星野源さんが2023年7月25日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でUCCの新しいCMを撮影したことについてトーク。これまで数回のUCCの撮影現場で感じた心地よさや、UCCの方々のコーヒーが好きすぎる雰囲気について話していました。
（星野源）どうも、こんばんは。星野源です。やばいっすね。今週もめちゃくちゃ暑いっすね。先週、ちょっと落ち着いて。外に出ても「ああ、なんか結構涼しいかも」みたいな、気持ちのいい気候。東京はそんな感じだったんですけど。ちょっとやばいっすね、今週は。で、また今週、結構35度あたりを東京はずっと超えるみたいな感じっすよね。そのあたりをウロウロしつつ、来週まで続きそうな感じっぽいんですけど。こっちの天気予報では。
まあ、先週も言いましたけど。皆さん、大丈夫ですか？ ちょっとやばいね、これ。で、今日が東京、すごかったんでしょう？ 今日、すごかったらしいんですけど。僕はなんか、スタジオにいたんですよ。だから全然すごい涼しくて。なんかみんな結構、夏を感じた話題でひとしきり、みんなが盛り上がっていたの。今日、ここに来たら。で、俺だけ全然夏を感じてなくて。ちょっと夏を感じたいなとは思うんですけどね。なんか皆さんはちゃんと……もちろん暑いと思うので。夏は感じられてると思うんですけど。相変わらず、ちょっと仕事の日々で。
しかも家でね、割とじっとしてるみたいな仕事の仕方になっちゃっていて。なんだろうね？ なんか最近、変わったこととはなんぞや？って考えたんだけど。ちょっと前に話した、ベランダ用にちょっとキャンプ的な、アウトドア用の横になれるあれみたいなのを出そうと思ったけど、暑すぎて出せないっていうのがやっと先週、出せてですね。非常に気持ちよくてね。そこでコーヒーなんぞを飲んだりしてですね。ちょっとした夏気分を味わい。でもな、それくらいしかないぞ。あとはなんか仕事してます。
僕、UCCのCMに出たりとか。あとはアンバサダーという肩書きで、ちょっとウェブの広告とかにも出てますけど。UCCの新しいCMというか、また撮ったんですよ。で、すごい面白くて。なにが面白いかっていうと、これまで……僕は割と数少ない方だと思うんですけど。コマーシャル、広告に出させていただいて、いろんなクライアントさんと会うじゃないですか。で、CM撮影って大抵、1日で終わるんですね。1日、ちょっと早い時間にスタジオの場合はスタジオに入って。で、メイクやら、服を着たりとかして。
で、まず入って「よろしくお願いします」って監督さんとかに会う前に、なんとなくそのクライアントさんとご挨拶みたいなのがあるんですよ。「よろしくお願いします」みたいな。で、その会社の方とご挨拶して、その後に監督の人とか、その企画を考えた人に説明を受けて、「じゃあ、撮影していきましょう」みたいな。本当にそれこそ、15秒とか30秒のために丸一日使って、ずっと撮るみたいな感じなんすけど。
やっぱりクライアントの方って皆さん、なんて言えばいいんですかね？ 当たり前ですけど、たとえばその商品だったりとか、会社だったりを背負ってきてるから、こだわりを皆さん、持ってらして。やっぱり緊張感はあるんですよ。で、その監督にしても、やっぱりカットを撮るたびにそのクライアントさんに確認して。大丈夫かどうかって。で、OKになって「じゃあ、次に行きましょう」みたいなのがあるんですけど。
やっぱり、いい意味で仕事の現場としてピリッとしてるんですよ。だから、なんだろうな？ 割と静かなことが多いんです。でも、UCCは初めてCMをご一緒させてもらった時からずっとそうなんですけど、そこら中から笑い声が聞こえるんですよ（笑）。で、「ゲラゲラゲラッ！」みたいな、すごい楽しそうなんですよ。その、UCCの方が。
で、ウェブムービーみたいなので本社の方にお邪魔した時も、なんていうか……もちろん、その会社の人としているから、話しかけてきたりとか、しゃべってたりとかはしないんだよ。こっちが撮っているから、静かにしてるんだけど。なんて言えばいいんですかね？ ドアから、漫画みたいにこうやって、縦に並んで顔だけ出してこっちの様子を見ているとか。みんなで（笑）。
めちゃめちゃ心地いいUCCの仕事
（星野源）なんかね、とにかくコミカルなんですよ。UCCの皆さんが。それが、僕はもうめちゃめちゃ心地がよくて。で、僕は苦めのコーヒーが好きなんですよ。で、「酸っぱいコーヒーは苦手です」っていうのは伝えていて。それで「星野さんがたぶん好きそうな豆を持ってきました」って持ってきてくれるんです。それが超嬉しくて。で、それが美味しくなかった時なんてないんですよ。当たり前だけど。めちゃめちゃ美味しいわけ。
で、UCCは実際に農園を持たれていて。農園を持っていて、その中の豆の場合もあるし、もういろんな、世界中に買い付けに行って。「これ、すごくいいところなんですよ。すごい人たちで……」って、その実際に買い付けに行く人が現場にも来いて、コーヒーを淹れてくれたりするんですよ。CM用のね。で、その時の話とかを聞かせてくれながら、「これは星野さん、酸っぱいですけど、絶対に美味しいと思います」みたいな。その酸っぱいけど、そんなもんじゃない、みたいな。「すごい美味しいんですよ。酸っぱいからといって……それは、星野さんが飲んでいるのはもしかしたら、ちょっと違う『酸っぱい』だと思います」みたいな感じで、必ずプレゼンをしてくれて。それが軒並み美味しくて。
「ちょっとすいません。俺、酸っぱいのも好きかもしれないです」みたいに言うぐらいの。だからそれぐらい、なんていえばいいですかね？ すごいいい意味でアットホームだし、なんか壁があんまりないんですよ。だいたいクライアントさんと出演者の壁ってあるんだけど。それはあって当たり前っていうか。なんだけど、UCCはないんですよ（笑）。前もちょっと話したけど、撮影をして。前、本社とか、研究所みたいなところがあるんですけども。そこもすごい面白いんですよ。本当にマジで「こんな細かいこと、本当に調べてるの？」っていうぐらい、本当に真っ白な研究所があって。
そこでもうコーヒーの研究を日々やってるみたいな。「コーヒーと紅鮭は合うのか？」みたいなことを真剣に取り組んでいたりとか。で、実際にそれは合うみたいな。食べて「あっ、本当に合いますね！」みたいな、そういうのをずっとやられてる方とかと話ししてる時も……それで撮影が終わって。大抵、そういうのって終わったら演者さんはオフモードになって。楽屋だったりにスーッと戻るみたい。
なんだけど、僕はあんまりそういう裏表ってそんなに好きでもなくて。っていうのもあって、普通に戻ろうとするでんすよ。で、普通に戻ろうとすると、そこにずっとそばについてきてくれて。「でですね、このコーヒーは……」ってずっと、もうカメラも全く回ってないのに、とにかくコーヒーの話をしてくれる。で、俺はそれがちょっと楽しい。まあ正直、休みたいっていう時もあるんですけど。「ちょっと休ませてもらっていいですか？」みたいな時もあるんだけど。
で、楽屋に帰ると「新製品です」ってコーヒーが置いてあって。「飲んでください。感想、聞かせてください」いみたいな。で、「休めねえ……」って思うんだけど、でもそれもちょっと楽しいっていうのもあって。で、「これ、言っていいのかな？」って思いながら、もうその前に撮ったウェブムービーの時に、本当になんかいい意味でコーヒーオタクだし、コーヒーマニアだし。なんか、その飲む人の気持ちっていうものを全く忘れてないっていう感じなんですよ。「もうとにかく、コーヒーが好きで好きでしょうがないです。もっと美味しいコーヒーを広めたいです！」みたいな感じでやっていて。
なんかそんな感じが、僕界隈で言うと褒め言葉として「変態だな」ってすごく思ったの。「コーヒー変態だな」って。それで「1回、言ってみよう」って思って。「コーヒー、本当に変態ですね」って言って、ちょっと笑いが起きるみたいな。でも、もちろんそれは使われないだろうなと思って。なぜなら、企業広告だから（笑）。なんていうの？ まあ、それは新商品の広告でもなくて、もう、UCC全体のムービーだから。それは「そんなのをOKにしたら怒られちゃうよ」と思って。それで、上がってきたのを見たら見事に残っていたんですよ（笑）。
「変態」と言っていた部分が見事に残っていた
（星野源）「これ、大丈夫なんですか？」って確認したら、「いや、UCCの皆さん、『変態』っていう言葉が本当に嬉しかったらしくて。めちゃめちゃ喜んでます！」って。「ああ、そうなんだ！」と思って。「ますます好印象！」って思って。なんか知らないけど、こっち側の人みたいな。その距離感ってクライアントさんとはないから。だからすごい面白くて。で、この間、新しいムービーを撮ったんだけど。
いろいろ話をしていて、本当に当たり前だけども詳しいのと、「こんな知らないことがまだあるんだ」っていうことをいっぱい教えてもらって。「変態ですね」がもう本当に喉から出そうになるんだけど、言いすぎてもいけないなって思って。すごい我慢してたら、向こうで、カメラが回っているんだよ？ そのUCCの方が「私たちは変態ということで……」って自分から言ってくれて。
「えっ、ちょっと待ってください。いいんですか？ 自分から言ってくれるんですか？」って言ったら、「会社側から『星野さんから変態という言葉を引き出してこい』って言われてます」って言われて。「ああ、そうなんだ！」っていう。「なんか面白い人たちだな」っていう広告をこの間、撮ったんですよね。だから、それはすごく面白かったんでちょっと楽しみに。また、新商品みたいなものもたぶん出ていくと思うので。そこらへんもぜひ、お楽しみにしていただければと思います。
＜書き起こしおわり＞
