麒麟川島さんが2023年10月21日放送のTOKYO FM『川島明 そもそもの話』の中でピエール瀧さんに『電気グルーヴのオールナイトニッポン』を中学生の頃、はじめて聞いた時の衝撃を話していました。
(川島明)我々、漫才の出囃子っていうのが……なんか勝手に決めていいんですけども。劇場だけで流れるもんなんですけど。もう15年ぐらい、僕らは『Shangri-La』でして。ちっちゃい劇場から今、大きい劇場でもそれを流して。
(ピエール瀧)ああ、いまだに『Shangri-La』?
(川島明)そうです、そうです。
(ピエール瀧)ああ、そうなんだ。ありがとう(笑)。
(川島明)いや、「ありがとう」というか、勝手にこちらもリスペクトを込めて使わせていただいているんで。
(ピエール瀧)なんで『Shangri-La』なの?
(川島明)いや、でもほんまに電気グルーヴさんが大好きで。で、いろんな曲を……最初は会社が決めた出囃子っていうのを使うんですけど。「好きにしていいよ」って言われたんがたぶん、20年ぐらい前なんですよ。その時に、イントロがすごい綺麗で。結構ロックとか……その時はハイスタとかが出囃子で流行ってたんですけど。で、なんかちょっと作風も違うし。綺麗な感じで漫才に入れるねということで、僕らの独断と偏見で『Shangri-La』を使わせていただいていて。
(ピエール瀧)ああ、そうなんですね。ありがとうございます。本当に。
(川島明)いやいや、もうこちらこそ。
(ピエール瀧)全然もう、公認で(笑)。
公認出囃子『Shangri-La』
(川島明)ああ、よかった! これからも『Shangri-La』にします。いや、僕ら世代にとってやっぱり……ちょっとまた関西人にとっても電気グルーヴというのは特殊でございまして。
(ピエール瀧)ああ、そう?
(川島明)言うても、どの番組でも関西って芸人がいて。新喜劇はもう、なんていうんですかね? 義務的に見てるというか。土曜日、それを見ながら家族揃ってご飯を食べるっていう。で、日曜日は漫才を番組見て、たかじんさんや上沼恵美子さんをもう神として崇拝してるような文化で生まれ育った人間からしたら……。
(ピエール瀧)ほぼ独立国家だもんね。
(川島明)独立国家(笑)。昔そこに紳助さんもおられたので。本当、日本で一番笑いに厳しいみたいな感じで。環境はそうだったんですけど。それこそ電気グルーヴさんのオールナイトニッポンですね。なんとなく、中学生の時に夜中に急に目が覚めて、ラジオをつけたら……オールナイトニッポンを聞くこと自体、ちょっと悪いことをしてるような。
(ピエール瀧)まあ、夜中にちょっとね、こっそり聞くっていう。自分だけの密かな楽しみみたいな文化、あったもんね。
(川島明)まあ、今ほど厳しくもないので。結構なことをお話になられたり、結構な言葉を使われていたり。
(ピエール瀧)はいはい(笑)。
(川島明)まあ、たけしさんから流れて、脈々と受け継がれる川があるんですけど。忘れられないのが、なんか喧嘩ドッキリみたいなのをされていたんですよ。卓球さんが楽しくしゃべっているんですけど。「それにしても瀧の顔がちょっと曲がってるね」みたいなこと言い出して。それで瀧さんが「いや、それはもういいだろう?」みたいなことをずっと言ってるんですけど……徐々に「顔が曲がってるってなんだよ!」みたいなことでマジ喧嘩に聞こえるテンションで。ずっとそれで1時間ぐらいやり取りされて。なんか僕、大人の喧嘩を盗み聞きしたのが初めてというか。もちろん今、考えたらそういうエンタメなんですけど。それがまず、すごい怖かったんですよ。
(ピエール瀧)フハハハハハハハハッ! 夜中にラジオ聞いて怖くなるって、やばいね(笑)。楽しく聞いてたのに、なるほど(笑)。
(川島明)「この2人、めっちゃ喧嘩してる! しかも顔が曲がっている、曲がっていないで……」っていうのを聞いて「怖っ!」と思って。で、後日、「いやー、あれに本当に心配されているハガキが届いたよ」みたいなことをリスナーの方におっしゃっていて。「ああ、ドッキリやったんや。よかった!」と思いながら。なんか、その時間にちょっと起きれたら、電グルさんのオールナイトニッポンを聞きだすようになったっていう。だからその、関西のベタな笑いとも全然違うような……。
(ピエール瀧)ああ、そうかもしれないですね。うちら、たまに卓球くんとも話すんですけど。静岡の笑いっていうのがあって。静岡県静岡市出身なんですけども。ツッコミがないんだよね。で、関西の笑いってなんかボケたりするとそこで突っ込んで「おいっ!」って言って切り離して。
(川島明)1個の作品というかね。チャプターみたいなね。
(ピエール瀧)そう。それで笑うっていうようなものがあるけど。静岡は……まあ「静岡の」っていうよりか、俺と卓球くんのグルーヴがそうなのかもしれないですけど。ずっと延々じゃれ合うっていうスタイルなんで(笑)。
ツッコミなしで延々じゃれ合うスタイル
(川島明)まあ、あんまり女子にモテないような(笑)。
(ピエール瀧)そうそう。っていうやつで。本当にしょうもない文化部の部室みたいな感じのノリでずっとじゃれ合うっていう感じがあるから。たぶん大阪の人のね、ツッコミがあって「はい、ここまで」っていう。それでページをめくるみたいな感じの人にしてみたら、なんか新鮮というか、わけがわかんなかったろうね。
(川島明)ずっと2時間、途切れないまま。なにかでも、ずっと不協和音が流れてるような、そんな感じで。でも気がついたら癖になってるっていう。ラジオから入ったんで、まずその最初、電気グルーヴさんがアーティストというのもわからないですし。「コントの人なんちゃうか? いや、でもネタ聞いたことないな」みたいな感じで、オールナイトニッポンで「今度、リリースされます」みたいな感じでテクノをかけられて。それでテクノも初めてですから。人生的に。
(ピエール瀧)ああ、なるほど。そうか。
(川島明)はい。で、全部が初めてで衝撃を受けて。もう気がついたら兄貴と一緒にお金を出してアルバムを買いに行ってたっていう。『カラテカ』とかね、そのへんを。
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— 川島明 そもそもの話 (@somosomo_no) October 23, 2023
<書き起こしおわり>