町山智浩 スターチャンネル『最も危険なアメリカ映画』特集を語る

町山智浩『最も危険なアメリカ映画』『さらば白人国家アメリカ』を語る たまむすび

町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中でBS朝日『町山智浩のアメリカの”いま”を知るTV』の最新回や、2017年7月放映予定のスターチャンネル『最も危険なアメリカ映画』特集について話していました。

(山里亮太)あのね、ロスアンゼルスに行っていたのはね、収録で行っていたんですよ。で、また他局ですいませんが。一瞬で終わらせますんで。明後日木曜日の夜11時からですね、BS朝日でずっとやっている『町山智浩のアメリカの”いま”を知るTV』の収録をしていました。

(海保知里)はい。

(町山智浩)で、いつものようにスティーブン・セガールの娘さんの藤谷文子さんと一緒にアメリカの状況について語っていきますんで。ぜひご覧になってください。木曜日夜11時から、BS朝日です。

町山智浩と藤谷文子 セガールとシュワルツネッガーを語る
町山智浩さんと藤谷文子さんがBS朝日『町山智浩のアメリカの”いま”を知るTV』の中で、藤谷文子さんの父・スティーブン・セガールやアーノルド・シュワルツェネッガーについて話していました。 (町山智浩)今回は久しぶりに藤谷文子さんにおいでいただ

(山里亮太)BS朝日、攻めてますからね。

(町山智浩)そうなの?(笑)。

(山里亮太)攻めている局ですから。

BS朝日の視聴者層

(町山智浩)なんか、ほとんど時代劇ばっかりで、見ている人はおじいちゃんばっかりって聞いたんですけどね。大変なんですよ。「ネクタイ締めて出ろ」とかね。最初、デッドプールのTシャツで出たら視聴者の人が「なんだ、あのチャラチャラしたやつは!」って怒られたという(笑)。

(海保知里)厳しい(笑)。

(町山智浩)そういう、時代劇ばっかりやっているからお年寄りの方が多くて。テレビに出ている人はやっぱりちゃんとしている人じゃないと困るという。

(山里亮太)結構真面目な視聴者ですもん。ニュースとかも斬っている番組とか。

(町山智浩)そうなんですよ。なんかね、視聴者を考えて言わなきゃならないんですけど。はい。それで、今回は告知がたくさんあって……(笑)。

(山里亮太)あ、今週末にね。

(町山智浩)そう。今回来たのは収録でね。僕、この間『最も危険なアメリカ映画 「國民の創生」から「バック・トゥ・ザ・フューチャー」まで』っていう単行本を出しまして。その中で、ハリウッド映画として普通に公開されている映画の中にいろんな政治的プロパガンダがあったりとか。あと、ドナルド・トランプみたいなポピュリズム政治に関しての警鐘を鳴らしていた映画とかが過去にあったんだという形で掘り起こしをやったんですね。ハリウッド映画の昔の映画を。

『最も危険なアメリカ映画』

町山智浩『最も危険なアメリカ映画』『さらば白人国家アメリカ』を語る
町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中でご自身の著書『最も危険なアメリカ映画』と『さらば白人国家アメリカ』について紹介していました。 (町山智浩)今週はですね、本が2冊出るんですよ。僕。 (赤江珠緒)そうですよね。立て続けに。 (町山

(山里亮太)うんうん。

(町山智浩)そしたらそれを、いま見れないし、みんな昔の映画ってあんまり見ないですよね。50年代の映画とかね。それをまとめて今度、スターチャンネルさんが7月に一挙放送をしてくれることになりまして。で、その解説の収録に今回来ているんですけど。

(山里亮太)ああ、そうなんですね。

(町山智浩)はい。すいません。それが7月にありますんで。みなさんぜひご覧になって単行本を読みながら。現在のアメリカで起こっている、ドナルド・トランプがいまですね、ロシアに(機密)情報を渡しちゃったとかね、大変なことになっているじゃないですか。それでも、アメリカのブルーカラーと言われている人たちがトランプを支持し続けると。すごいですよね。だって、昔だったら「売国奴」と言われていたようなことをやっちゃっているのに、それでも運営し続ける理由っていうのはいったい何なのか? それは実は、アメリカでもう1950年代からずっと続いているアメリカの真ん中のへんに住んでいる人たちを置いてけぼりにしている社会と、その人たちの人気を取るためだったらどんなことでもするやつらっていうのがいまして。

(山里亮太)うん。

(町山智浩)その歴史は結構ずっと昔から、ハリウッド映画の中で描かれていて。「これは危険だ。いつか利用されてナチみたいなことになるぞ」という映画が何本も作られてきているのになっちゃったっていう感じなんで。

(山里亮太)へー! いままで、そこまでなることはなかったんですか?

(町山智浩)ギリギリまでなっていて。1人の男でヒューイ・ロングっていう政治家が本当にアメリカの労働者たちにベーシック・インカムを約束して……つまり、何もしなくてもお金をあげるよって言って、大統領になりそうになったことがあったんですよ。

(山里亮太)うん。

(町山智浩)直前で暗殺されたんで、アメリカは助かったんですよ。なっていたら大変なことになっていたと言われているんですよ。

(山里亮太)それが今回、ドナルド・トランプはついに?

(町山智浩)そういう感じなんで。だから、それは実はアメリカ映画では過去に予言されていたんだというのをまとめて放送しますんで、ぜひスターチャンネルでご覧になってください(笑)。他局ばっかりじゃねえか! すいません、はい(笑)。

(山里亮太)それを見たら、アメリカがこれから行く道が結構、答えがそこに……50年代の映画に?

(町山智浩)ある感じなんですよ。昔からやっぱり、いつかなるんじゃないか?って昔から怖がられていたことなですよね。

(山里亮太)なっちゃったという?

(町山智浩)はい。

<書き起こしおわり>

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