麒麟・川島と陣内智則『なるトモ!』と『ラヴィット!』を語る

天津向 麒麟川島の『ラヴィット!』のすごさを語る 川島明のねごと

陣内智則さんが2021年11月21日放送のTBSラジオ『川島明のねごと』に出演。かつて自身が担当をしていた大阪の番組『なるトモ!』と現在、川島さんがMCを務めている番組『ラヴィット!』について話していました。

(陣内智則)でもこんなガッツリ川島と2人で話すことって、まあないよね?

(川島明)いや、だから初めて。

(陣内智則)まあ、飲みに行ったりとかしてるけども。みんな、おったもんね。

(川島明)2人きりでしゃべったことが……。

(陣内智則)いや、マジでないんじゃない? なんかの流れで楽屋でちょこちょこっとはあるかもしれんけど。ガッツリはないかもしれないね。

(川島明)だけど僕……おこがましいですけども。僕と陣内さんがよく、一緒にお仕事させてもらっている……。

(陣内智則)そうそう。隔週で。

(川島明)1本目が陣内さんで川島が2本目で、とか。

(陣内智則)だから会うことはあんまりないよね。ただ、ちょっと君、あかんよ。行き過ぎよ。行き過ぎてるよ、もう。

(川島明)何がです?(笑)。

(陣内智則)いや、だから今までさ、俺と川島でなんかこう、いろんな番組をね、裏回いうて。

(川島明)あとはまあ、サブMCみたいなのとか。

(陣内智則)サブMCでやってきたやんか。それでお前がもうガーッて抜けてもうてさ。今、俺と吉村、大変やねんから。もうグルグルグルグル回ってるねんから。

(川島明)いや、やっとちょっとお仕事、レギュラーをいただいたぐらいですよ。そんなことを言い出したら、もう陣内さんも……。

(陣内智則)でも俺は嬉しい。川島の……何て言うの? 同じ釜の飯というイメージ。

(川島明)同じ町内ですよね。

(陣内智則)同じ町内でおったやんか。まあ、川島は麒麟のボケの……「ボケの人」っていう感じはあったけどでも。でも、まあやっぱり言うても苦労してるところも見てるし。なんかこう、ちょっと不遇なところも見てるやんか。それで同じような仕事のタイプやったやん? ちょっと裏回しで、とか。3番手ぐらいでちょっと川島さん、おってくれたら……って。

(川島明)「メインのゲストを立たせてくれ」って。よう言われました。

(陣内智則)みたいなことの、まあ同じ町内の人が、なんやろう? すごいところに呼ばれて。国会でもうバンバンバンバン発言してるような。そんなイメージ。

(川島明)市議会議員やったやつが。

(陣内智則)いや、もっと下よ。俺らは町内会のところでちょっと催し物をしていたのが。もうバンバン国会で……。

(川島明)いや、そんなん言うていただけてありがたいですよ。

(陣内智則)いや、本当に嬉しいよ。活躍は。

(川島明)それこそ、本当に大阪で僕らが若手の時。まだ4、5年目の時に陣内さんが言うたら大阪で朝の帯番組の生放送のMCで。『なるトモ!』って。なるみさんと陣内さんの2人でずっとやってたじゃないですか。そこがもう憧れの存在だから。

(陣内智則)だからすごい、なんかあの時ももう芸人ばっかりやったんですよ。周りは。それでもう、お笑いやったのよ。他の番組ニュースしている中、バラエティしてて。で、「すぐ終わる」って言われたから。

(川島明)「こんなバラエティ、こんな時間にやってもしょうがない」って言われて。

(陣内智則)覚えているのは『たかじんnoばぁ〜』のたかじんさんがパネルで「こんな番組、すぐ終わるぞ!」言うて。番組を……なんかあったやんか。当時。たかじんさんがたかじん節で斬るみたいなんで。「こんなもん、なるトモって誰や? なるみと陣内? すぐ終わるわ! 見といてください! 半年で終わるわ!」言うてたのを見てたもん。「ああ、そうなんや。半年で終わるんや」って思っていたのが、結構いわゆる人気番組になったから。

(川島明)何年?

(陣内智則)ええとね、でもね、5年ぐらいじゃない?

(川島明)でも高視聴率を取って。並びでトップになって。

たかじんさんに「こんな番組、すぐ終わるぞ!」と言われる

(陣内智則)僕は先に辞めさせてもらったんです。「東京に行く」っていうことで。珍しいよね。MCが「卒業させてください」っていうんで、僕だけ抜けて。で、『なるトモ!』でたむけんとかがやってくれたりしたのよ。なるみさんとたむけんとかが。

(川島明)すごいですよね。その、「どうせ早う終わるやろ」とか言われていたのを覆して並びでトップを取って。本当に芸人が朝からバラエティをさせてもらうっていう。

(陣内智則)だから俺、『ラヴィット!』を見ていてその感じをすごい感じるもん。

(川島明)ちょっとかぶりますか、それ?

(陣内智則)ちょっとかぶる。

(川島明)まあ「すぐ終わるやろ」って。たかじんさんからそれがほんこんさんに変わっただけっていう(笑)。大阪の番組ではほんこんにえらい叩かれましたけどね。「なんや、あの番組!」みたいな(笑)。

(陣内智則)アハハハハハハハハッ! だからよかったな。そういう人がおってくれた方がいいと思う。

(川島明)まあ、あえていじっていただいていたっていう。

(陣内智則)そうそう。そうなった方がみんな、ハードルが下がって。

(川島明)そうですね。「誰が見るねん!」って言ってくれた方が、意外と見たら「なんか楽しそうやん」とか思ってもらえるから。

(陣内智則)でももう、一変したでしょう?

(川島明)いやいや、まあまあ他の番組ももちろん出させてもらっていますけども。やっぱり街を歩いてると「ああ、『ラヴィット!』の人や」ってなるから。これはもう、ここの船を大きくできたらちょっと安泰かなとは思いますよね。

(陣内智則)まだここからやもんね。

(川島明)まだまだボートですけども。

(陣内智則)ボートに何人も乗ってくるな。えらい……あのボート、沈まんな(笑)。あんなメンバーを乗せて、すごいよな。

(川島明)ホンマ、みんな練習みたいにボートに乗ってくるんですけど。なんの審査もなく。

(陣内智則)いやいや、いいやん。俺はもう嬉しいよ。「川島、すごいな」って。「俺らも頑張ったら……あっちに行かなあかんよな」ってよう吉村としゃべってるもん(笑)。

(川島明)お二人もお二人で忙しいと思いますけど。だから、俺もその時の陣内さんとかの苦労が今、逆にちょっと分かるというか。

(陣内智則)あの時、若かったもん。俺、30歳とかやもん。

(川島明)陣内さんがでしょう? で、俺らが24、5。

(陣内智則)せやろ? だからまだ、なんか覚悟というものはあんまりなかったよね。でも今、もう川島は……?

(川島明)42です。

(陣内智則)それでもう、娘もおってさ。

(川島明)でもその時に……もう本当、陣内さん。今はこのご時世的には「多い」って言ってもスタジオは10人とかですよ。で、ちゃんと仕切りもあって。しゃべる順番とかもちゃんと、ありがたい話、決めてくれてとか。スタッフさんが動いてくれてますけど。あん時って大阪の芸人が30人。ひな壇にぎゅうぎゅうにしておいて。年末の特番とかを陣内さん、1人で指揮棒を持って回すんですよ。で、「ワーッ!」「なんや!」とかやってるけど、あまりにもひな壇の芸人が内輪だけで盛り上がり……。

(陣内智則)そうね。俺もMCやけど年代も変わらへんし。なんやったら先輩もおったりとか。で、やっぱり俺も俺でそこまで……俺の話を聞いてへんのも分かるし。うまいこと番組が回ってなくて、ちょっとイライラするのもあったのよね。

(川島明)生放送で……あれ、生やったんですよ。それで「あかん、あかん!」ってなって。俺らも前に出えへんのに誰かがボケたやつのツッコミでみんな……1個のボケで何人もが突っ込んで。前に出えへんのに内輪だけでワーッとやっているっていうのが2、3分続いて。それで陣内さんがついに本番中、マジで切れて。指し棒を俺らの方に「うるさーい!」言うて、猛スピードで投げて。それがうちの相方のおでこにポーン!って刺さって。しゃべってもなかった田村のおでこに刺さって。「ああ、これはあかん。ちゃんと気合を入れてやろう」って。

(陣内智則)あれはでも、俺もびっくりしたもん。

(川島明)あれは鬼の陣内。

(陣内智則)あれ、今思ったけど、逮捕されるよね。殺人未遂になるよね。

(川島明)俺はでも、いつか『ラヴィット!』でやってやろうと思っていて。いつか、指し棒を持って「うるさい!」って。ポーン!って。矢田亜希子さんとかのおでこにスパーン!って。

(陣内智則)そのかぶせ、わからへんって(笑)。

いつか『ラヴィット!』でも指し棒を投げてみたい

(川島明)でも、あれぐらいの緊張感を持っていないと。MCとしても陣内さん、一旗揚げたいっていうピリピリ感。若手もなんか前に出たいみたいなのがあったから。それがやっと分かるというか。もうみんなで大喜利をやっているけども。「ちょっとたぶん俺やから、こんなふざけてるんやろうな」とか思ったりしますし。

(陣内智則)それがええんじゃない? 今は。リラックスして。今、でもだから楽しいやろ?

(川島明)めちゃくちゃ楽しいです。何となく、若い人がめっちゃ見てくれるようになってきたし。

<書き起こしおわり>

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