スチャダラパーのANIさんがTBSラジオ『タマフル』に出演。宇多丸さん、しまおまほさんとともに、最新アルバム『1212』や、スチャダラパーの楽曲制作方法について語っていました。
(宇多丸)『1212』、俺、まだ通しで聴けてないんですよ。だからちょっと、一応アルバムの話をしてくださいよ。ANIさん。
(ANI)アルバム。いや、6年ぶり。でも、あれカウントされてないんですよ。ずっとライブ会場で出していたやつをまとめて、っていう感じです。
(宇多丸)あんまり久々感もないですよね。
(ANI)だから、なんかあんましさ・・・3曲くらい作ったのかな?新曲。で、こんなん初めてなんですよ。
(宇多丸)あ、そうか。もう作りだめがあった上での。
(ANI)そうです。そうです。で、なんかアルバムにするみたいなやつ。いままでだから、なんて言うの?書き下ろし的なやつだったから。
(宇多丸)っていうか、レコーディングの期日が決まっていて作る。ファーストからそうだもんね。それって珍しいですよ。普通、やっぱね、ファースト・アルバムはライブでずっとやっていた曲の作りだめが・・・
(ANI)まあ、ファーストはそんなんもあったけど。セカンドとか、そうだね。から、ずっと。
(宇多丸)だからある意味、アルバムを作る手間的には結構たまっているからよかったみたいな感じですか?
(ANI)そうっすね。
(宇多丸)ああ、そう。なんかさ、悩んだりしません?キャリア、これだけ長いと。歌うこととか。
(ANI)ああ、悩む。
(宇多丸)僕なんか年中、もうヤバいですよ。どうしよう?みたいな。
(ANI)歌詞がまったく書けない。俺。
(一同)(笑)
(宇多丸)でも、あるよね。要はさ、自分の中のモチベーションとか、言いたいことの引き出しなんか、早々さ、どんな人だってそんなに数あるわけじゃないから。それを、手を変え品を変えなんだけど。手を変え品を変えの引き出しも限界があるから。ねえ。
(ANI)どうしよう?みたいな。
(宇多丸)どうしよう?ですよね。そこを乗り越えると、またちょっと良かったりするんでしょうけど。どうしてるの?
(ANI)がんばっている。
(宇多丸)がんばっている(笑)。
(ANI)いや、絞り出しているよ。
(宇多丸)僕ら、いまアルバムを作っているから。そういう勇気出る話して。その、絞り出した。俺の苦労を・・・
(ANI)できたことを想像して書いている的なやつね。そうそう。
(しまおまほ)日常的にメモしたりしてるんですか?
(ANI)してない。
(しまおまほ)作るってなったら、考える?
(宇多丸)メモとかしないっすよね。そんなね。
(ANI)メモとかは、たまにするけど。
(しまおまほ)『これを歌詞にしよう』とか?
(ANI)ああ、そういうのはない。
(宇多丸)でも、相変わらず合議制なんでしょ?ずっと、曲は。
(ANI)でも、そんなでもないです。最近は。
(宇多丸)ああ、そう。
(ANI)やっぱ、そのBOSEの子育てに占める割合がものすごい多いから(笑)。
(宇多丸・しまお)(笑)
(ANI)テーマ決めて、『あとはじゃあよろしく!』的な(笑)。
(宇多丸)そういう理由だ。そういう、じゃあちょっと実は制作の分岐点もあるんだね。多少はね。
(ANI)で、ボーちゃんやっぱね、早いんすよ。
(宇多丸)ああ、そう。あの、フィーチャリングのさ、SKEのやつとかも、すごいむちゃくちゃな日程で作ったって言うんだけど、えっ、それでこんな完成度なの?って思って。
(ANI)そう。早い。学生時代から早いんですよ。
(しまおまほ)課題とか?
(ANI)課題とか(笑)。
(宇多丸)いやいや、俺、遅い組だから。勇気出るんで。
(しまおまほ)LINEグループとか、あるんですか?スチャダラで。
(ANI)あるある。で、『もうできたよ』みたいな。『あーっ、しまった!考えてもいなかった!』みたいな(笑)。
(宇多丸・しまお)(笑)
(宇多丸)考えだしてもいなかった!
(ANI)考えだしてもいなかった!みたいなのに、もうできてたりとかするんですよ。
(しまおまほ)『既読』ってついちゃうしね。
(宇多丸)そんなスチャダラパーの皆さんのニューアルバム『1212』より、この曲をお聞きしながらANIさんとはお別れでございます。曲紹介をよろしくお願いします!
(ANI)スチャダラパーで、『ワープトンネル feat.ロボ宙&・・・』。
(しまおまほ)あっ・・・パートナーの、かせきさいだぁです(笑)。
(宇多丸)いやがらせ(笑)。ハラスメントだよ!(笑)。
<書き起こしおわり>
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