ZEEBRAとアンジャッシュ渡部建 日本語ラップを語る

ZEEBRAとアンジャッシュ渡部建 日本語ラップを語る HIP HOP

アンジャッシュの渡部建さんが『THE GRANDMASTER SHOW』に出演。ZEEBRAさんと大好きな日本語ラップについて話していました。

(ZEEBRA)はい。ということでBOSS TALK。新年はですね、ビッグなゲストをお招きしなきゃいけないんじゃないかな?ということで、来ていただきました。アンジャッシュの渡部くんでーす!

(渡部建)どうも、よろしくお願いします(笑)。僕でいいんですかね?

(ZEEBRA)もちろん、もちろん。

(渡部建)とんでもないですよ。そんな、もう。

(ZEEBRA)あのね、忙しさで言ったらたぶんいままででいちばん忙しいんじゃないかな?たぶん俺、そう思う。

(渡部建)いやいやいや(笑)。ちょっと、細かい仕事をね、断らないって決めているんで。

(ZEEBRA)いやいやいや、素晴らしい。本当にこんな細かい仕事を・・・

(渡部建)いやいや、違います。テレビの方です。よろしくお願いします。光栄です。そんな、新春から。そうそうたる方でしょ?出てるみなさんは。

(ZEEBRA)でもね、もちろんヒップホップシーンのボスたち、何人か出てくださっているし。意外と・・・たとえばフォトグラファーの方とか。そっちの方で知っている人は『おおっ!』ってなる人だけど、知らない人はわからないっていう人も出てきたりとかしてますんで。

(渡部建)よろしくお願いします。

(ZEEBRA)新年。

(渡部建)いや、めでたいです。光栄です。新春一発目で。

(ZEEBRA)まあ、ここ最近はうちのキングギドラの相方のK DUB SHINEもワタナベ入りなんかをしましてですね。

(渡部建)いやいや、本当にね、バラエティーを荒らさないでほしいですね(笑)。

(ZEEBRA)(笑)

(渡部建)本当にね、困っちゃうんです。ああいう人、来て。ああいう、いい意味で的はずれな人が来ると、もうね、勝てないんですよ(笑)。もう、ああいう人の発言に勝てないんで。勘弁してほしいんですけども。まあでも、僕はやっぱり、ちょっと感慨深いですね。バラエティーでケーダブさんと一緒になるなんて、20年前の僕に聞かせたら、ひっくり返るんじゃないかな?って(笑)。

(ZEEBRA)俺もちょっとひっくり返るよ。いま考えてみるとね。

(渡部建)そう思うとちょっと感慨深いですね。

(ZEEBRA)いやいやいや、ただ、そんなのもまあ、ここ何年もいろいろ・・・それこそ渡部くんの番組、ラジオに呼んでいただいたりして。みんな、他のアーティストなんかもそうだと思うし。現場でもよく遊びに来てくれて。

(渡部建)ああ、それは本当にもう、楽しませていただいてます。いつも。

(ZEEBRA)まあ、何だろう?一般的に言ったらそれこそ、俺が前に(くりぃむしちゅー)有田くんと番組をやっていた時、あったじゃない?あれはなんかの流れで1回・・・当時まだ海砂利水魚の頃に何かのライブに来てくれたか何かで。それで、『今度、自分たちのライブがあるんです』って言ったら、『じゃあ行きますよ』っていう風に言って行ったりして。それがたぶん15年・・・

(渡部建)そうですね。

日本語ラップ好きお笑い芸人の大元

(ZEEBRA)以上前ですかね?20年近く前だと思うんですけど。そんなことがあって。『ああ、そうなんだ。なんか芸人さんの中でもヒップホップ、日本語ラップを聞いてくれる人がいるんだな』なんていう風になっていて。で、いろいろ話、みんなでいろいろお仕事をさせてもらっている中で、だんだん紐解いていくと、実はその大元は渡部くんだったんじゃないか?っていう話にどんどんなっていって。

(渡部建)(笑)。ああ、はい。

(ZEEBRA)そのへんって実際、その当時はどうだったの?

(渡部建)そこはね、本当にね・・・いや、僕当時、有田さんがいて。で、ザキヤマがいて。3人で共同生活みたいのをしていたんですよ。

(ZEEBRA)うんうんうん。

(渡部建)で、僕、ヒップホップを聞いていて。ずーっと。ただ、当時の日本のヒップホップシーンって、なんて言ったら・・・ちょっともう密教のように。なんか自分だけで聞いて。たまーに同じ趣味のやつがいて、『お前も!?じゃあ、今度2人で一緒に聞こうぜ!』みたいな。なんか、公明正大に聞ける音楽じゃあんまりなかった。正直、当時。

(ZEEBRA)はいはいはい。

(渡部建)当時やっぱね、有田さんの家でかかっていたのはね、ニルヴァーナとか。ラルクアンシエルとか。

(ZEEBRA)ほうほうほう(笑)。

(渡部建)これはちょっと俺の趣味、発表できないなって中から、なんかのきっかけで『お前、どんな音楽聞いてるんだ?』って。『実はこういうのです』って言って聞かせたんですよ。したら、『おっ、なんだこれ?』ってなって。『あ、すごいかっこいいね。次、ないの?次、ないの?』みたいなので、僕が結構紹介したりしたんですよ。

(ZEEBRA)うんうんうん。

(渡部建)それはたしかですね。

(ZEEBRA)いや、だからね、そう言うとね、結構何年にも渡る芸人さんたちとのいろいろなコラボレーションだったりコミュニケーションの全ての大元だったんだ!っていうのが。

(渡部建)そんな大げさじゃないですけど(笑)。

(ZEEBRA)これもやっぱりね、新年ということもあって。そういう、ボス中のボスにね。

(渡部建)いやいや、ボスでもなんでもないですよ。本当に、もともとが前にお話しましたけど、勝手にZEEBRAさんの楽屋に乗り込んだ。もともとすごい好きで、ライブを見ていて。でね、あれはたしかね、チッタかなんか。20年前、最初のギドラの活動がちょっと一段落で、ソロでライブしてたんですよ。で、ケーダブさんのソロステージだったんですよね。

(ZEEBRA)ほうほうほう。

(渡部建)で、見に行って。『ケーダブさんだ』って。本当、20年ぐらい前ですよ。したら、1曲、なんかでギドラの曲でZEEBRAさん、出てきたんですよ。で、『おおっ!』って思って。で、なんか抑えきれなくなっちゃって。『おわっ、キングギドラだ!』って思って。なんか、そのへん細かいことは覚えてないですけど、楽屋に行くんですよ。

(ZEEBRA)(笑)

クラブチッタの楽屋に勝手に入る

(渡部建)まったくの、一般券で入った一般人なのに、『チーッス!』とか言ってバックステージに入って行っちゃったんですよ。当時、若き渡部青年は。

(ZEEBRA)いくつだったの?

(渡部建)だから、まだハタチとか21、2ぐらいですよ。で、『うわーっ!』とか思って。ZEEBRAさんを俺はつかまえて。いま思えば相当非常識なんですけど。『俺、お笑いやってんすよ』みたいな話をして。『こうでこうでこうで、こういうライブもやっていて、こういうテレビもたまに出ていて。今度、俺のライブに来てくださいよ!』みたいなことをすごい言っちゃったんですよ。

(ZEEBRA)うん。

(渡部建)したらZEEBRAさんが一言、『うん、まあ落ち着け』って言っていただいて(笑)。

(ZEEBRA)(笑)

(渡部建)で、一言でこう、諌めてくれたというか。で、なんかその時もすごい優しくて。『じゃあ、ここにチラシを送ってくれ』って言って、当時のなんかの住所を僕、手書きでいただいて。だからそこですね。最初、本当にただの痛いファンみたいな(笑)。

(ZEEBRA)(笑)

(渡部建)楽屋入っていって勝手に話しかけて(笑)。

(ZEEBRA)なんならセキュリティーに取り押さえられても・・・

(渡部建)いいのに。いや、でもそこをなんか突破していったのがたぶん最初ですね。

(ZEEBRA)いや、でもね、大切ですよ。俺もセキュリティー突破は何度もいたしまして。

(渡部建)(笑)

(ZEEBRA)あの・・・俺はそれこそ外タレ。向こうのヒップホップのアーティストが来ると、もうとにかく、ねえ。見に行くし、いちばん前で見るんだけど。だんだんちょっとこう・・・初めのうちはもちろんね、そんなことはしなかったの。初めのうちは裏で出待ちとかして、出てくるところで話しかけたりとかして。『あ、話すと、話してくれるんだ』とか。そういうのがわかって。

(渡部建)はいはいはい。

(ZEEBRA)それでちょっと調子に乗ってきて。だんだん。1人ね、1回ね、『おい、こっち来い』って言われたことがあったの。裏に。で、裏に入ってみんなに紹介してくれたりなんかしたことがあったんで。『あ、これは!』と思って。そっからなんかちょっと調子こいて。10代のくせにね。

(渡部建)(笑)。『あ、いけるんだ!』って?

(ZEEBRA)『裏、入れんだ』って思って。俺もそれ、チッタで。

(渡部建)チッタ。

(ZEEBRA)チッタ、当時ちなみに、たとえばこれがチッタの客席。細長ね。ステージこっち。そうすると、ここにドアとドアがあった時代と、こっちのと。

(渡部建)いや、こっちです。

(ZEEBRA)ここね。あ、ここね、抜けやすい(笑)。

(渡部建)抜けやすい(笑)。もう、すぐなんですよね。そうです、そうです(笑)。

(ZEEBRA)知ってますね、これね!

(渡部建)チッタのこっち、下手とね・・・

(ZEEBRA)1個、ドアを抜けるとね、1個、変な階段があるの。2、3段の。

(渡部建)そう!2、3段!そうそう。

(ZEEBRA)そこんところにね、1人ね、セキュリティーみたいなのが座っているんだけど。意外とね、あの人ね、なんにもしないの(笑)。『あ、どうも!』なんて、サッと通れるから。あれをサッと抜けてこっちに行く。

(渡部建)そうです。下手の2、3段の階段のところです。覚えてます。

(ZEEBRA)いやいや、それは素晴らしい。もう完全に、俺の後輩じゃん。チッタに関しては完全なる後輩です。

(渡部建)(笑)。当時、そうでしたね。そっからですよ。もうずーっと応援させていただいて。いろんなところで。それで、それこそ豊嶋さんに出会うんですよ。で、こうやってコミュニケーションを取るようになって。で、芸人になっていって・・・結局僕は、いつも一緒に行っていた芸人がいたんですよ。

(ZEEBRA)うんうんうん。

(渡部建)そいつは結局芸人を辞めて、ラッパーになるんですよ。『俺はもうこっちに行きたい』って言って。

(ZEEBRA)ほう、すごい!

(渡部建)まあ、そういうぐらいちょっと運命の分かれ道がありましたと。

(ZEEBRA)まあ、それこそ逆パターンで言ったら、最近あばれる君。

(渡部建)ああ、そうですね。

(ZEEBRA)ねえ。ラッパーだったわけじゃん。

(渡部建)いや、俺なんてあいつ、UMBのDVDで見てましたからね!

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(ZEEBRA)(笑)

(渡部建)『あれっ!?』と思って。『バトルで出てたやつだな』みたいなイメージで。やっぱりそうだって。あいつも結構、ある意味ヒップホップドリームで。あいつ、ワタナベプロの謝恩会みたいなのでケーダブさんとラップしたりしてますからね。

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