丸山ゴンザレス ロシアのウクライナ軍事侵攻と地政学を語る

丸山ゴンザレス ロシアのウクライナ軍事侵攻と地政学を語る ナイツのちゃきちゃき大放送

丸山ゴンザレスさんが2022年2月26日放送のTBSラジオ『ナイツのちゃきちゃき大放送』に出演。ロシアのウクライナ軍事侵攻について、地政学的な観点から話していました。

(土屋伸之)さあ、1週間のニュースですけども。丸山さんの気になったニュースはどれでしょう?

(丸山ゴンザレス)やっぱりロシアのウクライナへの軍事侵攻ですね。これ、やっぱり海外の戦争のニュースって悲劇的だしみんな注目をするんですけども。でもリアリティーを持って感じるっていうのはなかなか難しいじゃないですか。実際にその国に行ったことがあるとか、友達、家族がいるとかじゃないと。だけど、ちょっと視点を変えると僕、このニュースが世界中で報じられた時に1個、気になっていた学問があって。「地政学」っていうんですけども。これ、堅い学問のように思えるかも知れないですけども、それを通してみると、実はあまり他人事ではないんだよっていうことがわかるんですね。

ウクライナって、ロシアの西の隣じゃないですか。ロシアの東の隣ってどこですか? それは、日本なんですよ。つまり、同じくロシアの隣の国。ロシアを挟んでお隣の国なんで、そういう風に考えるとすごく近いじゃないですか。だからそういう風に「遠い国の出来事だ」というのではなく、「自分たちにも起きるかもしれない」っていう風に考えながら見ると、より今、起きていることがどれだけ異常で恐ろしいことなのかというのがわかると思うんですよ。ちなみに今の地政学の話なんですけども。

講談社でやっている『紛争でしたら八田まで』っていう漫画があるんですけども。その著者の田先生と対談をしたことがあるんですが。その漫画でウクライナを取り扱ったやつがあるので。それを今、講談社は無料公開をしているはずなので。ぜひそれを読んでいただけると今、僕が言った話がより深く、ウクライナという国の地域性とか、地政学でどういう風に見るかっていうのが……漫画自体がすごい面白くて。ライトにいろいろと描かれているのでぜひ見ていただければ。講談社もこのタイミングでウクライナ編を無料公開するっていうのもそういう啓蒙をする意図があると思うので。

『紛争でしたら八田まで』ウクライナ編

(塙宣之)どういう字で書くんですか?

(丸山ゴンザレス)「地政学」ですね。これ、世界中ですごく教えられていて、学ばれている学問なので。地理的な要素と政治をいろいろと混ぜて見るという。基本的に世界の国際情勢を見る時に地政学的な考え方って本当に必要なので。世界地図の中の日本って大きく開いた時に一番端っこにあるじゃないですか。でも、地球ってそういう形をしていないんですよね。ロシアがなにを目指しているのか?っていうと、やっぱり世界地図、北極を上にして見ると、ロシアはずっと凍らない港を求めているんですよね。

(塙宣之)そうですね。

(丸山ゴンザレス)で、今度は中国を地政学的に見ると、中国は外海に出たいんですよ。その蓋をしているのが日本列島なんですね。そういう風に味方を変えるだけで世界で今、起きていること。大国がなにを求めているのか?っていうのがちょっとわかりやすくなるんじゃないかなと思いますね。だから地政学的なものに今、触れておくということはいいことなんじゃないかなと思いますね。

(塙宣之)なるほどね。ただ見てもわからないけども、そういう「凍らない港がほしいから」とかっていう風に考えるとね。たしかに、そういう地理的なものはありますからね。

(丸山ゴンザレス)ただ、ちょっとプーチンの言っていることは論理的に破綻しているんで。なんなんだろうとは思いますけどね。

(塙宣之)ウクライナにも行ったことはあるんですか?

(丸山ゴンザレス)ウクライナの周り、東欧とかは僕、行っていたんですけども。あんまり……チェルノブイリとか行こうかなって思っていたところだったんですよ。「チェルノブイリがおすすめ」っていうことで、ちょっと行きたいなとは思っていたんですけども。ダークツーリズムの観点からも行きたいなと思っている矢先だったんですけど、コロナで行けなくなったりしましたね。

<書き起こしおわり>

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