ZEEBRA 東宝への「キングギドラ」名称使用許諾取得を語る

ZEEBRA KRS ONEのニューヨークパレードを見てラッパーを志した話 DJ SOULJAH PRIMECUTS RADIOSHOW

ZEEBRAさんが2022年12月24日放送のJOY FM『”PRIMECUTS” RADIOSHOW』にゲスト出演。DJ SOULJAHさんと「キングギドラ」という名称の使用許諾を東宝から取得した際の模様などを話していました。
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(DJ SOULJAH)『DJ SOULJAH “PRIMECUTS”』。本日のゲストはヒップホップアクティビスト、ZEEBRAさんをお迎えしてお話を伺っております。改めて20周年といいますか。要は『最終兵器』の20周年という?

(ZEEBRA)そう。これね、すごく難しい話なんだけど。キングギドラっていう名前自体、そもそもあれはゴジラの映画の中の怪獣なわけじゃない? で、それを俺らが勝手に名乗ったんだけど。ソニー・デフスターから出してもらえるってなった時に、さすがにこれはもう勝手に使っちゃまずいだろうということで。ゴジラだから東宝さんにこれはちょっと相談しに行かなきゃならないだろうっていうことで。まあね、ここでもまた、うちの母親が暗躍するんですけど(笑)。

(DJ SOULJAH)そうなんですね(笑)。

(ZEEBRA)それこそ松岡修造さんっていうのは、東宝の社長の息子さんなんですよ。

(DJ SOULJAH)ああ、そうなんですか。へー!

(ZEEBRA)そうなの。で、お父様かお母様か、ちょっと俺も……あれはたしか、お母様かな? なんかね、うちの親ってすげえテニスやっていたから。俺もだからガキの頃にやらされたんだけども。そういうので、そういうところが繋がっていて。で、「松岡さんは繋がるわよ」って言うから「えっ、本当? ちょっとそれ、1回相談に乗ってほしいんだよな」っつって。そしたら、窓口だけは作ってくれて。で、ソニーの担当から向こうに相談したら「ソニーが権利をしっかり守ってくれてやってくれる分にはいいですよ」という話になって。それで出せたんだけど。

(DJ SOULJAH)なるほど。

「キングギドラ」と「KGDR」

(ZEEBRA)ただ、震災の時に『アポカリプスナウ』を出した時は、あれは1曲だけ配信ってことだったから、ソニーじゃなかったんだよね。で、そうなるとやっぱりあの名前が使えなくて。それで「じゃあ、KGDRということでやりましょう」ってなったんだけど。で、今回はまたソニーからのリリースということもあって、もう1回、キングギドラっていう名前をちゃんと正式に使えるっていう。その意味では、キングギドラとしては本当に完全に復活は20年ぶりっていう。

(DJ SOULJAH)なるほど。そういう経緯があっての名前のあれなんですね。

(ZEEBRA)そうだね。

(DJ SOULJAH)なるほど。今回はもうまさに、キングギドラで新曲が出て。

(ZEEBRA)『Raising Hel』ね。

(DJ SOULJAH)あの曲自体に対する思いと言いますか。内容について、ちょっとお聞きしてもいいですか?

(ZEEBRA)我々としても久しぶりに本腰を入れての復活ということもあって。ちょこっと久しぶりに会って、ちょっとやったよみたいなつもりも全然なくて。「本気でやろう!」っていうところだったんで。やっぱり、さっき俺がKRS ONEの話したあれじゃないけど。当時、自分が本当にヒップホップにハマって、抜けてられなくなった理由っていうのは、やっぱりそのメッセージ性だったり、影響力だったりっていうところだったから。やっぱりそれこそが我々世代にとってのヒップホップだし。だから音楽だけじゃ全然ないっていうか。ライフスタイルから全てをひっくるめてっていう意味でのヒップホップっていうところだったから。

でもキングギドラっていうグループはそもそも、そういうことをやるために出来上がったグループでもあるから。そうじゃなかったら、たぶんキングギドラをやる意味がないって思うぐらいで。基本、ポジティブな意識の上で出来上がる楽曲ということがやりたいなというのがあったから。

(DJ SOULJAH)なるほど。先ほど、ちょっとお話に出た今のジブさんがある意味、培った部分がある昨今の日本のヒップホップ。今、ジブさんはどういう目線でそのアーティストのシーンを見ているんですか?

(ZEEBRA)うーん、どうだろうな?

(DJ SOULJAH)いまだかつてないほど、盛り上がっていますよね?

(ZEEBRA)ええとね、もう今はある意味、手放しでもシーンは盛り上がるなという意識にもなったし。アーティストとして一線にいるよりも、裏方としてそこを全部盛り上げることに意識がいってたんだけど。今はもうそれを全部、俺がやんなくていいからもう1回、アーティストをやろうかな、みたいな気持ちになれるというか。

(DJ SOULJAH)なるほど。じゃあ、もうマインドがどちらかというと、プロデューサーよりもアーティストの方に?

(ZEEBRA)うん。だいぶシフトしてきているっていう感じかな。なんか、そういう意味でいろいろやりたいことが出てきてきるのと。あと、おかげさまで最近はなんか若い子たちからフィーチャリングのオファーなんかもちょいちょいいただくようになったから。それはせっかくそういう風なお声がかかる限りは、やろうかなと。

(DJ SOULJAH)いや、楽しみですね。やっぱりもう『ダンジョン』以前・以降とか、よく言われるじゃないですか。これだけ大きくなってしまったら、本当にさっきのジブさんが言うように、ジブさんがやらずとも、勝手に派生している中で今度、ジブさんの力を借りるパターンが今度、MCとして……っていうことが増えてくるんでしょうね。ここから。

(ZEEBRA)それは非常に嬉しいよね。だからなんかね、イメージとしてはね、子供が巣立って、一緒に飲めるようになったみたいな。そういう感じかな?

(DJ SOULJAH)成人した感じで? へー!

(ZEEBRA)そうそう。だから、それはそれですごく嬉しいし。そんな感じに日本のシーンを見てるという感じですかね。

(DJ SOULJAH)ありがとうございます。じゃあちょっと、最後の1曲として。せっかくなんでギドラの新曲『Raising Hel』。ご紹介をいただいて。

(ZEEBRA)今のところ、我々キングギドラとして作ってる楽曲の中では唯一、他のミュージシャンも参加してくれたということで。LUNA SEAのSUGIZOくんがね、半端じゃねえギターを弾いてくれて、ばっちりハマった楽曲になってます。キングギドラで『Raising Hel』!

キングギドラ『Raising Hell feat. SUGIZO』

<書き起こしおわり>

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