ロバート秋山さんが2024年3月7日放送のニッポン放送『ナイツ ザ・ラジオショー』の中でドラマ『光る君へ』についてトーク。自身が演じる藤原実資が担う重要な役割について、話していました。
(塙宣之)今はでも『光る君へ』も……。
(秋山竜次)いや、まさか。本当に初めてですよ。大河ドラマなんて。
(土屋伸之)藤原実資。
(塙宣之)よく出ていますよね。
(秋山竜次)なんか要所要所で、ポツンとですけど。いい感じのとこに置いていただいていて。この実資っていうのは意外と重要な役というか。ずっと平安の、あの藤原啓の感じをこいつが日記に書き続けてきたんですよ。
(土屋伸之)そうなんですよね。その愚痴とかをずっと言っているキャラクターなんですよね?
(秋山竜次)そう。だからあいつ資料をベースに「どこどこに誰がいた」とか言っているから。登場人物はあいつを参考にしてる部分もあったりとかして。
(土屋伸之)実資視点が結構、重要なんですよね。
(秋山竜次)そうなんですよ。だってあいつ、何十年間も愚痴の日記を書き続けてるんですよ?
(塙宣之)ああ、史実で?
(秋山竜次)史実で。『小右記』っていうのがあって。若い時から80何歳まで書き続けていて。
(土屋伸之)1000年前にそういう人がいたんだっていうのが面白いですよね。
(秋山竜次)ブログ的なことをやってるんですよ(笑)。
(土屋伸之)そうですよね。SNSみたいな。
1000年前のブロガー、藤原実資
(秋山竜次)SNSみたいな。そうそう。だから結構重要なのかなとも思いつつ。でも、まさか自分が大河に呼んでもらえるとは思わず。で、この風貌だし。あの感じになるわけないじゃないですか。
(塙宣之)もっと色白の人をイメージしてましたよ。
(秋山竜次)イメージではね。平安だし、貴族だし。俺はやっぱり……最初にそのオファーをいただいた時に、どうしてもやっぱり芸風もあるし。梅宮さんもやるし。それで俺、ほっとくと白くなるんですよ。だから日焼けだけはちょっと、させてもらわないとって言ったら、それはOKしてもらって。
(土屋伸之)この体格もOKですか?
(秋山竜次)体格も、もう。これ、100あるんで(笑)。
(土屋伸之)平安貴族でこの体格……(笑)。
(秋山竜次)こんな肉ばっかり食うような環境、あったんかな? 俺、1ポンド食うから。1ポンド。
(土屋伸之)ピカピカの肌ツヤで(笑)。
(秋山竜次)そう。平安時代に(笑)。それが放送前、心配で。まず、こんな日焼けしてるやつがいるのか?って。この恰幅で。
(土屋伸之)そういう突っ込みをしてくる人もいるだろうけども。でも、やっぱりこのキャラが大好きなんでしょうね。
(秋山竜次)なんか、大丈夫だったですね。
日焼け、体格は事前に確認済み
#光る君へ
貴族の日記といえば藤原実資の小右記が有名ですが、日記を書く目的は子孫に貴族としてどう振る舞うべきか記すことであったよう。
いわばハウツー本です。 pic.twitter.com/g79Anjgjym— Rayway (@lupimiser) March 3, 2024
(中略)
(塙宣之)メールです。「大河ドラマ、毎週楽しみに見ています。着物姿、とても素敵で。特に大きい瞳がいつも輝いていますね。撮影中のエピソードや他の出演者の方の様子などを教えていただけると嬉しいです」。
(秋山竜次)やっぱりめっちゃくちゃ緊張しますよ。バラエティと違って基本的にその、俳優さんたちの中にいるから。俺、2回ぐらいありますよ。
(塙宣之)飛んじゃったりとか?
(秋山竜次)去年の年末、一発ありましたね。長いやつがあって。いや、ありがたいんですよ。セリフをいただけるのは。ただ、やっぱり言ったこともないし。なんか、普通の文章だとごまかしながら、結果の意味が同じだったらいいじゃないですか。でもちゃんと一語一句、合ってないと成立しないようなやつだから。で、「やべえ……」みたいになってきて。「はい。じゃあもう1回、行きましょう!」みたいな。「もう1回、行きましょう」ってなってるけど次も俺、全然無理なんですけど。そこを止める勇気がないから。「ああ、わかりました」って言って。「3、2、1……」ってなって。「右大臣さま……」ってなって。やばいムードになっちゃって。7回ぐらい、やりましたよ。
(土屋伸之)普段はニュアンスでしゃべっているから。きっちりセリフをってやられると……。
(秋山竜次)隠し芸みたいな感じのセリフの時、あるもん。本当に。
(土屋伸之)「これもひとつのかくし芸なんじゃないか?」って?
(秋山竜次)でも俳優さんたちはみんな、それをやっているんですよね。
(塙宣之)現代の言葉じゃないから。あれは難しいし。
ニュアンスでのごまかしが効かない
(秋山竜次)そう。今まで、適当にやりすぎていて。人のコントとかも。「ニュアンスでいいっしょ?」みたいな(笑)。
(塙宣之)これはもうコントじゃないからね。
(秋山竜次)柄本佑さんとかとは結構、仲良くさせてもらっていますよ。隙間でコミュニケーションを取ったりして。
(塙宣之)いい人ですか?
(秋山竜次)めちゃくちゃいい人。本当にいい人。みんな優しいっすよ。本当に。岸谷五朗さんとかも最初に、もう一発目の時にすげえ……あと、段田安則さんとか。
(塙宣之)ああ、怖い役ですね。
(秋山竜次)でもまあ、優しい。やっぱり芸人だし、なんかそういう風に見られるかなと思っていたけども。「結構セリフ、多くなってきましたね?」って(笑)。「だんだん、増えてきましたね」「大変です」なんて。
(土屋伸之)はんにゃの金田くんが唯一、芸人で一緒にやっていて。
(秋山竜次)金田も一緒で。あいつ、金田がまた面白いやつで。稽古の時とか……最初は僕、普通に服で行っていたんですよ。そしたらなんか、結構な人がみんな着物みたいなのを着ていて。そういう流れなのかながわかんなくて。でも、着物もないし。浴衣みたいなのも持ってないし。それでずっと参加してたんですけど。で、「金田が来たらちょっと相談しよう」と思って。で、金田が何日後かに来て、歩いてくるのを見たらばっちり着物で決めてきていて(笑)。
(土屋伸之)大河が好きなんですね。もうね。
(秋山竜次)あいつ……「僕、もう入口からちゃんとやるタイプなんで」っつって(笑)。ばっちり着物を来てきて。あいつ、俺を置いていきやがって……(笑)。俺、そのタイミングを失って今、チャンピオンのスウェットでやってますから(笑)。もう、変えれないっす。
<書き起こしおわり>