星野源 はじめて自作PCを組んで感じた疑問・PCIeと電源問題を語る

星野源 はじめて組んだ自作PCが一発起動した喜びを語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2024年3月12日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でずっと組みたいと話していた自作PCを組み上げたことについてトーク。無事、一発起動に成功したものの、そこで感じたPCIeや電源についての疑問を番組リスナーの自作PC有識者たちに問いかけていました。

(星野源)有識者の方に質問。で、それこそ今、出たPCIe。PCI-Expressのレーン数の問題なんです。その……マザーボードによってそのレーン数が×16+8なのか。あと×10なのかとか、いろいろあるじゃないですか。で、そのグラボ側で16、使うじゃないですか。まあ、よいグラボだったとすると。たとえば16を使ったとして。俺、そのM.2 SSDがPCIe接続なのだということに最近、気がついたんですよ。組んだ後に。「あれ? ちょっと待って。これ、二つ付けるってことは、マザーボードの容量的にPCIeレーンをグラボ側を半数にしちゃってるんじゃないか?」っていう懸念が出てきたんですけど。

でも、いろいろ読むとCPU側のPCIe接続のレーン数と、あとマザボ側のチップセットのレーン数が別みたいなのも見たんですけど。それは、そのSSDのソケットの位置とかによってわかれるもんなんですか? それとも、そもそもマザボ側に書いてあるPCIeレーンが全てであって。その中から、CPU側とチップセット側にわかれてるので、どっちにしろ上限はそのままなのですか? 教えてください! メールアドレスは……。件名は「PCIe」でお願いします(笑)。有識者の方、お願いします。

(中略)

(星野源)早速ですね、PCIeの係にメールが来ましたね。ありがとうございます。東京都中野区、31歳の方。「僕はパソコンに詳しくないのですが、昔から大は小を兼ねると母から教わっているので、PCIeは数が多い方がいいのではないでしょうか?」。アハハハハハハハハッ! また来たよ(笑)。知らない人からの……でもたぶんこれ、合ってるんだよな(笑)。そうなんですよ。そのPCIeのレーン数は多い方がいいんだけど。そうすると、そのマザーボードのグレードが高くなるのよ。たしか。そうなんですよ。ありがとうございます。

続いて。「源さん、PCIe×16などの長いスロットにはそれより短い×4や×1対応のカードを挿して使用することも可能となっています」。そうだよね。そこまでは勉強した。「PCIeのスロットで長いスロットに対して短いものを接続することは問題なく可能となっています。インターフェースのロックはPCケース側と行うため、固定なども問題ありません」。ああ、そうね。ロックは右端についてるからね。そうなんだよね。16だとね。ああ、なるほどね。「PCIeで使用可能なレーン数はCPUが持つレーン数とマザーボードが持つレーン数との合計によって計算できます」。ああ、やっぱり! いいのね? じゃあ、合計していいんだ。「あとは型番を教えてください。調べます」っていう(笑)。

そうね。型番ね。同じ方からもう一通。「自分の友人も帯電しやすい体だったので余裕ぶっこいていたら、10万超えのマザーボードをぶっ壊してましたよ」。やっぱり、そうなんだね。えっ、ええっ? マザーボードで? 10万超えのマザーボード? これ、グラフィックボードじゃなくて? 俺、マザーボードを今回、買ったんだけども。さっき言ったマザーボードですよ。いわゆるパソコンの中身っぽいやつ。いっぱい、いろいろついてるやつ。それで買って。「安いんだな。1万円台とかなの? こんなに細かい部品がいっぱいついてるのに、そんなに安いんだ」と思って。もちろん、ピンキリではあるんですけど。10万超えのマザーボードって、相当ですよね? へー! 「兵壊してからでは遅いのです。さあ、脱ぎましょう」(笑)。いや、「脱ぎ」に誘わなくていいんですよ(笑)。

執拗に「脱ぎ」に誘うリスナー

(星野源)さっきの話も……「今日、パソコンの話をするけど。この話、そこまで話しちゃっていいの?」って(妻に)言ったら「いいよ」って言ってたんで。「ああ、いいんだ」って思って(笑)。「じゃあ、話すね」っつってから来たんだけど。続いてのメール。「源さん、自作PC一発起動、おめでとうございます。M.2を2枚挿しとはなかなか通ですね。PCIeのレーン数は挿すもので変わってきます。×16を挿すとレーン数が減ってしまうので挿し方で変わってきます。そこでお願いなのですが、マザボの型番を教えていただけますか?」。そうなのね。やっぱり、そうだよね。

いや、なんかちょっと製品名を出しちゃうと、なんかあれなんで。ええとね、そうか。形だったらいいのか。ええとね、B760です。B760。なので、不安なんですよ。そのレーン数が大丈夫なのか?って。その、Zの方にした方がよいのかって。なんで、そうなんです。いわゆるそのM.2の2枚挿し。かつ、グラボが×16のやつに挿しているんで、それで足りるのかというのがちょっと不安で質問したんですよね。だから、これでいいのだろうか? ちょっとね、お願いします。「それならこうです。B760だったら、こうです」っていうのを教えていただければ。ありがとうございます。

続いて。「源さん、PSU(電源)のグレードですが……」。ああ、そうか。PSUとか、電源……ひとつのものに呼び名がいろいろあったりするんですよね。そう。電源のグレードね。さっき言っていた、ゴールドとか、プラチナのやつ。「負荷によって電源変換効率が違います。普段使用であればゴールドやプラチナで足ります」。これね、「普段使用」っていうのがどこまでなのか、わかんないんだよね。あとワット数も違うけども。グレード……普段使用じゃないのって、何なんだろう? オーバークロックするとか、そういうこと? そうじゃなくて? ありがとうございます。はい。そんな感じで、ちょっと引き続き有識者の方、メールお待ちしております。引き続き、「PCIe」の係まで。いわゆるパソコン全般のメールは「PCIe」でいいです。もう全然違うんだけど。本当はカテゴリーとしては違うんですけど、そこの件名には「PCIe」と書いて送ってきてください(笑)。

(中略)

(星野源)PCIeのメール。たくさん、パソコンについてね、来ています。ありがとうございます。24歳、大阪の方。「僕はPCIeについては何も知らないんですが、触る時は全裸になるだけでなく、途中でおちんちんを触って手をよごさないようにした方が……」。バカッ! アハハハハハハハハッ! 最後まで読む前にバカ! バーカ、バーカ! バーカ! 汚れるでしょう?(笑)。続いて、東京都、32歳の方。「僕は有識者ではないんですが、何事も諦めずにゴールまでたどり着くと、見える景色があるのだと教わりました」。アハハハハハハハハッ! 漠然とした助言(笑)。いいよね。この「見える景色があるので頑張ってください」じゃなくて「あるのだと教わりました」止まりの1の助言。いいっすね。ありがとうございます。

東京都の方。「源さん、当方は工具屋の店員です。PCパーツにこだわるのはもちろんですが、それぞれを組み立てる際のドライバーなど、工具の準備は問題ありませんか? お店で自作PCを組む方にお会いしたことがありますが、工具を通じて静電気が通電してしまうこともありますので、絶縁ドライバーなどもご検討ください」。ひゃー! そうだよね。でもね、たぶん、うん? 大丈夫だと思うんだよな。ちょっとでも、帰ってたしかめます(笑)。ちゃんと「パソコンを組むのに最適」みたいなのを買ったんですけども。大きいドライバーとマザボ用のちっちゃいのを別で買ったんですけども。その大きい用のやつは磁石で、先端にネジがくっつくやつなんです。で、すごい便利だなって思ったんだけども、マザボ用のはくっつかなくて。だからちょっとコロコロコロッて落っこちて「はっ!」ってなった瞬間が結構あったので。「くっつくやつを買った方がいいのだろうか?」って思ったりはしています。

あと、先々週の助言であった、額につけるライトは買ってなかったんですけど。「買えばよかった」って心底、思いました。スマホのライトで何とかやったんですけど、ちょっとあれは難しかったですね。あとはドライバーの先が光るライトになるやつ、あるんですよ。それもいいなと思ったね。続いて。東京都、33歳の方。ああ、これが聞きたかった。「源さん、B760には最大10個のPCIe4.0レーンと4つのPCIe3.0レーンが搭載されていますよね。1TBのSSDは二つまでなら大丈夫です」。ああ、なるほど。うんうん。「ちなみに3つ目から増設する必要があるので、お気をつけください」。ああ、すごい! 答え、くれた! やっぱり、そういうことだよね。だからグラボの方はCPUの方のレーンを使って。で、このPCIe4.0のレーンは……でも、そうだよね? 大丈夫だよね? いいのかな? 合ってる? 大丈夫?

えっ、ごめんなさい。10個と3.0……Gen4とこのPCIe4.0は関係があるんでしたっけ? 関係ないんでしたっけ? アハハハハハハハハッ! 空に質問が消えていってる。フワンフワンフワンって。でも「1TBのSSDは二つまでなら大丈夫です」と書いてありますね。信用します! ありがとうございます。じゃあ、ちょっと信用するのでねぶり棒を差し上げます。反論がある方は、ぜひ。「ちょっと待った! ダメだぞ!」みたいな。えっ、ちょっと待って? さらに詳しい人。これ、ラジオネームなしの方。件名「自作PCの夕べ、その1。PCIe」だって。「源さん、一発起動、無事成功おめでとうございます。PCIeに関しては位置が関係しています」。そう。これ! これが知りたかった!

知りたかった情報が届く

(星野源)「一番CPUに近いPCIeのソケット(スロット※Windowsを入れているNVMeのスロットのすぐ下のスロットにグラフィックボードを挿すのが一般的です」。はい! そうしてます。はい! 「そのソケットはPCIe(4.0か5.0)……」。僕は4.0です。「の×16の倍率からほぼ落ちません。ですので『ほぼ』落ちません。ですのでマザーボードの下の方にあるPCIeのソケットはこれによりPCIe×4が二つ。もしくはPCIe×8がひとつになるのが一般的です」。そうだよね。そのソケットの方だよね。「でも最近は×8の製品が少なくなり、×4で済むボードが爆増。自分はUSBを四つ増やせるボードを2個、乗っけています」。ほえー、なるほど!

「さて今日の放送はPCの話が70%ぐらいかなと予想されるため、居間で懸案のマザボ交換でもしてこようと決意しようかなーっと。そのためには緊急用ノートPCを3ヶ月ぶりに起動させてRadikoを切り替えようと画策中です。お互い、ガンバです」。アハハハハハハハハッ! なに、このさすらいの有識者? もう名前も名乗らず、住所も書かず。さすらいの有識者が……すごい有識的なことを言ってくれて。「じゃっ! お互い、ガンバです」みたいな。「またいつか、どこかで巡り合いましょう」みたいな。かっこいい! フゥーッ! こういう人も私、好きです! すごいね。だから住所とか、書いてないからねぶり棒はあげられないんだけれども。

さあ、PCIe、もう一通、読もうかな。北海道の方。「PCIeですが、パン粉を薄くまぶしてサッと揚げるのが一番美味しい食べ方ですよ」。バカ! 怒られる! 本物の有識者に「やめろ!」って(笑)。まあ、どこかにそういうね、海外のYouTuberとかでいそうな気もするけども。無茶なことをするっていう。いや、たしかにPCIeのケーブルは、ドデカベビースターラーメンみたいな感じはあるけれども。ダメだよ、そんなことしちゃ。偽情報はやめてください。ねえ。

続いて。あ、この人も住所、書いてない。さすらいの人ですか? 「源さん、私は自作でBBQAを作っているものです。ゼッテンKの話なのですが、ゼッテンGの場合はボレーノは四つで十分なのですが、Kの時は三つです。気をつけてください。また、セレセレぜんざいはコチュジャレーゼと併用するとベレンベン現象が起こりやすくなるので、必ず腕に赤味噌を塗ってから作業を行うようにしてください。いつか源さんが自作BBQAを左鼠径部にはめることを楽しみにしています」。

嘘つきだなっ! 騙されないぞ! すごいね、このさすらいの……さすらいの嘘つき(笑)。すごいね。「セレセレぜんざいはコチュジャレーゼと併用するとベレンベン現象が起こりやすくなる」って(笑)。アハハハハハハハハッ!(笑)。

(中略)

(星野源)今日はですね、メールがいっぱい来てるんで。ちょっとメールを読んでいきたいと思います。さあ、PCIeのメールがいっぱい来ておりますよ。ありがとうございます。広島県の方。「源さん、はじめまして。自作PC一発起動、おめでとうございます」。ありがとうございます。嬉しい! 祝ってくれて。「PCIeについてですがM.2 SSD二つとグラフィックボード1枚であれば、PCIeのレーン数を上限まで使い切っていないはずです。なのでB760のマザーボードで問題ないと思います。良き自作PCライフを」という。ありがとうございます。ああ、お墨付きをいただきましたね。大丈夫そう。ありがとうございます。

続いて千葉県、27歳の方。「源さん、調べました。B760チップセットですね。現状、GPUで×16のレーンを使用している状態なので、もし仮にCore i7、13700Kを使っているとすると最大レーンが20。B760チップセットがPCIe4.0が10レーン。PCIe3.0が4レーンなのでPCIe×4.0で30レーンになるので、M.2もPCIe4.0×4で2枚とも接続できるのではと思っています。とりあえず源さんが出してくださった構成と予測で書いておりますので、最後はユーザーズマニュアルで調べていただけますと幸いです」と。ありがとうございます。もうこれ、ほぼ合ってます。はい。なんで、大丈夫だ。やった! ありがとうございます。

ねえ。ちょっと、そうなんですよ。やっぱりこだわりたくなってくるもんですね。やっぱり1個、開けると次の扉を開きたくなるという。それで今、空冷にしてるんですけど。いつか、水冷を試してみたい。もしくは空冷のもうちょっとアップデートっていうか。今ね、すごいのが出ているようなので。それをちょっと試したりとか、してみたいななんて思っております。福島県の方。「パソコンとかの基板の製造・修理をやってるものです」。ほえーっ、すごい! 「静電気対策にはアースバンドの他にイオナイザーという除電をする風を送る機械……」。えっ、そんなの、あるんすか? へー! すごい! すごいね、人間って。そういうことをさ、考えるってすごいね。って、組みながらすごく思った。これ、考えてる人、いっぱいいるんだよなと思って。

「あと床に導電専用のマットを敷いて作業しますが、帯電防止用のエアキャップがあるので、それを敷くだけでも多少は違うと思います。家では仕事のことを考えないようにしていたのに、ラジオを聞いたら思い出したくないワードばかりで頭が痛いです。夢に出てきそうです。勘弁してください」だって。。すまんな。ありがとう。じゃあ、ちょっとねぶり棒を差し上げますね。えっ、すごい! イオナイザー。ああ、こんな感じなのね? へー! Amazonで売ってる。すごい。おもしろい! ありがとうございます!

イオナイザーという静電気除去の機械

(星野源)しかもその「思い出したくないワード」とか言ってくれているのに助言をしてくれるという優しみ、好きです。ありがとうございます。

(中略)

(星野源)さあ、今日はですね、たくさんのパソコンメール、テーマメールをいただきまして、読みました。ありがとうございます。で、こちら。元エンジニアの方。自作PC電源について、詳しいのをいただきました。「電源出力にはロスがつきものです。700Wと謳っていても実際計測すると600W程度の出力だったりするものです(内部では700Wを出しています)。その出力効率によりブロンズ、シルバー、ゴールドというような名称がついています。当然、プラチナだったりすると確実に700W近く出力されていて安定しています」という。いやー、ちょっとややこしや! ややこしや。でも、ありがとうございます。これ、ねぶり棒あげます。これ、詳しく書いてあるんで、しっかり読みます。ありがとうございます。

(中略)

(星野源)そして、ちょっとね、お手紙届いております。「星野源さま、いつもお世話になっております」という。嬉し涙じゃじゃ丸から届いてます。「自作PC組み立て作業、全裸ではなんなので、静電気帯電防止の作業服をお送りします」っていうことで、届いてます。すごい! ああ、すごい! すごい! めっちゃ作業服! そして「星野源のオールナイトニッポン」のロゴが刺繍されてる! すごい! ありがとう! あの、めちゃくちゃ嬉しいです(笑)。ええっ? これ、ちょっと着て写真を撮ろうね。うん。ありがとうございます。

あとサイズLLだけど、でかすぎないかい? ちょっとダボッとするかもしんないけど。こんなの、あるんだ。あと刺繍もできるんだね。ちゃんとしたロゴですよ、これ。いやー、嬉しい。ありがとうございます。上下があるね。へー! いや、すごいな。こんなの、あるんだ。ちょっと、ありがとうございます。これ、いただきますね。使わせていただきます。じゃじゃ丸、ありがとうね。これ、高いでしょう。ねえ。ありがとうございます。番組グッズとしてね、みんなで使いたいと思います。番組スタッフ全員で、もしPC組み立てが流行った際にはね、みんなで組み立てたいと思いますので。使わせていただきます。ありがとうございます。

静電気帯電防止の作業服(寄贈・嬉し涙じゃじゃ丸)

<書き起こしおわり>

星野源 はじめて組んだ自作PCが一発起動した喜びを語る
星野源さんが2024年3月12日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でずっと組みたいと話していた自作PCを組み上げたことについてトーク。無事、一発起動に成功した喜びを話していました。
タイトルとURLをコピーしました