Adoと新しい学校のリーダーズ・SUZUKA「自己愛」を語る

Adoと新しい学校のリーダーズ・SUZUKA 振り付けを語る Adoのオールナイトニッポン

Adoさんと新しい学校のリーダーズ・SUZUKAさんが2024年1月29日放送のニッポン放送『Adoのオールナイトニッポン』の中で「自己愛」について話していました。

(Ado)続いてのメール。「大きな舞台で何度もパフォーマンスされてきたと思いますが、今までで一番緊張した舞台は何ですか?」。

(SUZUKA)緊張ねー。緊張はあんまりしないんですけど。やけど武道館はなんか、高まりはありましたよね。やっぱり2023年ね怒涛の年を過ごして、「ああ、わしらもっともっといける。次はもっとやばい年になるんや」っていう風に……2023年は今まで、私たちが7、8年間やってきた作品とかスタイルっていうのが評価されたことがすごく、報われた気持ちで。「やっぱりわしら、間違ってなかったぞ。イエーイ!」っていう気持ちだったんですけど。やっぱり2024年はそれを踏まえて、更なる進化。新しい学校のリーダーズ、海外名・ATARASHII GAKKO!っていうのが絶対やばくなるんだっていう、私たちにしか見えない未来像っていうのがあったんで。

それを武道館で「リーダーズ、どこまで行くんだ?」って思わせたいっていう、何とも言えん……なんか怒りじゃないですけど。なんか、沸々とあったんですね。赤い汁がいっぱい出てくる感じが。それを、武道館に向けてとりあえずもう、ぶっ放すんだ!って気持ちやったんで。もう、何週間前からもずっとドキドキしてたっていうか。「あのステージに立つんやな」って思ったら、ドキドキしてて。ステージ直前とかも、なんか、メンバー見るだけで涙が出てくるっていうか(笑)。なんか、このファンのみんなが待ってくれていて、こんなに尊い瞬間が始まる。それをもっともっとよくするために、私たちの力でこの後の2時間でやるんだっていう、いろんな感情が渦巻いて。だから本当に武道館はなんか特別な緊張感がありましたね。

(Ado)パッションですね。マジで。

(SUZUKA)逆にAdoちゃんは?

(Ado)私は正直、毎舞台、緊張しちゃうんですけど。一番は……何でしょう? ワンマンで一番緊張したのは、初めてさいたまスーパーアリーナをやった時で。もうずっと自分の夢だったんですよ。さいたまスーパーアリーナでワンマンライブするっていうのは。「やばい。叶うぞ?」ってなって、前日からバキバキで寝れなくて。「やばい。どうしよう……?」みたいな感じで。魂が抜き取られるみたいな感じで、やばくて。なんかもう、ステージに立ってやっている最中も「これは夢の中?」みたいな感じになって。「これは……夢の中かも?」みたいな。光がフワーッてなって。「私もフワーッてなりそうだ……危ない、危ない!」みたいな感じで(笑)。「危ない。間奏は危ない。次の歌詞は……」みたいな感じで(笑)。

(SUZUKA)「思い出さなきゃ!」って?(笑)。へー! さいたまスーパーアリーナが夢やったんですか?

(Ado)元々、ニコニコ超パーティーっていう、ニコニコ動画のサイトのフェスみたいなのがあって。そこに出たいなっていう夢もあったんですけど。なんか、そのフェスに出るのもいいけど、この会場全部を歌い手Adoとして埋めることができたら、私は自分の自愛……自分を好きになることに一歩、近づけるかもって思って。そこを大きいところだから目指してみたいと思って。そこ夢が芽生えたんです。

(SUZUKA)そうなんですね。その自己愛みたいなのは、Adoさん的にどういう風な向き合い方をしてるんですか?

自己愛との向き合い方

(Ado)私、本当に「ええっ?」って思う方も多いと思うんですけど。私、めちゃくちゃ自分のことが嫌いで。めちゃくちゃ……「嫌いになろう」と思って嫌いになったわけじゃないんですよ。なんか、幼少期からのいろんな環境だったり、いろんな考え方で「自分ってダメなのかな?」って思う機会が自然と多くなっちゃっていて。今はなんか「自分が嫌いすぎてどうしようもない」ってことはないんですけど。でも、やっぱりなんか、自分への抵抗感だったり。それこそ自分のライブ映像とか、見返す時も「うわー! こいつ、こんな動きしてたのか……」みたいな。悪い意味で「こいつ、こんな動き、していたのか。改善だ!」みたいな感じになったりとか。なんか、写真を撮るのも結構苦手で。「どうしたらいいんだろう? い、イエーイ……」みたいな感じで。ピースして。

でもピースもピースでこういう風になっていたり。ピースもねじ曲がっていたり(笑)。「なにこれ?」みたいな感じになって。そう。自分に向き合いたいけど、自分に向き合うまでの壁がすごい大きなものがあって。今、それを1個1個、ちょっと頑張って壊してるみたいな作業もしていて。で、それを壊すには、新しい自分の成長だったり、できないことをできるようにしたり。苦労しても、立ち向かわなきゃな、みたいなことで。本当に乗り越えてる最中で。だからまだまだ自分のことは……好きになった部分もあれば、受け入れられてきた部分も自分の中であったんですけども。でもなんか、まだまだだな、みたいなところがあって。だからこそ、大きな夢を叶えたら事実として自分はすごいんじゃないか、みたいな感じで。そういう向き合い方をしてきてるんですね。

(SUZUKA)でも、本当にわかる。私ももういまだにね、自分を好きになるための壁とか、そういう自分のコンプレックスなのか。そういうところを叩き潰していって、超えていくっていう作業中ですよ。

(Ado)すごい!

(SUZUKA)本当に、「自分、嫌い!」ってなるのもね、もったいないからこそ、自分を受け入れるっていうのと。あと、自分を好きになるための努力っていうのが……目標・夢があったりとかして。そこに立ち向かうとか。でも本当にそれって、大事ですよね。

(Ado)マジで大事ですね。

(SUZUKA)Adoちゃんってどんな風にそういうところに向き合ってんねやろうって、すごい思っていて。そういうお話ができたらいいなと思ってたから。

(Ado)そうなんですよね。

(SUZUKA)でも、自分となんか通ずるところがめちゃめちゃあるなって思って。

(Ado)すごい、めっちゃなんか、お話を聞いてたら似てますね。

(SUZUKA)本当に似てる。やからライブ映像とかも、見れるけど見れないもん。

(Ado)えっ、そうなんですか? あんなに素晴らしいのに。

(SUZUKA)なんか、自分のパフォーマンスしてる時って「自分を好きになりたい」っていう感覚で。自分を超している、その自分像に近づくために背伸びしてる感覚やから。

(Ado)そうですね。わかります。なんか、いわゆる「自分じゃない自分」みたいなのがそこには、ステージをやってる時にはいて、みたいな。

パフォーマンス中は「自分じゃない自分」になれている

(SUZUKA)やっぱりそこに浸れている時には、もうなんとも言えん……ねえ。気持ちいいんやけども。やっぱり時間が経って、その時の自分を見たらやっぱり現実。なんていうんやろう? 夢を見ていたけど、客観的に現実を見るっていうか。ってなったらほんまに「ああ、ここはもっとこういう風にできたな」とか。「あんた、こんなんで満足したらあかんで?」とか(笑)。

(Ado)アハハハハハハハハッ!

(SUZUKA)「ここ、歌もっとよくなりなさい!」みたいな(笑)。

(Ado)わかります、わかります(笑)。「あんた、気持ちよくなっているけど、そこはダメだからね?」みたいな(笑)。

(SUZUKA)「気持ちよくなってそこ、歌詞をやめているけど。そこを聞きたい人もいるかもしれないからね?」みたいな(笑)。

(Ado)「今、あんたは浸っているかもしれないけど、お客さんからしたら、結構場違いだよ?」みたいな(笑)。

(SUZUKA)いや、もう本当に見れない(笑)。

(Ado)そんなのがあるんですね(笑)。

(SUZUKA)全然ある。やけど、それで「あんた、気持ちよくなりすぎや。キモッ!」とか言いながらも、「しゃあないな。すーちゃん、しゃあないな。その時、気持ちよかったもんねー?」って言って。「じゃあ、次行こう。ネクスト、ネクスト」って(笑)。

(Ado)結局、出たものは仕方ないですよね(笑)。「ああ、もういいよ。あんた、気持ちよさそうだったら、いいよ。楽しかったんでしょう? その時。それは伝わっているから。大丈夫でしょう?」って。

(SUZUKA)美しいエネルギーであったことは間違いないっていう。

(Ado)めっちゃそうなります(笑)。

<書き起こしおわり>

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