佐久間宣行『哀れなるものたち』を語る

佐久間宣行さんが2024年2月7日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中でおすすめエンタメとして『哀れなるものたち』を紹介していました。

（佐久間宣行）佐久間宣行です。最近、おもしろかったエンタメは映画『哀れなるものたち』です。『哀れなるものたち』はエマ・ストーン主演でヨルゴス・ランティモス監督の作品で。ざっくり説明をすると不幸な若い女性ベラが自ら命を絶つんですけども。風変わりな天才外科医がゴッドウィンが自らの胎児の脳をベラの頭に移植して。そうすると、蘇生をするんだけども、赤ちゃんが大人の体で人生をやり直すっていうことになって。で、世界を旅するっていうような話なんだけども。

なんかね、フランケンシュタインみたいな、ゴシックホラーなんだけども。俺が大好きな映画監督でエミール・クストリッツァっていう監督がいるんですけども。マジック・リアリズムっていうか。魔法みたいな瞬間がたくさんある映画で、世界観が本当に素晴らしくて。あと、エマ・ストーンが本当に、結構大胆なシーンもいとわずに演じていて。「自分の身体は自分のものである」みたいな、その女性の解放みたいなものもひっくるめた、その全体の表現が重苦しくもなくて。最後まで、全部のカットがかっこいいまま進んでいって。僕はね、すごい好きでした。ブラックな笑いも。合わない人もいるかもしれないですけど、俺はすごい好きな映画でした。おすすめです。