大沢悠里と宮藤官九郎『不適切にもほどがある!』内の『ゆうゆうワイド』を語る

ナイツ塙 ドラマ『不適切にもほどがある!』初回放送を語る 宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど

大沢悠里さんが2024年3月1日放送のTBSラジオ『宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど』にゲスト出演。宮藤官九郎さんとドラマ『不適切にもほどがある!』内で流れた『大沢悠里のゆうゆうワイド』について、話していました。

(宮藤官九郎)今回その、僕がドラマ『不適切にもほどがある!』っていう……。

(大沢悠里)面白いよ。

(宮藤官九郎)ありがとうございます。そのドラマをやっていて。袴田吉彦さんが演じるマスターがたまたまラジオを聞いていて。それで「俺のハガキが読まれた!」っていうセリフを書きたい。「TBSで86年からやってる番組って何ですかね? ありませんよね?」って聞いたら『ゆうゆうワイド』の1回目の86年だったんですよね。

(大沢悠里)そうなんだよね。

1986年にスタートした『ゆうゆうワイド』

(宮藤官九郎)『大沢悠里のゆうゆうワイド』の1回目の番組でマスターのリクエストハガキが読まれたっていう設定にさせてもらったんです。

(大沢悠里)そう。ありがとうございますよ。

(宮藤官九郎)その声を、だから録り直したんですよね。この間。

(大沢悠里)そうそう。でね、ちゃんとディレクターの方が第1回の録音を持ってきてくれて。だけどあの頃は「皆さん、ご機嫌いかがですか?」ってね、声が全然違うんだよ。

(宮藤官九郎)違いますよね(笑)。

(大沢悠里)「よくこんなバカをやってたな」って自分で思うぐらい。

(宮藤官九郎)自分で自分で聞いても全然違いますか?

(大沢悠里)違う。恥ずかしい。

(宮藤官九郎)へー。早口?

(大沢悠里)早口もそうだけど。声がうわずってるんだね。だから、若いからだね。

(宮藤官九郎)緊張してたんですね?

(大沢悠里)緊張はしないかな?

(宮藤官九郎)その時、おいくつでした?

(大沢悠里)45だよ。

(宮藤官九郎)45。

(大沢悠里)終わったのが75だから。あの番組な。

(宮藤官九郎)僕もね、『ACTION』という番組を始めた時、声がうわずってましたよ(笑)。50でしたけどね。あ、49か。

(大沢悠里)僕は結構、声では……顔を出すのは嫌いだけども。声はね、ずいぶんと。『白蛇抄』とかね。小柳ルミ子さんのね。で、東映にね、プロデューサーのサトウっていう人がいて。友達だったから。だから、声だけなんだけども。タイトル、最初の時。主演だから「小柳ルミ子」って。で、その次は誰々ってなっていって。2人の時に「大沢悠里」って書いてあるんだよね。だからファンは「どこで出てくるんだろう?」ってずっと見たら、最後まで出てこないんで。それで、終わったんだよ。それで放送でクイズで。「どこで出たでしょう?」っつって。あの時、お坊さんがいっぱい出るシーンがあって。「坊主の1人か?」って言われたりしたんだけども。結局、ラジオの声だったっていうね。戦争中の。

(宮藤官九郎)ああ、そういう設定でしたっけ?

(大沢悠里)そういう設定で。あと、有吉佐和子さんの『紀ノ川』もそうだなが。「東部軍管区情報。敵一機、白浜沖にあり。厳に警戒を要す」って。そういうのがラジオで流れてくるっていう。

(宮藤官九郎)どっちもでも、当時の戦時中の声なんですね。僕、『真夜中の弥次さん喜多さん』では。

(大沢悠里)あれも出たね。声だけね。

(宮藤官九郎)声だけ。あの時は弥次さんと喜多さんが旅してるとマムシさんに取材されるっていう……もうでもデタラメなんですけど(笑)。マムシさんが「どこに行ってきたんだい?」「これからお伊勢参りに行くんです」っていう。でもそこまでやったらもう、その前の母体の番組も必要だろうって思って。「マムシさん、今、どこですか?」「◯◯の宿です」って。

(大沢悠里)クドカンさんはね、ハチャメチャな……十辺舎一九みたいな話を。滑稽本だよね。あれは本当に面白い!

(宮藤官九郎)その時、マムシさんに「ちゃんとババアって言ってくださいね。あの人、ババアって言っていいですから。ババアって言ってくださいね」って(笑)。

(大沢悠里)あれももう10何年前か?

(宮藤官九郎)あれは20年近く前ですね。そうですね。あの時はまだ全然、やられてましたね。僕も出ましたし。

(大沢悠里)お出になってくれて。僕、好きなんで。クドカンさん。本当、好きなんだよね。

(宮藤官九郎)ああ、ありがとうございます。

(大沢悠里)破天荒なのがいいんだよね。ラジオもそうよ。とんでもないこと、考えなきゃダメよ。

(宮藤官九郎)そうですね。

(大沢悠里)もう、奇想天外なことをしないとさ。自分の子供の話なんか、オープニングでしたって面白くないんだよ。

(宮藤官九郎)ああ、すいません(笑)。わかります、わかります。破天荒でしたもんね(笑)。

(大沢悠里)ああ、愚痴のコーナーがあったの?

(宮藤官九郎)あるんです。でも、まあいいや。そのうち、やりましょう(笑)。

(大沢悠里)愚痴というかさ。今はな、なんかもう少しね、ネタを面白くオープニング、しないとな。ワイド番組な。「昨日、彼女に会った」とか、そんな話じゃなくてさ。生活にもっとこう、地に足をつけたような話から、それを面白くしていかなきゃ。

(宮藤官九郎)そうですよね。

(大沢悠里)工夫がないもんな。企画力がないもんな。

(宮藤官九郎)えっ、それ、俺に言ってます?(笑)。

(中略)

(宮藤官九郎)改めて、大沢悠里さん、実は先週の『不適切にもほどがる!』の放送の中で大沢悠里さんの声が聞こえたんですけども。今週のオンエアーでももう1回、出ているんですよ。僕はね、そっちはまだ聞いてないんですよ。そっちは、ちょっといいお便りを読んでいるんですよね。

(大沢悠里)いいお便りっていうか、2、3行だけどな(笑)。

第6話でもう1回、大沢悠里さんの声が登場

(宮藤官九郎)そうですね。2、3行ですけども。番組の中での登場人物が書いたおハガキを読むっていうシーンがあって。それを同じように「同じ時間帯の番組にしよう」っていうんで『ゆうゆうワイド』にしたんで。そこも……。

(大沢悠里)ありがとうございます。

(宮藤官九郎)5話と6話、全体の中でもちょっと切ない話なんですよ。

(大沢悠里)ああ、そう?

(宮藤官九郎)今まで、4話までは結構、バカバカしさで来たんですけども。5話と6話でついに、主人公のいろんなことがわかってくるんで。そこにさっきも言いましたけども。ちょっといいお便りを読んでいただけているんで。悠里さんの声も楽しみに今日の放送を見ていただきたいと思います。ということで、まとめちゃいましたけども(笑)。

(大沢悠里)はいはい。結構でございます。編集、大変だろう?(笑)。

(宮藤官九郎)はい。いつもではあるんですけども。今日は特に大変だと思います。あの、がんばります。編集も。

(大沢悠里)そうですか。ご苦労さまです。

(宮藤官九郎)ありがとうございます。

(大沢悠里)ありがとうございました。

<書き起こしおわり>

大島育宙『不適切にもほどがある!』を語る
大島育宙さんが2024年2月19日放送のTBSラジオ『こねくと』の中で宮藤官九郎さん脚本のドラマ『不適切にもほどがある!』について話していました。
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