でか美ちゃんさんが2024年2月27日放送のTBSラジオ『こねくと』の中で映画『ボーはおそれている』について町山智浩さんと話していました。
(でか美ちゃん)あと、本当サクッと。私は『ボーはおそれている』もちょっと、遅ればせながら見てきたんですが。
(町山智浩)大変だったですね(笑)。どっちも3時間の映画で。大変だね。ギャラが出ないし(笑)。
(でか美ちゃん)いやいや、それは関係ないですけども(笑)。紹介してくれてね、面白そうだから見てるっていう、その前提がありますが。3時間があっという間に感じたのが、私は前半1時間半はずっと笑ってたんですよ。正直。「ああ、本当にコメディだ」って思って。「『アリ・アスターがコメディを撮りました』ってなんか逆に脅し文句じゃんってびびってたけど、本当にコメディじゃん」みたいな。
なんか、ネタバレしない程度に言うと、そのボーの後ろから明らかに危害を加えてきそうな男が来て、通り過ぎてくとか、めっちゃ笑っちゃったんですよ。「ああ、このパターンとかあるのかい!」みたいな(笑)。「なにもないとかのびびらせもあるのか」と思って。で、1時間半、爆笑して。あとの後半1時間が本当不穏で。だからその、なんだろう? 2部制じゃないけど、そんなような気持ちで見れたんで。3時間で躊躇されてる方がもしいるんだったら、全然あっという間ですよっていう。
(石山蓮華)そうですね。
(町山智浩)でも、あの終わり方はないよね。映画館で。
(でか美ちゃん)最悪(笑)。
映画館で見ることを組み込んでいるようなラスト
(石山蓮華)でもなんか、映画館で見ることをその映画の作品そのものに組み込まれてるようなラストだったので。ぜひちょっとね、映画館で見てほしいですよね。
(でか美ちゃん)たしかに。
(町山智浩)そうね。これは言っていいと思うけども。完全にもう本当に、なんていうか、沈黙状態になるんですよね。「うわあ、困ったな」っていう映画でしたけどもね。『ボーはおそれている』とね、『落下の解剖学』。両方とも3時間クラスの映画ですよ。どっちも。
(石山蓮華)でもぜひ、劇場で見てほしい映画でした。
3時間でも短い方?
(町山智浩)それでも短い方なんですよ。今回アカデミー賞のノミネート作品で。だってあの『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』なんて、3時間半ですからね。本当にいい加減にしてくれと思いますよ。
(石山蓮華)でも集中力が鍛えられてきたような気がします。
(でか美ちゃん)たしかに、たしかに。
(町山智浩)「ギャラ、出ないのか?」っていう気持ちにならない?(笑)。
(石山蓮華)いや、見てるだけなんで。楽しいですよ(笑)。
<書き起こしおわり>