さらば東ブクロ 大学時代のカズレーザーとのコンビの快進撃と解散を語る

さらば東ブクロ 大学時代のカズレーザーとのコンビの快進撃と解散を語る 川島明 そもそもの話

さらば青春の光・東ブクロさんが2023年12月9日放送のTOKYO FM『川島明 そもそもの話』の中で同志社大学時代、1年先輩のカズレーザーさんとお笑いコンビを組んでいたことについてトーク。滑り知らずの快進撃を続けた2人でしたが、東ブクロさんが切り出して解散をしたことなどを話していました。

(川島明)ただですね、同社大学時代……大学、行ってるんですけど。この時に1年先輩やったカズレーザーともお笑いコンビを結成していた?

(東ブクロ)組んでたんですよ。

(川島明)そもそも、松竹に入る前ですね?

(東ブクロ)そうです。僕が高校に出て、もうNSCとか、そっちに行きたかったんですけど。親が「どうしても大学までは出ておけ」っていうので。

(川島明)でも、同志社に行ったんですね。これで。

(東ブクロ)一応ね、中学までは勉強してたんですよ。

(川島明)できる子やったんや。

(東ブクロ)そうですね。わりかし……別にそんな趣味もなく。で、もう習い事をやたらと行かされてたんで。塾や家庭教師みたいな。

(川島明)じゃあ、ちょっと厳しめの?

(東ブクロ)厳しかった。めちゃくちゃ厳しかったです。お笑いなんか、もってのほかっていうのやったんですけど。それ、ちょっとさかのぼると小学校5、6年ぐらいの時に親父がお笑いなんかほぼ見なかったんですよ。

(川島明)堅いんだ。

(東ブクロ)で、なんかちょっと飯時にやってたら「変えろ」みたいな感じやったんですよ。それこそ、baseの番組を見ていたんですよ。川島さんも出てはったと思います。ロザンさんと麒麟さんとか出てはった、夕方の6時ぐらいの番組で。

(川島明)ああ、やってましたね。

(東ブクロ)それを見た時に「変えろ」って言われて。お笑いをやりたい気持ちはその時、あったんですけど。「ああ、これはたぶん無理やな」って思っていたんですよ。ただそれでも、小学6年生とかやったかな? 親父が珍しく「今週の土曜日、新喜劇を見にNGK、連れてったるわ」って言ったんですよね。

(川島明)そんな堅い親父が?お笑いに連れていってくれる?

(東ブクロ)それで僕、めちゃくちゃ喜んで。「こんなこと、あんねや」って。ちょっとだから「お笑いが好き」って親父も感じていたんでしょうね。

(川島明)まあまあ、サプライズや。

(東ブクロ)ほんで「うわーっ!」って喜んでもう毎日、楽しみにしてたら、ちょうど前日に親父が出張、決まったってなって。その日、行けなくなったんですよ。ほんで僕はもう、泣きじゃくって。「あんだけ言ってたのに!」って。僕、反抗期はあんまりなかったんですけど。結構、そこから親を無視するぐらいに、そこで荒れまして。

(川島明)まあ、わかるよ。マジで楽しみにしてたのに。

(東ブクロ)それで、「この僕に嫌な思いをさせた親に一番の反撃は何なのか?」って思ったら「お笑い芸人になるや!」って思ったんですよね。「一番嫌やろうな」って。

(川島明)そらそうやな。息子がこういう風にならんように、いろいろ習い事をさせて。堅く育てたけど……それの一番の逆襲やったんや。

(東ブクロ)そうなんですよ。

(川島明)じゃあ、もしかしてそこで親父さんと一緒にNGKに行って大笑いしてたら、もう終わってたかもね。夢が。

(東ブクロ)今、ここにはいないかもしれないですね。

(川島明)「ああ、楽しかった。じゃあ、勉強」ってなっていたかも。

(東ブクロ)まあ、でもそこを復讐心で。「芸人になりたい」って親に言って。で、「許さない」っていうんで小中高と来て。で、「高校でも変わらんねんな。じゃあ、とりあえず大学に行け。大学に行って、卒業したらそこから先は自由にしていいよ」って。

(川島明)「お前の人生だ」って。

(東ブクロ)で、向こうも「たぶんそのうち諦めるやろ」って思っていたんでしょうね。で、たまたま同志社大学に受かって。ほんで、入ったらお笑いサークルがあるっていうのを知って。喜劇研究会っていう、生瀬勝久さんとかが行っていたところなんですけども。で、「こんなんあるんやったら、ちょうどいいわ」って入ったら、カズレーザーがいたっていう。もう、入学式が終わって、新歓の時期みたいなのがあるんですよね。「うちのサークルに入ってくれ」みたいな。で、お笑いサークルがあるって知って、そのブースに向かって行ったら、もう全身赤の金髪の……。

(川島明)もう赤い?

(東ブクロ)もう仕上がってました。あの頃から。

(川島明)もう、コブラ?

当時からすでに仕上がっていたカズレーザー

(東ブクロ)はい。で、その人に「入るなら、もう入れよ」って言われて。そのままなんか、部室みたいなところに連れていかれて、名前を書かされて、みたいな。

(川島明)で、コンビを組むの?

(東ブクロ)最初はね、同級生と組んだんですよ。もうカズレーザーさんもその時、同級生と組んでいたんですけども。そこが解散して。で、僕がその時の同級生とのコンビも別に、初舞台は踏んだけども、どうにもならへんなっていう風にしていたら、「ちょっとやってみいひんか?」って言われて。

(川島明)カズから? へー!

(東ブクロ)「まあまあ、ツッコミの基礎ができてるな」みたいな感じやったんですよ。

(川島明)なるほど。メンバーにしては。

(東ブクロ)そう言われて組んだら、もうそこから……本当にまあ、学生ですけど。滑り知らずやったですね。

(川島明)うわっ、負け知らず?

(東ブクロ)本当に……言ったら月イチのライブ。学生のそのサークル員が何人か出て、そこで順位を決めるんですけど。結局、2年ぐらいですかね? 出続けてずっと1位やったんですよね。

(川島明)もうほんまに大爆笑やったんや。

(東ブクロ)それで「これは行けるな!」ってなって。

(川島明)すごいね。エリートや。

(東ブクロ)ほんで学祭とかも、アマチュアで出るところがあって。そこに吉本の芸人さんがMCしに来ていたりして。当時、とろサーモンさんが来てはってたんですけど。その大会も優勝したりとか。で、「これは行ける!」ってなって、baseよしもとのオーディションを受けに行ってるんです。

(川島明)カズと? ええっ?

baseよしもとのオーディションを受ける

(東ブクロ)ただ、そこは通らなかったんですよね。で、そこからもう1回、「じゃあ、どこに行くか? 東京、行ってみるか?」って話になって。で、ナベプロも受けに行くんですよ。で、ナベプロって当時、ハライチさんが学費免除で、特待生みたいな感じで入りはった。で、「その次の後釜、行けるんちゃうか?」っていうんで受けに行ったら、さすがにそれは無理で。「学費、3割免除」とかやったんですよね。

(川島明)細かいなー(笑)。「まあ、これぐらいやったら」っていうウケやったんや(笑)。

(東ブクロ)で、「こうなると、ちょっと違うか?」ってなって。カズさんはでも、先に大学を卒業してはるんで。1個上なんで。で、「どうするのかな?」と思ってて。「プロにはなりたい」っておっしゃってたんで。でも僕もちょっとやっぱり「アマチュアではウケてるけど、プロの世界ってまた違うよな」ってなって。「このまま続けるのは、違うんじゃないですか?」っていうのを僕もそれ、長文のメールで送ったんですよ。

(川島明)それは、ブクロの方から?

(東ブクロ)はい。これはほんまに初めて言いますけど。たぶんまあ、今ね、カズレーザーさんは「ブクロと組んでた」ってことはあんまり言わないんですよね。

(川島明)そうやな。一時、出始めの時にはあったけども。

(東ブクロ)で、「まあ別に組んでいたって言っても、そこ遊びだよ。お友達だから」っていう風に言うんすけども。ちょっと僕はそこで、結構プライドを傷つけてしまったところはあるんですよ(笑)。

(川島明)ああ、そうか。カズが振られたという形にはなるんですか?

(東ブクロ)ですね。で、結局松竹に入る同級生がいるんですけど。そいつと仲が良くて。ちょっとそいつのセンスが面白いなっていう。そいつはまた、ちょっとカズレーザーさんとは違うことをやっていて。

(川島明)また、ここや。

(東ブクロ)またそこで浮気をするっていう(笑)。

(川島明)マジですごいな。恋多き男よ(笑)。実はカズが振られてんねや。

(東ブクロ)そうなんですよ。だからたぶんそれは本人……。

(川島明)カズの今の経歴からしたら「東ブクロに捨てられた」は履歴書には書けないね(笑)。

(東ブクロ)そうですよね(笑)。

(川島明)長文のメールで断られて。

(東ブクロ)はい。「ごめんなさい」って言ったら……っていうね。

(川島明)それで別れるんや。ほんでカズは東京で。

(東ブクロ)いつの間にか、サンミュージックに行って……っていう感じですね。

(川島明)で、なっちゃんを見つけるということになるんだ。

(東ブクロ)そうですね。途中で演歌歌手もやってはったみたいなんですけどね。

(川島明)いや、おかしなってるやん?

(東ブクロ)おかしなってますよ。

(川島明)ブクロに振られて、失恋を演歌で紛らわしてるよ(笑)。

(東ブクロ)いや、だから申し訳ないことをしたから。ちょっとだからそこは2人で会っても、その時の話はできないです。

(川島明)しない?

(東ブクロ)しないです。

(川島明)番組での共演、何回もあるでしょう?

(東ブクロ)ありますね。ちょこちょこは。

(川島明)そんな時も、しない?

(東ブクロ)「組んでた」とは言いますけど。

(川島明)だからほんまに元カノ・元カレの関係なんや。

(東ブクロ)ちょっとね、ややこしい別れ方はしちゃってるんですよね。

(川島明)一方的に。

いまだに2人で会ってもその時の話できない

(東ブクロ)で、会ったら普通にしゃべってくれるし、飲んだりもするんですけれども。あの時の話はお互い、触れないように……みたいな感じはあるんですよ。

(川島明)「言うなよ」という。「墓まで持っていこうぜ」だ。

(東ブクロ)それを、ここで言ってしまってるっていう。

(川島明)いや、でもこれは被告の意見ですから。片方の意見なんで、別にね。カズが「いや、そんなことないです」って言ったら消えちゃうっていう。

(東ブクロ)そうですね。僕の勘違いかも。

(川島明)これはブクロの思い出なんで。ブクロ側からのストーリーですよっていう。

<書き起こしおわり>

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