Gigaさん、TeddyLoidさんが2023年10月16日放送のニッポン放送『Adoのオールナイトニッポン』に出演。Adoさんと楽曲『唱』制作について語る中で、インド映画をモチーフにしたことなどを話していました。
(Ado)さあ、そして『唱』ですけれども。こんな鬼激ムズソングを作ったことを説教しないといけないっていうことですけども。私、お説教できるかわかりません(笑)。そもそも、また2人でタッグを組んで……まあ『唱』っていうタイトルがつく前、どうやって作っていったんですか? そもそも、2人で楽曲を作るっていうのがイメージがなかなかつかなくて。どちらが骨組みを作っていくんですかね?
(TeddyLoid)曲によってすごいバラバラなんですけど。今回、この曲はちょっとインド映画を僕らの中でモチーフにしたいね、みたいに当時、話していて。で、そのモチーフをもとに最初、土台は僕が作って。それもその曲の断片を、いろんなシーンを……曲として作らずに、もうかっこいいパートをいっぱい作るっていう作業を最初にして。そのプロジェクトデータをギガちゃんに渡すっていうのを最初に作業しましたね。
(Ado)やっぱりインド映画なんですね。結構、イメージとしては。
(TeddyLoid)最初、ギガちゃんからもそういう話、あったよね?
(Giga)はい(笑)。
インド映画がモチーフ
(Ado)ああ、いいですね。このエキゾチックな感じはすごい伝わりますし、コメント欄でも「インドの感じが伝わる」みたいな風にあったので。
(TeddyLoid)なんかイメージとしては本当にあのサビで数百人、数千人のパフォーマーが出てきてバーン!って歌うみたいな。そういう曲にしたいよねっていうのをギガちゃんと最初に話していて。
(Ado)インド映画は踊りますからね。どの映画を見ても、必ず踊っていますからね。
(TeddyLoid)だからやっぱり『踊』の時と一緒で、根底にあるのはやっぱりダンス。人を踊らせる曲を作ろうっていうので話しましたね。プラス、ギガちゃんってシタールとか、そういう弦楽器を扱うのがすごい実は得意なんですよ。インド音楽で使われている楽器を扱うのがすごい上手なんで、今回はそれをふんだんに使ってますね。
(Ado)うわー、素晴らしいですね。すごい。でもインド映画が元々好きとかだったんですか?
(Giga)インド映画もちゃんと見たことはないんですけど。昔、ニコニコで流行ってた、インド映画に他の曲を合わせるみたいなやつ。あれがめっちゃ好きで。それをどうにかして、ポップに仕上げられないかな?って。だから、なんか音がほぼないところがあるじゃないですか。打楽器だけみたいな。
(Ado)「蛇腹刃蛇尾」って。
(Giga)あそこが結構、それっぽいかなみたいな。あそこで男性がめっちゃコミカルなダンスをするみたいなのをイメージして。
(Ado)アハハハハハハハハッ! たしかに(笑)。
(TeddyLoid)あそこのパートはギガちゃんが作ったんですけど。あれを初めて聞いた時に、あのパーカッションの音がすごい刻まれて。その上にボーカルが乗っていて。「うわっ、これはすごいな!」って。俺も一緒に作っていて、あれはゾクゾクしましたね。「これ、でも歌えるのかな?」って思いましたよ(笑)。
(Ado)そうですよ! それは本当に、それなんすよ。なんであんなメロディーになってしまったのか?っていう(笑)。
(TeddyLoid)ボーカロイド以外は果たしてこれ、歌えるのか?って思いましたね。
(Ado)やっぱり「難しい楽曲にしようぜ」みたいな、そういう企みはあったんですか?
(TeddyLoid)でも、僕としてはあんまり難しい曲を作ってるっていう感じじゃなくて。ずっとダンスミュージックを作ってきて、やっと歌いこなせる日本のアーティストが出てきたって感じなんですよ。そういうインパクトの方が逆にでかいし。「難しい曲を作ろう」とは思ってないよね?(笑)。
(Giga)どこらへんが難しい?
(Ado)もう全てですよ、全て!(笑)。「うわーっ!」みたいな感じでしたよ(笑)。
(Giga)『踊』のレベルがじゃあ、7ぐらいだとしたら、『唱』はどれぐらい?
(Ado)5500とか(笑)。
(TeddyLoid)ヤバい(笑)。俺、10かなと思ったんだけど(笑)。ケタが違った(笑)。
(Ado)本当に全部、「なにこれ!」みたいな(笑)。
(Giga)じゃあ『踊』は難しくないんだ?
(Ado)『踊』はでも、当時は結構感覚重視で歌っていたところだったんですけども。最近、自分としては結構、「ここはこういう意図があって、ここはこうしよう」みたいなのをまたより、全部きちんとやろうっていうところがあったので。ただ歌うだけではなく、絶対に全部伝えるぞ!っていうところの意識があった中で「蛇腹刃蛇尾 騙る二枚刃」って……「ちょっと、ちょっと待って?」みたいな(笑)。「なにこれ!」みたいになってしまって(笑)。もう『唱』で難しいところ……あとは「イニミニマニモ ご来場からのご来光」とかも「ここ、どうしたらいいの?」みたいな(笑)。
(Giga)でもあれはトップハムハット狂さんの……あの人のせいです。
(Ado)今、いないから! まったく!(笑)。怒ってますよ、あなたにも! 私は! 怒っています(笑)。でも、仮歌ってギガさんが歌われいてたじゃないですか。結構、メロディーはギガさんが作ることが多いんですか?
(Giga)そうですね。だいたい自分かな?
(Ado)『踊』の時もそうでした? 結構、なんか仮の歌詞じゃないですけど。出てきたワードみたいなのに乗せて、まずはメロディーをテディさんに渡すみたいな感じですか?
(Giga)そう。なんか謎言語でやったやつを渡して……みたいな。
(Ado)あの謎言語も結構好きなんですよ。
(Giga)ああ、あれも聞いてるんだ。えっ、恥ずかしい(笑)。
(TeddyLoid)他の曲とかだと、僕の入れた謎言語をきれいにしてくれたりとかも(笑)。
(Ado)アハハハハハハハハッ! すごい、ボカロじゃないですけども。レンくんのやってることみたいな(笑)。
唯一無二のGigaメロディー
(TeddyLoid)なんかギガちゃんのメロディーって本当に日本でギガちゃんだけだと思うんですよね。他の人が真似できないメロディーというか。僕もいろんな人と一緒に曲を作ったりするんすけど、ギガちゃんのは唯一無二なメロディーですね。こんなメロディー、自分では出せないっていうのをいつも、出してくるんで。
(Ado)本当にエキゾチックなものから、ポップなものまでやってくださるので、すごいどの楽曲聞いても「うわっ、ヤバいぜ!」みたいなのが(笑)。
(Giga)今日、語彙力がない(笑)。「ヤバい」とか「ぶち上げ」とか(笑)。
(Ado)「ぶち上げ」「ヤバい」って(笑)。すごいですけども。そうだったんですね。いやー、面白い! USJでもう『唱』、めちゃくちゃ踊ってくれてる人がたくさんいますけど。ダンスって、そもそもお二人は踊る方ですか?
(TeddyLoid)全然ダメですね。
(Ado)ああ、意外にも。
(Giga)なんかK-POPとか好きだから、やりたいんだけど。お互いに体力が……(笑)。
(Ado)aespaとか全然踊りたいですけど(笑)。
(Giga)めっちゃ踊りたい(笑)。
(Ado)LE SSERAFIMとかaespaとか、踊りたいけども……「ちょっと疲れた」みたいな。力尽きますよね(笑)。
(TeddyLoid)前にDJの時に『踊』とかギガちゃんの曲をかけて、ギガちゃんをDJブースに連れてきて一緒に踊らせようとしたらすごい嫌な顔をされて(笑)。
(Ado)アハハハハハハハハッ!
(Giga)本当、人前がちょっと無理なんで(笑)。
(TeddyLoid)でも、お客さんはすごいわいてました。嫌がるギガちゃんを見て(笑)。
(Ado)めっちゃ面白いですね(笑)。どうですか? 『唱』をおうちとかで踊りました? 練習とか、しました?
(TeddyLoid)いや、絶対に僕はダメですね。踊れないです。ギガちゃんは?
(Giga)なんか最近、歩くだけで太ももが……。ちょっと、歳なんで(笑)。
(Ado)アハハハハハハハハッ! そうか。じゃあ、聞く専っていうことで。
(TeddyLoid)っていうか、自分たちの曲でこんな振り付けを作ってくれて踊ってくれているっていうのが改めて嬉しいし。
(Ado)たしかに。公式で振り付けがつくのははじめてかもですね。
(TeddyLoid)本当に「踊ってほしい」っていうことで曲を作ったんで。公式でこうやって踊りをつけてくれて。嬉しいですね。
(Ado)せっかくのダンスミュージックで。ああやってクラブでぶち上げてくれてるんで。振り付けがあったらよりいいですね。じゃあ、そんな楽曲をここで聞いてもらいましょう。Adoで『唱』。
Ado『唱』
<書き起こしおわり>