ハライチ岩井 異世界転生物の問題点を語る

ハライチ岩井 異世界転生物の問題点を語る ハライチのターン

ハライチ岩井さんが2023年11月9日放送のTBSラジオ『ハライチのターン!』の中でアニメや漫画で数多くの作品が作られている「異世界転生物」についてトーク。最近感じるその問題点について話していました。

(澤部佑)今週はこんな話題もありました。マツケン、異世界物の漫画になる。

(岩井勇気)キノコの話ですか?(笑)。

(澤部佑)フハハハハハハハハッ! マツタケの話からの一応、マツケンさんですね。月刊少年チャンピオン12月号から新連載。『マツケンクエスト~異世界召喚されたマツケン、サンバで魔王を成敗致す~』がスタートという。ステージパフォーマンス中に異世界に飛ばされたマツケンが女勇者と一緒に魔物へと立ち向かう物語になるらしいです。でも、こういうのってやっぱりすごいんでしょう? 異世界転生物は。

(岩井勇気)もうね、やり尽くされたというか、やりすぎ。だってもうだいたい、異世界に転生するでしょう? で、主人公が「うわっ! これが異世界転生か」とか言っているんだよ? もう知っているんだから。

(澤部佑)ああ、そうかそうか。

(岩井勇気)「だったら俺に、すごい能力が備わってるってことじゃないか?」とか言って。「いや、備わってないんかい!」みたいな。もうさ、オタクすぎるじゃない?

(澤部佑)ああ、そういうことか。

(岩井勇気)置いてけぼりなんだよね。もう全く知識がない人のことを。この間、アニメであったよ。異世界に転生したら自動販売機だったっていうのとか。

(澤部佑)うん? どういうこと? 異世界転生したら、自分が自動販売機になっていた?

(岩井勇気)自動販売機になっちゃう。全く動けないんだよ?

異世界転生したら自動販売機

(澤部佑)異世界にも自動販売機があるんだ?

(岩井勇気)あって。で、本当に中身の売っているものを変えることしかできなくて。それでも、RPGみたいなストーリーになっていたんだよね。

(澤部佑)ああ、一応動けるんだ。移動能力はあるんだ。

(岩井勇気)移動能力はないのよ。誰かに運んでもらうしかないのよ。

(澤部佑)はー!

(岩井勇気)もう、そんなことになっているよ。

(澤部佑)そんなことに。じゃあ、マツケンなんて、まだ。人間だしね。でもやっぱり人気はあるんだ? ある程度、一定の……異世界転生物は。

(岩井勇気)なんかね、これに関しては俺はいつも思うの。今世、この世界ではもう頑張りたくないし、この世界から違う世界に行きたい人が多すぎる。

(澤部佑)ああ、現世に絶望して。

(岩井勇気)絶望している。それで、頑張ってもいない人が多すぎる。

(澤部佑)ああ、そもそも?

(岩井勇気)だって、向こうに行ってとんでもない能力を元々手に入れてるみたいな状態が多いもん。

(澤部佑)そうすると、たしかにあれなのか。キャラに魅力はないのか。

(岩井勇気)昔はね、アニメとか漫画とかって、力がないところから努力して努力して、ボロボロになりながら頑張る主人公が多かったんだけども。もうなんか、これは「俺TUEEE」っていうんだけども。もうとにかく自分が最強すぎて、誰も手が出せないみたいな状態の主人公が多すぎる。

(澤部佑)ああーっ!

今後の異世界転生物に必要なストーリー

(岩井勇気)俺はそろそろ、こういうストーリーを出した方がいいんじゃないかと思うの。死んで異世界に転生するんだけど、なんかその異世界でもちゃんと頑張らなきゃいけなくて。結局、自分の性格でそのままいたら元の世界と全く同じような境遇になっていっちゃうの。

(澤部佑)なるほどね。「これじゃ、現世と変わらないじゃん。せっかく転生したのに……」って。

(岩井勇気)「意味ないじゃん」ってなって。「結局、俺が変わらないといけないんだ」ってなるストーリーをそろそろ出さないと、やばい。

(澤部佑)それはないのかな? それ、刺さりそうだけどな。結局、読者に。

(岩井勇気)刺さらないよ。だって、そんなの見たくないんだから。

(澤部佑)「努力が必要か!」ってならない? そうか、難しいですね。

(岩井勇気)そう。

(澤部佑)『マツケンクエスト』、気になる方はちょっと見てみてください(笑)。

<書き起こしおわり>

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