オードリーの若林さんが2020年3月24日放送のbayfm『ON8+1』に出演して佐藤満春さんと日本語ラップについてトーク。DJ松永のトラックメイカーとしてのすごさについて話していました。
本日はゲストにオードリー若林正恭さん来てくださり、日本語ラップについてたっぷりお話していただきました!https://t.co/mMWaYbuXt0
来週はサトミツさんが好きな曲だけでお送りします。#on8 #サトミツ pic.twitter.com/SkHS80LZeM
— ON8+1 (@bayfm_on8) March 24, 2020
(佐藤満春)もう一通。「若林さんの好きなトラックメイカーは誰ですか?」っていう。なんかありますか?
(若林正恭)いやー、これがね、もう無数にいるんだけども。ちょっと後でしゃべろうと思っていたんだけども。DJ松永ってあれ、異常な天才だよ。そう思うのね。それで今、トラップっていうのがめっちゃ流行っていて。アメリカも日本もかなりそれが多いの。で、それは「チッチッチッチッ……」とか「チキチキチキチキッ……」みたいな、ちょっと難しいんだけどそういうビートで。そのトラップの人が多くて。「トラップ、多いな」っていう風に思っていたの。
そしたらDJ松永って頭の中の音楽の数と、あとあいつは高校を辞めてからずっとやっていてそのトラックのオリジナリティーと……まあ正直、「USのあの曲にめっちゃ似ているな」とか「アルバムの2枚目からトラックがキツくなってきたな。USのあれに似ているな」とか、そういう人って結構いるのね。で、それって漫才でもそうだから。俺はそれはそれで「3枚目の作品がどうなるかな?」って思う人なんだけども。
でもDJ松永は本当にすごいね。ターンテーブルのレコードのイメージもわくし、打ち込みも……それで打ち込みでトラップは作らないと思いきや、この間のアルバムでトラップ(『生業』)も作ってきて。それも自分なりに「トラップもできまっせ?」みたいな(笑)。
(佐藤満春)フフフ(笑)。「できるけど、あえてやっていないんですよ」っていうことね。
(若林正恭)「大喜利もできるし、漫才もできるし。全部できますけど?」みたいな、めっちゃもう誰もグウの音も出ないことをやっていて。R-指定は聖徳太子ラップとかでお題をもらってさ、すごさがすぐにわかるけども。
(佐藤満春)まあ、一般の人にもわかりやすいよね。
R-指定に比べてすごさがわかりづらい
(若林正恭)いや、だからDJ松永とR-指定ってよく出会ったなと思うよ。びっくりする。で、すごいなんかちゃんとトラックは松永節だし。
(佐藤満春)それで不思議なのは人間的にあの感じっていうか、ものすごい2人とも物腰が柔らかいし。不思議な感じだよね。
(若林正恭)たしかにね。
(佐藤満春)じゃあ、ということで今日、今日もうラストの1曲ということで。ちょっとここ、最後は若林くんに選曲理由を含めて曲紹介までお願いしたいなと思います。最後はフルで聞きたいので。その選曲理由、この最後にこれを……というところでぜひとも。
(若林正恭)もう今やこの2人は私の希望ですね。この2人が健康であってくれればいいのよ、俺はもう。
(佐藤満春)なるほど(笑)。
(若林正恭)あと日本人初の東京ドーム、いつかやってほしいなって思っている2人でございます。ということで最後にお聞きください。Creepy Nutsで『生業』。
Creepy Nuts『生業』
(佐藤満春)若林くん、ありがとうございました。
(若林正恭)ありがとうございました。
(佐藤満春)Creepy Nutsは、なんだろうな? 曲も当然すごくかっこいいし。「せめて、嫌なやつであれ!」って思うぐらい、人としてもいいやつじゃない?
(若林正恭)すごい。で、この『生業』っていう曲は本当にすごくて。あの人たち、ほら。どんどんどんどんスターダムにのし上がって来て、それを揶揄してくるやつもいるけども。「アカペラでオートチューンなしで俺とやんのか?」っていう曲だから(笑)。で、松永のトラックも自分の歴史も踏まえ、トラップもやり……「どうなの?」っていう(笑)。だから最強の2人すぎて。もうムカつくよね?
(佐藤満春)ねえ(笑)。それでさ、なんていうか実力で見せつける上に、たたずまいは。別に喧嘩腰の感じの2人でもないっていうかさ。
(若林正恭)でも、なんか腹立ってくるね。もう漫才で負けたくないね、Creepy Nutsに(笑)。
(佐藤満春)いやいや、漫才では負けないでしょう?(笑)。
(若林正恭)負けたくないな!って思う。ライブもすごかったから。
(佐藤満春)ライブ! この前、行ったね。
(若林正恭)あいつら、だってまだ20代後半なんでしょう? ムカつくよね。なんかちょっと……足、引っ張ろうかな?(笑)。
(佐藤満春)ライブもこの前、Zeppダイバーシティに行ったじゃない? あれ、すごかったね! 2人だけで出てきてさ。「あんなに曲がいいんだったらさ、トークで滑れよ!」って思うんだけども、全然滑らないもんだね(笑)。
(若林正恭)「しゃべりも面白いんかい!」っていうね(笑)。腹立つな。漫才で負けたくないなー! あの2人に(笑)。
Creepy Nutsに漫才で負けたくない
(佐藤満春)いやいや、どこで張り合っているんだよ?(笑)。でもさ、あの2人がそれこそ『たりないふたり』から……。
(若林正恭)そうそう。『たりないふたり』っていう曲を作ってくれたことがあるんだよね。当時さ、だからスタッフも「なんか勝手にやられても……」っていう人がいたのよ。で、サンプリング文化を知らないからさ、説明をしたけど全然ピンと来ていなかったもんね。
(佐藤満春)リスペクトを込みで、だからそういう曲を作ってて。その2人が今やさ、こうやってこの前の『たりないふたり』のみなとみらいのやつに曲を作ってくれたりとかさ。
(若林正恭)たしかに。「作ってくれてありがとうございます」って言いに行ってるんだもんね(笑)。でも、なんかすごい嬉しいな。曲を聞くたびに本当に。なんか本当、ギャングスタじゃない2人出し、本当に自分の言葉で自分の葛藤とかで……あと葛藤が尽きないよね、あの2人はね。