オードリー若林 劇場版アンパンマンを1週間に3本見て自身に起きた変化を語る

オードリー若林 劇場版アンパンマンを1週間に3本見て自身に起きた変化を語る オードリーのオールナイトニッポン

オードリー若林さんが2023年12月2日放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』の中で最近、娘さんがはまっているアンパンマンについてトーク。自身はほとんどアニメ版アンパンマンを通ってきていなかったものの、気になって劇場版作品を1週間に3本見てみて、考えたことや自身に起きた変化を話していました。

(若林正恭)周りの人から言われていたことなんだけど。「娘さん、絶対にアンパンマンにはまるよ」って。これはいろんな人に言われてきていて。「ああ、そうなんだ」とは思っていたんですよね。それで、アンパンマンをもう、四六時中見ていて。

(春日俊彰)おお、やっぱり?

(若林正恭)そうそう。で、寝る時にうちの妻が消そうとすると、もうわめき散らすの。「まだ見たい!」ってわめき散らすんですね。で、「そんななんだ」って思って。で、アンパンマンって丸々1話、見たことある?

(春日俊彰)ああー。いや、ないかな?

(若林正恭)ないでしょう? お前、なんかずるいな。ハリー・ポッターも見たことないし。

(春日俊彰)「ずるい」ってなんなのよ? ないんだから、しょうがないじゃない?

(若林正恭)それで、アンパンマンって1988年から地上波スタートしてるんだって。だから俺たちがさ、10歳ぐらいなんだよ。

(春日俊彰)ああ、でもそれは覚えているよ。

(若林正恭)アンパンマンが始まったことは?

(春日俊彰)絵本で……今のアニメよりもちょっと怖いっていうか。なんていうの? ほら、サザエさんパターン。単行本だとちょっと絵が怖いっていうか(笑)。

(若林正恭)絵本だとな。

(春日俊彰)ちょっとリアルっていうか、劇画っぽいっていうか。あるじゃない?

(若林正恭)だから見たことないだろう? 1話、丸々。

(春日俊彰)うん。なんとなくは、わかるけどね。ばいきんまんがなんか、やっつけるみたいなさ。なんか、ちょっかいかけてきてっていう。だけど、フルでは……。

(若林正恭)いや、そうだろう? サトミツは1話丸々、見たことある? ああ、子供が? そうか。俺たち、10才っつったらもうドラゴンボールとか、キン肉マンに夢中なわけよ。

(春日俊彰)そうそう。だから「ああ、あの絵本のアンパンマンがアニメになったんだ」って思ったのは覚えてるのよ。

(若林正恭)でも、見たことないじゃん? だから、何気に家でテレビでついていても、もう大人だから「見よう」って思うタイミングがないわけよ。10歳から45歳まで。で、そんな仕事も金も何にもねえ時代に、アンパンマンとかがやっていても、見るわけないじゃん? だから見るタイミングがなくて。で、なんかこの間、『スクール革命!』の収録中にアンパンマンのキャラを1分とかで覚えて、何分後かにどれだけ記憶していられるか? みたいなクイズをやったんですよ。で、その時に「若林さん、どうですか?」ってやる前に振られたの。で、たぶん「娘がいるから」みたいなコメントがほしかったんだと思うんだけど。その時はまだ、うちの娘はまってなくて。

で、俺は「丸々1本、見たことないですよ」って言ったら「ええーっ?」ってなって。本当に「こいつ、まともな人間じゃねえな」みたいなリアクションになっちゃって。で、そうなっちゃったから「いやいや、大人になってからって、まともにアンパンマンを見ようっていう機会、ないじゃないですか」って言ったら「ええーっ?」っていうな感じになって。それで俺、帰りに「失敗したな。いい歳して、すかしてるみたいな、ハスッている感じになっちゃったな」と思って。で、「みんな、そんなに見たことあるんだ」とは思っていたの。

(春日俊彰)はいはいはい。

(若林正恭)でね、娘を車に乗せると、泣いたりするんですよ。で、その時にアンパンマンのテーマとかをかけると、娘は笑って音楽に乗ったりするから、落ち着くんすよ。で、俺ね、その歌を流しながら前々から、アンパンマンのテーマって聞いたこと、あるじゃん? で、やなせたかしですよね。「やなせさん、いいリリック書くな」とは思っていたの。

(春日俊彰)リリックっていうか、まあまあ、うーん……そうか。

いいリリックを書くやなせたかし

(若林正恭)で、「なにが君のしあわせ なにをしてよろこぶ わからないままおわる そんなのはいやだ」っていう。で、この「わからないままおわる」っていう「おわる」を使うところになんか信頼があったっていうか。なんだろう? まあ、とにかくパンチラインなの。「いいリリックだな」と思って。で、そのMCネームも「やなせたかし」って……あだ名みたいな感じじゃなくて、やなせたかしにしてるところが、なんかいいなとは思っていたっていうか。ちゃんと、その「わからないままおわる」っていう言葉を使ったことがパンチラインだなって。でも、なんとなく言わんとしてることは、わかるでしょう? この歌詞は、いいよな?

(春日俊彰)まあ、そうだね。子供向けなんだけど、なんかごまかしてないというかさ。

(若林正恭)答えられないだろう? 「なにが君のしあわせ」っつったらまあ、春日の場合は「おっぱいの大きな子と飲む」とか「モンクレールのダウンをもらう♪」とか。

(春日俊彰)なんでそこにつながるんだよ、なあ! 黙って聞いてりゃよ!

(若林正恭)「なにが君のしあわせ♪ おっぱいの大きな子と飲む♪ モンクレールのダウンをもらう♪ そんなのはいやだ♪」ってね(笑)。

(春日俊彰)気づいたんだね(笑)。その時はね。

(若林正恭)「おっぱいとダウンだけが友達さ♪」って(笑)。過去ね。

(春日俊彰)過去ね。「そんなのはいやだ」ってなっているからね?

(若林正恭)「そんなのはいやだ」になったんだよ。クミさんのセリフですけどね?

(春日俊彰)フハハハハハハハハッ!

オードリー 春日が六本木・西麻布のラウンジに通っていた「あの頃」を語る
オードリーのお二人が2023年11月25日放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』の中で春日さんが六本木や西麻布のラウンジに通っていた「あの頃」について話していました。

(若林正恭)「いいリリックを書くな」とは思っていたのよ。で、「1回、真面目に見てみよう」と思ったの。その『スクール革命!』でみんなが引いてたから。

(春日俊彰)なるへそ。

(若林正恭)春日も見たことないじゃん?

(春日俊彰)そうだね。しっかりとはね。

(若林正恭)だから、知らないだろう? どういう感じか。関係性とか。で、俺、アンパンマンって正義のヒーローじゃん? だから、団体に属してると思っていたのよ。エヴァンゲリオンで言うとNERVとか。その、パンの生き物たちがいっぱいいるじゃん?

(春日俊彰)まあ、そうね。カレーパンマンとか。アンパンマン軍とばいきんまん軍で。

(若林正恭)そうそう。エヴァで言うNERVみたいな団体に入っていると思っていたけど、あれはなんか自警団なのね。自警団っていうか、ボランティアっていうか……。

(春日俊彰)えっ、アンパンマンが?

(若林正恭)アンパンマンって団体には属してないの。お前、それ知らないだろう?

(春日俊彰)知らない。だってさ、固まって動いてるじゃん? アンパンマン、ジャムおじさんとか。

(若林正恭)パンの生き物たちがだろう?

(春日俊彰)そうそう。だからジャムおじさんがエヴァンゲリオンで言うところの親父でしょう?

(若林正恭)ああ、碇ゲンドウ? いや、それを言うとゴチャゴチャするのよ。「逃げちゃダメだ」はアンパンマンは言わないから。アンパンマン、逃げないから。自分からパトロールして……あれ、空を飛んでいるのはあれ、自分で勝手に自警団でパトロールしているんだよ。

(春日俊彰)ああ、そうなの? だって、ばいきんまん軍はさ、ドキンちゃんとかコキンちゃんとかホラーマンとかさ。あれは固まってなんかアジトみたいなところにいたりするじゃん?

(若林正恭)あれも別に団体じゃないと思うんだけども。そこはもしかしたら、いろいろと、もっと見てみないとだけど。とりあえず、アンパンマンってその職務とかそういう任務とかじゃなくて。勝手に「なんか困ってるやつ、いねえかな?」って歩いているような感じなのよ。

(春日俊彰)ああ、それでなんか泣いてるカバの子供がいたりすると「おう、どうした?」っつって……?

(若林正恭)お前、「カバの子供」って(笑)。

(春日俊彰)で、頭をちぎって……。

(若林正恭)まあまあ、もちろんそうだね。

(春日俊彰)ああ、ばいきんまんに迫害というか、やられているのを助けるとか?

(若林正恭)それで、ばいきんまんってなんかいたずらっていうか、邪魔してるじゃん?

(春日俊彰)あれ、なんで? なんなの? 世界征服をしたいとかじゃないの?

(若林正恭)マジでそう思うよな?

(春日俊彰)あそこの一帯を仕切りたいとか、そういうことなの?

(若林正恭)そういうのじゃないみたいよ? なんか俺も、ばいきんまんってもっと上がいて。なんかあまりにも清潔になった世界にバイキンが……その抵抗力をつけさせるためにバイキンとして派遣をされてて。ばいきんまんはそれに悩んでるとか、そんな感じかなと思っていたんだよ。

(春日俊彰)ああ、その本人の意思ではない?

アンパンマンとばいきんまんの目的

(若林正恭)もしくは、いたずらによって逆に団結させるとかを、ちぐはぐな心でやってるのかな、みたいな。まあまあ、その世界征服とかがあればわかりやすいんだけども。そういうのは、ないみたいよ?

(春日俊彰)じゃあ、なんかよくわかんなくなってくるね。はっきりしないよ。レッドリボン軍みたいなことじゃないっていう? 悟空とかピラフ大王とか……。

(若林正恭)そうそうそう。いや、お前も全然知らないじゃん? そういうの、『スクール革命!』でさ、俺に助け舟を出せよ、お前!

(春日俊彰)フハハハハハハハハッ! いや、あそこには飛び込んでいけなかった。申し訳ない。「あんな目に遭うんだ」って思って。

(若林正恭)なんだよ……ワカパンチ! ワカパーンチ!

(春日俊彰)うん。申し訳ないね。

(若林正恭)エッセイ、ちぎって食わせてやろうか?(笑)。でも俺も世界征服とかがあると思っていたら、ないんだよね。「最近の世界は資本主義が行き過ぎているから1回、バイキンの世界にして……」とか、そういうんじゃないのよ。

(春日俊彰)ああ、目的がないんだ。

(若林正恭)というのは、地上波を見ていたら、結構いきなりばいきんまんがいたずらして、いきなりアンパンマンがやっつけたりするのよ。30分で2話、やるから。そのへんの背景がわかんないなとは思っていて。

(春日俊彰)じゃあ、すごいね。それでさ、成立させてるって逆にすごいじゃない? 見づらくないっていうかさ。

(若林正恭)で、アンパンマンも結構いきなり来て、いきなりばいきんまんのことを殴るなとは思っていたのよ。あれはだから結構……でも、今は俺、納得しているかもしれない。「アンパーンチ!」って飛んでくるんだけども。普段、悪いことをしているっていうばいきんまんの印象もあるのかな? でもまずは「どんな感じ?」って聞かないと……とは思うけど。でも、今はそうは思ってないかもしれない。俺、この1週間でアンパンマンの映画を3本見たからね(笑)。

(春日俊彰)フハハハハハハハハッ!

(若林正恭)「アンパーンチ!」って飛んでくるんだけども。「どんな感じー?」って飛んで来てから「お前がこうで、こうなんだな? じゃあ、アンパンチだな?(ボーン!)」とかだったら……。

(春日俊彰)1回、双方の言い分とか、聞かないんだね?

(若林正恭)いろいろと見たけども、最初にばいきんまんが攻撃しているのか。やっぱり手は出しているのか。

(春日俊彰)でも、それはちょっと怖い話だよ。「どんな感じ?」って言わずに、いきなり手を出しちゃっているんだからさ。

(若林正恭)俺もそう思っていたのよ。今までは。で、「尺が15分弱だとちょっと見えてこないな。映画を見てみよう」と思って。で、いろいろとランキングとか、ファンがつけているやつを見て。1位のが『劇場版 それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ』っていうやつ。これはいろんなランキングで軒並み1位になっていたから「これ、見てみよう」って思って。そしたら、『いのちの星のドーリィ』はドーリィちゃんっていうのは元々人形で。いのちの星をもらうんだよね。

そしたら、人形だったんだけど、命を持つんだよ。で、命をもらったことが嬉しくて、生きることを楽しもうとするの。で、最初はいいんだけど、生きることを楽しもうと思うから、なんていうか、自分勝手な楽しみ方になるんだよね。みんなと協力しなかったり、わがままになっていくのね。あ、でもこれ、全部言うと、ネタバレになっちゃうか。これから見る人もいるもんな。2006年の作品だから、最近の作品だし。

(春日俊彰)どこがだよ?

(若林正恭)まあ、これは自己責任でね。ここからどうするかは。俺は言うからね。中身を。後からゴチャゴチャ言うなよ? 「ネタバレした」とか。そういうのがあって。で、人形で、利己的な幸せを求めるんだけど、そうしているとなんか、みんなと合わなくなってくるじゃん? 自分勝手だから。で、その利己的な幸せをやっているんだけど、なんか楽しくないな、みたいな。で、みんながお祭りで楽しんだりしてるのよ。パンの生き物たちが。で、カバとか……まあ、カバがいたかはわかんないけど、街がね。

(春日俊彰)いろいろいるよね。メシ系のやつもいるよね?

(若林正恭)メシ系ね。あれ、てんどんまんとか、中身を食われたら力が出なくなるからな? ばいきんまんにバーン!って食われたりするからな?(笑)。

(春日俊彰)ああ、そういう設定なの?

(若林正恭)あれ、だから密閉しておいた方がいいんだけどな。でも、食べさせたい時もあるのか? ブワーッて食べられて全然力が出なくなるんだよ。丼もの、3人いるんだよ。

(春日俊彰)カレクックみたいなもんだね。

(若林正恭)まあまあ、キン肉マンだと……それ、どの世代に届くんだよ?

(春日俊彰)カレクック、そんなんじゃなかったっけ?

(若林正恭)で、人形で利己的な幸せとあんぱんまんの利他的な幸せ……その対比が見事な話なわけよ。で、利己的な幸せで「なんか楽しくないな?」ってなっちゃう。みんながいろんな飾りとかをしているのに、仲間には入れてもらえなくて。それでみんなのところに「まぜて」って言っても「いいけど、自分勝手にするのはやめてよ?」って言われて「じゃあ、いい!」とか言って。それで歩いていたら「なんか、楽しくないな。幸せになりたいって言っていたのに……」とかってなって。そしたら、ロールパンナちゃんがいて。で、ロールパンナちゃんとばったり会って、2人で話すんだけど。ロールパンナちゃんがね、「私には、みんながいる場所は明るすぎる」って言うのよ。「ああ、こんなキャラがいるんだ!」って思って。ロールパンナちゃんって、みんなに混ざらないの。「そんなキャラ、いるんだ」って思って。ちょっと大人向けっていうかね。

(春日俊彰)そうだね。

ロールパンナに心を開くドーリィ

(若林正恭)そしたらドーリィも心を開いて。話せる相手なんだろうな。みんなはもう、陽キャで盛り上がっている中で、ロールパンナちゃんはちょっとあっち側こっち側の淡いところにいる感じで。で、ドーリィが「アンパンマンって『みんなのために』とかって言って助けたりしているけど、あれって嘘だよな? こいているよな、あれって?」ってドーリィが言うわけ。

(春日俊彰)ああ、そんなことを言う?

(若林正恭)で、ロールパンナちゃんは「いや、あいつはマジだよ?」って言うの。まあ、これは俺が意訳しているんだけども。言わんとしていることはわかるよね?

(春日俊彰)わかるわかる。

(若林正恭)ロールパンナちゃんは知っているの。「アンパンマンってあいつ、マジだよ?」って。

(春日俊彰)なるほど。別に計算とかじゃなくて、本当にそういうやつだと。「なんだ、あいつ? ちょっと裏があるんじゃないの?」とか言っているわけでしょう? ドーリィちゃんは。

(若林正恭)まあ、たしかに完璧なんだろうね。アンパンマンって。実際、強いし。

(春日俊彰)ストレートだしね。

(若林正恭)で、アンパンマンってちょっと黒目がちだから、何を考えてるかわかんないっていう損な目つきはしてるっていうか。

(春日俊彰)なるへそ(笑)。

(若林正恭)で、ロールパンナちゃんが「アンパンマン、あいつはマジだよ? マジであいつ、助けているよ?」って言って、ドーリィちゃんが「えっ、そうなの?」ってなって。それでドーリィちゃんがどう変わっていくか? みたいな映画なの。

タイトルとURLをコピーしました