宮藤官九郎さんが2023年3月1日放送のTBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』に出演。三田寛子さんと平成中村座『唐茄子屋』と『大江戸りびんぐでっど』について話していました。
(向井慧)三田さんと宮藤さんは?
(三田寛子)私はそれこそ去年の11月の中村座で、宮藤官九郎さんが作・演出の『唐茄子屋』うちの長男、中村橋之助が出させていただいていて。舞台稽古を見てる時に私もゲラゲラ笑ってたら、大声で笑っている人がいて。それで見たら、作者の宮藤さんで(笑)。
(宮藤官九郎)すいません(笑)。
(三田寛子)もう本当に歌舞伎では大変お世話になっていて。で、『大江戸りびんぐでっど』。あれが初めてかな? 歌舞伎で。それに主人も出させていただいて。その頃、子供が小さかったんだけど、家に帰ってきたら……それって、ゾンビのお話なんですよ。ゾンビが派遣されて失業者と戦うみたいな歌舞伎で。歌舞伎座で……めちゃくちゃ面白くて!
(宮藤官九郎)フフフ(笑)。その説明、しかも間違ってないんですよ。合っているんですよ(笑)。
(三田寛子)そうなの、そうなの! 社会のニュースとも合致もしていて、めちゃくちゃ面白くて。家に帰ってきて子供たちが「歌舞伎座にゾンビが出たーっ!」って。それでゾンビダンスを踊って歌うんですよ。もうめちゃくちゃ……だからこうやって宮藤官九郎さんの作品に出れるっていうので、長男は去年の11月の中村座は大喜び!
(宮藤官九郎)ああ、よかったです!
『大江戸りびんぐでっど』
(向井慧)じゃあ、宮藤さんワールドと歌舞伎が融合するというか。
(三田寛子)すごいんですよ!
(宮藤官九郎)で、それを2ヶ月やったんですけど。10月に中村獅童さんがやった役を、11月は橋之助さんがやってくださったんですけど。稽古は9月に……橋之助さんを先に稽古したんですよ。
(三田寛子)10月は名古屋公演に行っていて。
(宮藤官九郎)その後1ヶ月、玉三郎さんの相手役をされていたんですよね?
(三田寛子)御園座でやらせていただいていて。
(宮藤官九郎)なんかめちゃくちゃだなって思っていて。
(向井慧)すごいスケジューリングですね(笑)。
(三田寛子)歌舞伎役者ってもう何チャンネルも頭に……いろんな役を通しで何役もやる中で、それができて当然ってされるので。お稽古って4、5日しかないんですよ。新作以外はだいたい。だから常に何チャンネルもやっているんで。その時も、ありがたいことにね、そうやっていろいろとやらせていただくっていうことで。大喜びでしたけどもね。
(宮藤官九郎)そうですね。大変でしたね。
「歌舞伎役者は演劇モンスター」
(三田寛子)でも、宮藤さんがうちの橋之助に「いやー、歌舞伎役者は演劇モンスターだね!」ってね、Spotifyにいらしていただいた時におっしゃっていただいて。
(宮藤官九郎)いや、本当にそうだと思います。
<書き起こしおわり>