ・ばく・べいびー』CDに込めた「ミニシャリ」的思想を語る

小沢健二『ぶぎ・ばく・べいびー』を3分以内の曲にしたらRadikoお試し再生にピタリとはまった話 J-WAVE

小沢健二さんとスチャダラパーが2024年5月3日放送のJ-WAVE『J-WAVE SPECIAL PLAY IT BACK, BOOGIE BACK!』の中で『ぶぎ・ばく・べいびー』をあえて今、CDで発売した理由についてトーク。お寿司のミニシャリ的な考えであると話していました。

(小沢健二)でもなんか、話はずれるかもしれないけどさ。そういうのが面白いというか。『ぶぎ・ばく・べいびー』の盤には30分のエクストラトークというのが入っておりまして。意味なく……CDの機械を今、持ってる人がいないのにね。

(BOSE)やっぱりCD、出した方がおもろいよねっていうことですよね。

(小沢健二)そう。あと、やっぱり盤がかわいいっていうのと。それと、なんていうのかな? 要するに音楽が記号っていうか、ゼロイチになってる中で、物としてのCDっていうのはやっぱりかわいいし。レコードもかわいいしそのことっていうのが、たとえかけないとしても、作るのはいいかなと思って。で、なぜかCDを売るレコード会社というのが残っていてくださっていて。

(BOSE)0年前には何もわからなかったことですね。この世界のね。

(小沢健二)だからすごい、わざと……ちょっとプロモ盤みたいな見栄えのするやつで。それでANIにお願いして「プロモ盤って何がかっこいいの?」みたいな(笑)。

(ANI)そう。それで「こんなのかな?」みたいな(笑)。

(小沢健二)それをデザインしたっていうね。今回の『ぶぎ・ばく・べいびー』のデザインのポリシーはいつもさ、CDって豪華にしようとすると通常盤+◯◯ってなるじゃない? ブックレットだとか。

(ANI)デラックス版(笑)。

(小沢健二)だけど本当はさ、「ミニシャリ」みたいにさ。

(BOSE)寿司のシャリが小さいやつ(笑)。そうね。大人だから。

(小沢健二)それで本当はミニシャリってさ、寿司屋は儲かっているのよ。

(BOSE)ああ、そうか!

(小沢健二)でもシャリをミニにすることで商品性が出て。「ああ、ここはミニシャリ、あるんだ!」みたいな。

(BOSE)もう大人だし。ご飯、いっぱい食べれないしな、みたいなね。

シャリをミニにすることで商品性が出る

(小沢健二)だけど、何かを少なくすることで商品性が出ることもあるのよ。「多くすればいい」っていうことでもないし。今時、多くする世の中じゃないんだよ。

(BOSE)これ、ミニシャリと一緒なの?(笑)。「ミニシャリバージョン」って言えばよかったな(笑)。

(小沢健二)そう。だからCDの普通のものから僕はいかに減らすかってことで。「何が減らせるんですか?」っていうのをユニバーサルミュージックのめちゃくちゃ偉い、製造責任者っていう方に聞いて。そしたら「ジャケットって小さくてもいいですよ」って言われて。「マジですか!」ってなって。

(BOSE)っていうかさ、書かなきゃいけない文言っていうのがあるんだよね。それをどこにどれだけ……「ジャケットじゃなくて、盤にこれだけ入れればいい」っていうので。「盤にはどこまで入れられますか?」っていうのを確認して。

(小沢健二)それでユニバーサルミュージックの製造責任者って言ったら、世界に何人かしかない人なんだけど。盤に全部規定文とか、細かいユニバーサルのロゴとかさ、バーコードとか、入れなきゃいけないことが全部盤に入ってるっていうのは世界初だそうです(笑)。

ジャケットを小さくして盤に注意書きを書く

(BOSE)かつ、盤にちゃんと説明が書いてあるんだけど。それもいじっていいかどうか、聞いて。文言を。「いじって」っていうか、「大枠でちゃんと伝えられていれば、少し足すのはありです」って。

(小沢健二)そう。それでだからSHINCOが書いたやつがすごい、めちゃくちゃ面白くて。注意書きってさ、もうなんというか、世の中にない文っていうか、読まないじゃない? これ、読むとめちゃくちゃ面白くて。

(SHINCO)これも読んでください(笑)。

(小沢健二)いや、これは最高。(『ぶぎ・ばく・べいびー』の)盤をを買うと、その注意書きが読めるようになっていて。

<書き起こしおわり>

小沢健二 歌詞解説サイトGeniusの認証アカウントを語る
小沢健二さんが2024年5月3日放送のJ-WAVE『J-WAVE SPECIAL PLAY IT BACK, BOOGIE BACK!』の中で歌詞解説サイトGeniusの認証アカウントについてトーク。このシステムにインスパイアされて『ぶぎ・ばく・べいびー』CDの歌詞カードでも解説を行っていることを話していました。
小沢健二『ぶぎ・ばく・べいびー』を3分以内の曲にしたらRadikoお試し再生にピタリとはまった話
小沢健二さんが2024年5月3日放送のJ-WAVE『J-WAVE SPECIAL PLAY IT BACK, BOOGIE BACK!』の中で『ぶぎ・ばく・べいびー』を3分以内の曲にしたことで、偶然にもRadikoお試し再生の3分にピタッと収まったという話をしていました。
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