(若林正恭)で、俺はロールパンナちゃんがそんな淡い……白い・黒いが淡い人、グレーな人がいるんだ!って思って。ロールパンナちゃんのことが気になってどんなやつか調べたら、どうやらメロンパンナちゃんが「お姉ちゃんがほしい」っつって、ジャムおじいさんが……。
(春日俊彰)いやいや、歳を取ったな(笑)。おじさんね(笑)。
(若林正恭)でも明らかにおじいさんなんだねどな。総白髪だよ? だって。
(春日俊彰)いや、まだ50代でしょう?
(若林正恭)あれはロマンスグレーか?
(春日俊彰)50代前半よ。
(若林正恭)まあ、50代前半とかか。昔のな。で、ロールパンナちゃんを作った時に、なんかばいきんまんのバイキンが混ざったとかで。だからちょっと、なんか闇堕ちっていうか、ブラックロールパンナちゃんみたいになる可能性もあるのよ。だから、みんなに混ざっている時にブラックになってしまいたくないから、一歩引いていて。「明るすぎてまじれない」って言っていて。
闇落ちロールパンナちゃんってばいきんまんのせいなんだって!そうなんだって。 pic.twitter.com/i5JoZ8xcS2
— takumi (@takusea419) April 7, 2017
(若林正恭)それで「ロールパンナちゃん」って調べると、みんなが検索しているワードがバーッと出てくるじゃん? 予測ワード。そしたら「ロールパンナちゃん パンサー向井」って出てきて。「なんでだろうな?」って思って見たら「っぽいな!」って思ったんだけども。
向井くん、激アツなロールパンナちゃん推しなんだって(笑)。で、そういう風にお祭りとかにまざれないから。「私には明るすぎる」とか……「いやー、向井くんっぽいな! わかるわ!」って思って。俺もちょっと、そういうところがあるからさ。で、その瞬間に「ロールパンナちゃんは向井くんのものだな」っていうか。なんか、わかるじゃん? その2つの気持ちが葛藤をして……みたいな感じよね。ロールパンナちゃんは。だから、カリスマ性もあるらしいんだけども。「そうなんだ」ってなって。で、正直、めちゃくちゃこの映画は面白くて。
ロールパンナ推しのパンサー向井
パンサー向井さんがロールパンナちゃんについて、
・ロールパンナちゃんじゃなくてロールパンナさん
・こんな哀しいキャラがいるんだと号泣した
・自分と重ね合わせてしまう
・ロールパンナさんに会いに1人でアンパンマンミュージアムに行ってきたってラジオで熱く語りまくってるの最高すぎる。 pic.twitter.com/uIAjPikUef
— 藁にもすがるクッカ(R2.3/5??3歳) (@Orlando_Orlind) December 23, 2020
で、「アンパンマン、あいつはマジだよ。マジで助けてるよ」っていうのは本当にマジで。それからその後、『ブラックノーズと魔法の歌』っていうのもランキングに入っていたから。俺は正直、これが一番だったんだけども。まあ、ちょっと内容は言わない方がいいと思うんだけども。それでまず……まあ、アンパンマンはマジだね。
(春日俊彰)マジ?
(若林正恭)マジ。
(春日俊彰)なんか、裏はない?
(若林正恭)アンパンマンは「なにがきみのしあわせ」とかっていうのをやっぱり分かっていて。使命というものも実感して持っていて。アンパンマンはマジで助けている。あんまりなんか、冷水をかけるなっていう感じ。
(春日俊彰)なんか「助けてる自分が好き」とか、そういうのもない?
(若林正恭)ああ、そういうの、やめてほしい。マジで。本当、そういうやつって、いるんだよ?
(春日俊彰)ヒーローをやっている、演じている自分がかっこいいとかっていうのも、ない?
(若林正恭)アンパンマンからしてら「言っていても、いいけどね」っていう感じだと思う。
(春日俊彰)ああ、そうか。それすらも、吹き飛ばして?
(若林正恭)もう本当に、決めてるから。「お前みたいなやつには慣れてる。所詮、SNSの戯言。お前らの言っていることは陰キャの戯言だから」っていう(笑)。
(春日俊彰)偽善的なことを言われても「別に? 言っているやつは言ってろ」って?
(若林正恭)で、アンパンマンはマジで。自警団っていうか、マジなやつだから。でも、ばいきんまんがとにかくお祭りをぶち壊そうとして、ロボットでもうめちゃくちゃにするのよ。
(春日俊彰)ああ、そうね。なんか邪魔しに来るイメージよ。とにかく。
(若林正恭)で、俺はなんかばいきんまんのことをずっと、その2本目の映画を見た時に考えていたの。なんか、やっぱりアンパンマンに固執してるんだよな。で、「1回、なんで固執しているのか?っていうのを俺に話してくれてもいいのに」って思ったのね。で、「ばいきんまんはどうすればいいのかな?」って思って。アンパンマンを倒すことにこだわっているから。で、俺が考え出した結論は「ばいきんまんはラジオをやった方がいいな」っていう。
(春日俊彰)うん? どういうこと? なんで?
ばいきんまんはラジオをやった方がいい
(若林正恭)なんか、お祭りを壊すっていうことは、お祭りににこだわっていて、気になっているっていうことじゃん? だからやっぱり、本当に面倒くさかったら別に壊しに行かないから。ということは、参加したいんだよ。で、ばいきんまんはお祭りに参加して、それを夜のラジオで「いや、星祭りに参加したんだけどさ……」ってしゃべればバランスが取れるっていうか、昼の仕事も頑張れるっていうか。なんていえばいいんだろう?
(春日俊彰)ああ、そこで出すというか。
(若林正恭)そうそう。で、昼楽しんでるやつはどうせラジオ、聞かねえから。
(春日俊彰)ああ、深夜のラジオをやった方がいいってこと?
(若林正恭)深夜のラジオの方がいいと思う。昼のラジオじゃしゃべれないからね。「星祭りに出たんだけど、なんかみんな張り切ってて、だるかったわー」みたいな。表に出ちゃうから。ただ、今はネットニュースがあるけど……ラジオをやった方がいいのになって思って。俺に言ってくれればね、「やってみれば?」っていう話になるから。「まずは自分でネットから……」みたいな。そんなことは思っていたんだけど。でも今、ちょっと話が変わっていて。
(春日俊彰)うん?
(若林正恭)その後……だからペース的には1日1本、見ているの。
(春日俊彰)ああ、結構見ているね。
(若林正恭)で、『それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンといのちの星』っていうのも見て。この1週間でね。それは2018年公開なんだけども。まあまあ、アンパンマンがバーッていくんだよ。で、これもちょっとネタバレになる。だから、気をつけて。で、アンパンマンって相変わらず、マジなの。
(春日俊彰)ああ、それは立派だね。
(若林正恭)で、「困った人を助けたら胸のところ、ここがフワッとなるんだ」っていう。それだけでやっているから。
(春日俊彰)それだけで!? それだけで、ずーっとやってるの? ああ、そう? もっとなんか、ねえ。ガツンと来るもんじゃないんだ。フワッぐらいで、そんなに動いてくれるの?
(若林正恭)いや、すごいよな。そう考えると。
(春日俊彰)ねえ。お金ももらえないし。お礼も……「ありがとう」ぐらいはあるかもしれないけれども。菓子折りとかはもらえないわけでしょう? 物でさ、なんかね、レストランに行ったらタダで何かを出してもらえるとか。なんにもないじゃない?(笑)。
(若林正恭)フハハハハハハハハッ! そんなアニメ、ねえだろう? 帰りにバイキング無料券をもらうとか(笑)。
(春日俊彰)タクシーに乗ったら「ああ、お代は大丈夫ですよ。アンパンマンさんなんで」とかもないわけでしょう? なんにもないわけじゃない? フワッだけでそんなに……すごいね? やっぱりマジのやつじゃん!
(若林正恭)で、まあその、ばいきんまんのことだけがずっと気になっていて。また祭りをめちゃくちゃにしていたから。俺は「だからラジオをやれって!」って思いながら見ていたの。
(春日俊彰)そうか。気づいてないんだね。
(若林正恭)でも……ここから、ネタバレするからね? アンパンマンが、めちゃくちゃピンチになるのよ。その時、俺は息を飲んだね。ばいきんまんが、アンパンマンを助けるのよ。もう、言っちゃうと。
(春日俊彰)それは……どういうことなの?
(若林正恭)そうなんだよ。で、その助ける時に叫んでいたのが、「アンパンマンを倒すは、この俺様だーっ!」って言って。
(春日俊彰)ああ、また別のなにかのせいでピンチになっちゃっているわけだ。
(若林正恭)ああ、そうそう。ごめんごめん。
(春日俊彰)ああ、そういうこと? ベジータみたいだね。「悟空を倒すのは!」みたいな?
(若林正恭)もしかしたら、近いのかな? まあ、そうだね。
(春日俊彰)だから、そのへんは複雑だよね。
(若林正恭)複雑だよな。まあ、俺は『たりないふたり』をやっているから、なんかちょっとわかるんだけどもね。まあ、ばいきんまんが山ちゃんに見えたっていうか。「若林ばっかり!」って。実際にはもう俺の方が負けてるのに、その感じになる感じ。だからばいきんまんは……で、セリフとしても言っていた。ばいきんまん、誰かに聞かれていて。「なんでアンパンマンにこだわるの?」って。「やっつけたいから、やっつけるんだ!」っていう。だから、それはそれでばいきんまんの生きる意味なんだよ。だから、助けて。で、最後にアンパンマンとばいきんまんで協力して戦うんだよ。もう俺、それをカフェで見てたんだけど、号泣ね。
アンパンマンとばいきんまんの共闘で号泣
ばいきんまんが「何やってるアンパンマン!お前を倒すのは俺なんだぞ!」とか言いながらアンパンマン助けたり、二人が共闘してラスボスを倒すのが見れたりする「かがやけクルンといのちの星」オススメです pic.twitter.com/WeA2JK4Lhx
— MSN (@MsnMsp1) April 4, 2020
(若林正恭)なんかすごい……なんだろうな? 「やっつけたいから、やっつける」っていう。で、アンパンマンもそれを受け入れている。だから、アンパンマンもやっつけきらないんだよね。アンパンマン、普通だったら基地とかを全滅させればいいんだけど。
(春日俊彰)たしかに。本気を出したらね、とことん行けるよね?
(若林正恭)そう。だからばいきんまんはその理由なわけ。それで俺さ、その2人の理由がわかっちゃったからさ。劇場版を3本見たら、地上波でばいきんまんがどんだけいたずらをしていても、全部意味があるように見えちゃって。もう全部がグッと来て。
(春日俊彰)ああ、そうなる?
(若林正恭)毎日、アンパンマンが止まらないのよ。
(春日俊彰)もう、はまっちゃっているじゃないのよ(笑)。
(若林正恭)で、もう昨日、妻に怒られて。「私と娘はもう寝るから。アンパンマン、やめて!」って言われて。俺はね、わめき散らしたね(笑)。
(春日俊彰)フハハハハハハハハッ! ああ、そんなことになっちゃう?
(若林正恭)「見せてくれ! もうちょっと、見せてくれ!」って(笑)。
<書き起こしおわり>