オードリー若林さんが2023年9月16日放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』の中で母親が実家を片付ける中で、亡くなった父親の野球グローブが発見されたことを紹介。そのグローブをはめてみて思い出したことを話していました。
(若林正恭)なんかこの1週間、先週話した「草野球に逃げていた」っていう話。すごいいろんな人から……会う人から「あれ、あの話。よかったです」って言ってもらって。わかんないもんだね。自分でしゃべって。「こんな話でいいんですかね?」とかって言っていて、青銅さんが「その話でいいと思う」って言ってくれて。それで話したんだけども。
(春日俊彰)うんうん。
(若林正恭)忘れてることもやっぱり、あるよな。そりゃあ。やっぱりそうだよな。20年前だからな。
(春日俊彰)いや、そうでしょう(笑)。
(若林正恭)それでさ、俺、実家がもうすぐ、なくなるっつーか。なんだろう? 空けるんだけども。俺ね、ずっとグローブを買おうと思ってるんだよ。なんか、野球をずっと見てて。壁当てがやりたいだけなんだけど。でも野球のグローブってさ、昔あんなに高かったか? 2万5000円ぐらいするじゃん? 軟式のグローブって。
(春日俊彰)ああ、そんなにする?
(若林正恭)で、野球のグローブを見たりするのが……見るだけなんだけど、すごい好きで。最近、野球用品店に行っては見てて。なんか、世田谷とかの「◯◯スポーツ」みたいなところに入るの、なんかあれ、ワクワクするね!
(春日俊彰)ああ、個人のスポーツ用品店みたいな。
野球グローブを買おうか迷っていた
(若林正恭)で、「もう買おうかな」みたいに思っていて。で、ふと、「実家を整理してる」っていう風に母ちゃんが言っていたから。「ああ、そういえば親父のグローブってあったな」と思って。それで聞いたの。「いやー、捨てちゃったかな? 昔に」って言っていたんだけど、そしたら母ちゃんから「グローブ、あった」っていうのが来て。「俺、ちょっと取りに行くわ」っつって。実家に取りにいって。それで、グローブをつけたらそこに「T.Wakabayashi」って刺繍がしてあるのよ。「親父も野球、好きだな。これ」って思って。親父も草野球とかの時にそれを使っていて。
それでね、やっぱりグローブの形見感がすごいっていうか。いろんな形見があった中で。それでさ、油を塗らないとめちゃくちゃ親父に怒られていて。
(春日俊彰)あったねー。油!
(若林正恭)それでミズノのグローブ用の油を買ってさ。
(春日俊彰)あのニベアみたいなやつでしょう?
(若林正恭)そう。カンカンの。それで布で塗るんだよな。
(春日俊彰)塗るの。こうやってさ、指でね、塗り込んで。布で擦り込むというかさ。
(若林正恭)擦れたところに塗るんだよな。
(春日俊彰)あと、やっぱり球を受けるところを。少年野球の時にやっていたなー。
(若林正恭)油を与えて。それで俺、あの缶の油を買って、塗っていたの。そしたらさ、グローブってさ、皮紐でさ、結んであるじゃん? で、グローブは親父が使ってたやつがめっちゃ古いのよ。でも、その皮紐だけが新しいのよ。で、「親父、これ好きだったんだな。革紐を替えるぐらい。そこがほつれたから、替えて使っていたんだな」って思ったんだけど。で、なんかしらないけど、家でグローブをはめたいわけ。野球を見ながら。熱かったじゃない? アレまで。それで、グローブしながら見たり。なんかね、気分なんだけど。
(春日俊彰)別にね、ボールなんか飛んでこないけどね(笑)。でも、わかる。その野球にちょっと入り込みたいみたいなね。
(若林正恭)それでふと、思い出したんだけど。「いや、この革紐の修理に持っていったの、俺だわ!」って。
(春日俊彰)ええっ?
(若林正恭)「あの草野球に逃げてた時だ!」ってパーン!って思い出して(笑)。
(春日俊彰)へー。なに? 使っていたっていうこと?
「この革紐の修理に持っていったの、俺だわ!」
(若林正恭)だからグローブを買う金がないんだよ。当時。だから、それで実家の親父のグローブを持ってきて、草野球に参加していたんだけども。でもグローブ、親父のだから古くて革紐がぶち切れて。それを俺が……すっかり忘れてるもんだな。革紐、自分が直したのに。「革紐が替わっている。親父、好きだったんだな……いや、俺だわ、これ!」ってなって(笑)。
(春日俊彰)フハハハハハハハハッ!
(若林正恭)「中野の野球用品店に持っていって。革紐の種類とか、選んだわ!」とかブワーッと記憶が蘇ってきて(笑)。
(春日俊彰)ああ、そういうもんかね(笑)。
(若林正恭)そう。忘れているんだよ。野球に逃げていたからな。逃げてた……そういうこと、いっぱいあるんだろうな。
(春日俊彰)物を見て、思い出すってことね。スイッチでね。
(若林正恭)それで思い出す……まあ場所に行って、とかもあるよな。
<書き起こしおわり>