星野源と松重豊『おげんさんと一緒』第4回放送を車内で振り返る

星野源と松重豊 渋谷の思い出を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんと松重豊さんが2020年11月3日のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』でNHKからニッポン放送に向かう社内からラジオを生放送。六本木や赤坂の街を車で通りながら『おげんさんと一緒』第4回放送をを振り返っていました。

(松重豊)(六本木を車で通りながら)でもまあ今、六本木で遊んでいる僕らの同業者もいないじゃないですか?

(星野源)なんかね……まあ、遊べないですよね。今、コロナ禍ですからね。なかなか難しいですよね。

(松重豊)食事にも行けない。

(星野源)だから、なんか今日みたいな、みんなで歌ってとか、一緒の番組ができるってすごい楽しかったですね。

(松重豊)楽しかったね。本当に距離を取らなきゃいけないんだけれども、ああいう歌とかを聞いたり見たり歌っていたりすると、その瞬間だけでも距離がギュッとね、縮まるんでね。そこがやっぱり……「ああ、生きていてよかったね」っていうか。「1人で我慢していてよかったな。こういう時間が結局、来るからな」っていう風に思えるっていうのはね、いいじゃないですか。

(星野源)そうですね。

(松重豊)ほら、下りてきたよ。これから赤坂に向かって……。

(星野源)赤坂に行くの。まさかの。

(松重豊)渋谷から六本木から赤坂なんてさ、田舎にいる時さ、もうなんか……その活字を見るだけで俺も感動してたけどね。

(星野源)わかります。僕も埼玉でそうでした。

(松重豊)埼玉でそうですか?

(星野源)埼玉でもね、やっぱり荒川という深い川が流れているんで。ディープリバーが。

(松重豊)深いですねー(笑)。

(星野源)ディープリバーです。ええ。

(松重豊)泳いで渡れない。

(星野源)でも、『おげんさん』の話に戻りますけども。本当に今日のはマジで素晴らしかったと思います。なんか、まあもちろん自分で構成もやってますけど。前の年まではやっぱり新曲のタイミングだったりとか。やっぱり何かしらあったわけですよ。それでやっぱり自分の音を、歌をしっかり披露しなきゃいけないみたいなものがあったんだけど。もともとそれがやりたいんじゃなくて今、テレビの中にないものをやりたくて。

それは俺が今、この日本に必要だと思う時間を作りだしたくてやっていて。だから、自分のプロモーションももちろんそれはできたらいいんだけど。でも、それが一番大事なんじゃなくて、あの空間を……「音が楽しいよね」っていう。それでみんながいろんな服を着て……たとえば僕がおげんさんだったり、松重さんが豊豊さんだったり。服装も性別も、あとは年齢も……カースケさんが一番末っ子だったりとかね。全部がぐちゃぐちゃにすることによって、普段は音楽とか、あとはテレビの中にある……たとえば「男の人が歌うんだったらこういう風にかっこよく撮りましょう」とか。「かっこいい音楽はかっこいい服装でかっこいい照明で……」とか。

もう全部、そういう型ができちゃっていて、逆に音楽が聞こえてこない時がすごくあるんですよ。その人がやっている本当の音楽が、そのビジュアルとかに全部マスクされて聞こえないっていう時があって。だからそれを……『おげんさん』ってたとえば服装とかも性別とか年齢とかも全部をぐちゃぐちゃにすることによって「音楽」だけを浮かび上がらせるっていう、そういうアプローチなんですけど。だからそれを……だからそういう時間を作るというのが一番大事で。

(松重豊)それはね、本当によく現われてたっていうか、出てましたね。それはね。

(星野源)今日は特に出ていた気がしますね。それはすごく嬉しかったですね。

(松重豊)すごく上手く……このコロナが落ち着けば、今度は国籍と人種も超えるとまた面白くなるでしょうね。

(星野源)そうですね。本当はだからサンダーキャットとかにも出てもらいたかったですけどね。

(松重豊)そうなってくるとね、もうサンダーキャットがどんなかぶり物をして出てくるのかわからないけども。

(星野源)いや、楽しみですね。

本当はサンダーキャットにも出てもらいたかった

(松重豊)そういうのも含めてなんでもありの世界がNHKにあるとね……。

(星野源)そうですね。(車が赤坂を通りかかって)おっ、TBS! 『逃げるは恥だが役に立つ』で現在、お世話になっております。

(松重豊)お世話になっているから(六本木・J-WAVE前を通りかかった時と比べて)トーンが優しいぞ、なんか。

(星野源)この野郎! TBSラジオ!(笑)。

(松重豊)あ、TBSラジオ……TBSラジオはあんまり強く言えないからな(笑)。息子を人質に取られているから(笑)。

(星野源)ああ、そうですね(笑)。息子さんが働いているから(笑)。息子ー! 元気かー?(笑)。

(松重豊)いやいや、人質に取られてるんでね、ちょっとね、あんまり強く言えないっていう(笑)。

(星野源)いつもお世話になっております。バナナマンさんもお世話になっております。本当に。わーい。赤坂ー!(車の窓を開けて)「赤坂ーっ!」。ねえ。どうもー。

(松重豊)そうだよ。あれだよ。『MIU404』からTBSづいているね。

(星野源)本当に。『罪の声』も……ああ、一緒に出ていますよ。『罪の声』もTBSですよ。

(松重豊)『罪の声』は今、絶賛公開中ですからね。ええ。ぜひ。

(星野源)見てくれた方もいらっしゃったのでしょうか。感想メールもお待ちしております。今日、読めないかもしれないが、次回ね、読みますから。というか、こんなに車内で話すんですね。すっごい話してますよね。

(松重豊)話していますね。というか、これが当たり前だと思っていたけども……異常な事態ですよね。このワゴン車の中で中継してるこの2人の……。

(星野源)できるもんですね。これ、今後もやれますね。『Carpool Karaoke』みたいなの、やりましょうよ。知ってます?

(松重豊)なにそれ?

(星野源)YouTubeとかでやっている、片方が車を運転して、片方が助手席に乗って。車内カメラみたいなので撮りながら、一緒に歌を歌ったりとかインタビューしたりするやつです。

(松重豊)ああ、そういうのがあるとは知っていましたけども。そういう風に言うんだ。

(星野源)そういうの、やりましょうよ。

『Carpool Karaoke』みたいなのをやりたい


(松重豊)ああ、面白いね。ロードムービー的なものがこのぐらいの規模でできるんですね。

(星野源)できます、できます。

(松重豊)っていうかこれ、もし中継が途切れたりした場合、誰かニッポン放送で待機してるんですか?

(星野源)待機してます。大丈夫です。

(松重豊)しているんですか。電波って途切れないもんなんですね。こうやって。すごいね、今ね。

(星野源)これ、放送されてるんですよね?(笑)。

(松重豊)これ、ただの俺たちのおしゃべりじゃないよね?

(星野源)空に向かってしゃべっているだけですけども。大丈夫ですね(笑)。

<書き起こしおわり>

星野源と松重豊 渋谷の思い出を語る
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