東京ポッド許可局 『美保純』論 書き起こし

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東京ポッド許可曲

TBSラジオで放送中の東京ポッド許可局。マキタスポーツさん、プチ鹿島さん、サンキュータツオさんが朝ドラ『あまちゃん』で独特の存在感を示している美保純さんについて、このように語っていました。

(ナレーション)ここは東京のはずれにある事務所、東京ポッド許可局。例によって暇を持て余した局員たち。今日もおしゃべりが止まらないようです。3人が語らっているのは『美保純』論。一体どんな話が飛び出すのやら。ちょっとのぞいてみましょう。

(サンキュータツオ)美保純、素晴らしくないですか?まだ『あまちゃん』引きずってますけど。

(マキタスポーツ)あまちゃんに出てるんだ。美保純は。

(プチ鹿島)いや、出てるんですよ。マキタさん。この間もちらっと言いましたけど、キョンキョンがね、スナック・・・夜はスナックなんですよ。そこの相方として美保純がいるんですよ。最高のタッグですよ、これ!

(マキタスポーツ)あ、これはプロレス的だね。何つーの?それ。

(プチ鹿島)あの、タケシムケンじゃないんです。何て言うんですかね?美保純さんのあの感じ、でも修羅場をくぐってきた感じが。でも参謀的な感じが心強いんですよね。で、キョンキョンっていうスーパーエースを出してるわけじゃないですか。あのスナックは。

(マキタスポーツ)何かディック・マードックみたいな人?そういう感じ?昔の。

(プチ鹿島)最高!うん。

(サンキュータツオ)あのー、小泉政権下の塩爺(塩川正十郎)みたいな感じですよね。

(マキタスポーツ)(笑)そうか?

(プチ鹿島)そこまでかすれてねーけど(笑)。

(マキタスポーツ)あそこまではな。

(サンキュータツオ)さっそく間違っちゃった?俺。

(プチ鹿島)ま、ちょっと・・・でも、小泉今日子もいいけど、美保純もいいっていう。女性としてね。すごいじゃないですか!

(マキタスポーツ)いや、でもさ、俺は美保純に関しては割と見届けてきてると思うんですよ。

(サンキュータツオ)え、マジですか?

(マキタスポーツ)だって僕は、あなた見てないと思いますけど、『ピンクのカーテン』から見てますから。

(プチ鹿島)そうなんです!

(サンキュータツオ)それ知らない・・・何、それ?

(マキタスポーツ)世代的に違うからですよ。昔、ロマンポルノってあったじゃないですか。日活の。で、その末期の方に『ピンクのカーテン』っていうね、ジョージ秋山原作の、漫画原作のロマンポルノの作品があったんですよ。そん時に出てきた時の美保純のフューチャーのされ方って、すごかったの。何がすごかったかって言うと、明るい取り上げられ方してたの。

(プチ鹿島)そうそう。

(マキタスポーツ)今までのロマンポルノの女優ってのはどこか憂いや陰りがあってですね、ちょっと不幸な生い立ちみたいなどっかニオイがあるとしたら、美保純はニュータイプ。

(サンキュータツオ)じゃあ割と、何て言うんですかね?全然ポルノと違いますけど、AVとかで明るくインタビューでちゃう感じの女の子・・・

(マキタスポーツ)まさにそうです。

(プチ鹿島)そう。だからAVのね、2000年代が変わったって前話ましたけど、それをもう80年代にやっている。だから今だに僕の中で美保純って、一時代というか一ジャンルを制した人なんですよ。だからその人が女優になって、いい感じの脇を固める・・・キョンキョンの傍らにいる。最強のドリームコンビですよ、これ。ミラクルパワーコンビです!

(マキタスポーツ)これはでも、たしかに俺はあんまり『あまちゃん』を見てないので分からないけど、俺がやっぱり今話しを聞いていて思うのは、小泉今日子っていうのは、これはナチュラルにいい感じで年の取り方をしているタイプ。だからアメリカ的な女優に対してブリジット・バルドーみたいなさ、しわくちゃになってもやっているような感じの、フランス系の女優みたいな。その系譜ですよ。だからキョンキョンって、シワにヒアルロン酸入れたりとかなんとかっていうことではなく、だんだん疲れてきている感じが、そのまま魅力になってるじゃない。

(サンキュータツオ)はいはい。ちゃんとほうれい線もあるみたいなね。

(マキタスポーツ)あるじゃないですか。そこが魅力なんですよね。で、美保純も同じ系統なんですよね。きっとね、あれは。完全にケミカルじゃないじゃないですか。

(サンキュータツオ)まあだから本当に、年相応になっているっていうか。

(マキタスポーツ)今、MXテレビで『5時に夢中!』ってやってますけど、中村うさぎとタッグを組まされてるんです。あれは意地悪なアングルだけど最高ですよ。だって、中村うさぎなんてもう、明言してるわけじゃないですか。完全にもう、サイボーグになってること。それと、美保純っていうのはそういうことは絶対にしてないですから。

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(サンキュータツオ)そうか。ケミカルと天然みたいな。

(プチ鹿島)だからマキタさん、結局『最高のタッグパートナー』だと。組み合わせとしてそこに美保純を絡ますと、中村うさぎにしろキョンキョンにしろ、立つっていうことでしょ?すごいじゃないですか。

(マキタスポーツ)あなた、前から言っているアニマル浜口的な?

(プチ鹿島)そうですそうです。美保純はアニマル浜口ですね。相手の良さを引き出すし、自分単体も・・・

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(マキタスポーツ)イケると。

(プチ鹿島)だって、一ジャンルを制してる人ですから。

(サンキュータツオ)もう、食材で言えば茄子みたいなことですよね?

(プチ鹿島)・・・まあ、そうだね。

(サンキュータツオ)また時間かかってる・・・

(プチ鹿島)いいんじゃないか。茄子でいいよ。

(マキタスポーツ)(爆笑)

(サンキュータツオ)トマトの良さも引き出すし。

(プチ鹿島)うん。でもさ、本当美保純って何だろう?いい売れ方って言ったらすげー上から目線だけど。あれから時間経ってるのに、焦ってない感じがする・・・

(マキタスポーツ)そうなんだよ。焦ってない感じ、いいよね?あの感じっていうのは。なかなか出せないですよ。

(プチ鹿島)で、年を取れば取るほど、だって今のあまちゃんの、あの田舎で一番いい事言うのって美保純みたいな人ですもん。「アンタさぁ、私バカだから良く分かんないけど、アンタって◯◯だよね」ってズバッと。

(マキタスポーツ)それが本質をつくやつね。

(プチ鹿島)本質をついちゃう。

(マキタスポーツ)言葉は足りない、言葉は知らないけど、本質は知ってるぞと。

(プチ鹿島)これが美保純なんだよ!

(サンキュータツオ)「アタシ、バカだから良く分かんないけど・・・」(笑)。っていう前置き、一番似合う人だよ!

(プチ鹿島)似合う。で、嫌味がない。「分かんないけどさぁ、アンタって◯◯だよね」って言って、主人公がハッとするの。

(サンキュータツオ)はいはいはい。そうですね。

(マキタスポーツ)あ、そういう役なんだ。

(プチ鹿島)あっ、そこは今の、俺の妄想。

(マキタスポーツ)イメージだ。でも言いそうだわ。

(プチ鹿島)あまちゃん、これからそういうシーン、あると思いますよ。

(マキタスポーツ)『アタシ、バカだから良く分かんないけど』女優のナンバーワンだね。今。

(プチ鹿島)たぶん20年後は吉高由里子とかやるんですけど・・・

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(マキタスポーツ)吉高とは格が違います!

(プチ鹿島)違うんです。違うんです。吉高はまだちゃんとしてる感じ。

(マキタスポーツ)吉高は、守られてます。頑張ってますけどね。

(プチ鹿島)美保純のさ、そうは言ってもロマンポルノから来た、あの這い上がり感、大外から来た感、やっぱりすごいじゃないですか。

(サンキュータツオ)俺、そういうイメージ全然ないから、すごいセクシーな女優さんだなっていうイメージ。

(マキタスポーツ)いや、違うんだよ。

(プチ鹿島)重石があるんですよ。あれ、『ピンクのカーテン』とか散々やってた人が、今ここにいるっていうのは、『あっ、強えーな!』っていう・・・

(サンキュータツオ)あ、そういうことなんですね。

(プチ鹿島)背負っている人が・・・

(サンキュータツオ)だって、『北の国から』出てませんでした?

(マキタスポーツ)『北の国から』、草太兄ちゃんの嫁ですよ。最終的に嫁をGETしたのが美保純の役ですよ。

(プチ鹿島)寅さんとかうっかり見てごらんなさい。もう、タコ社長の娘ですから。だからあの時代から、実はキチンキチンと要点となるいい役をやってるんですよ。美保純は。

(マキタスポーツ)あの、ちゃんと中心を、外側から来て、周辺から来て、そのど真ん中の方に行ってるっていうのがすごいよね。でも、そこにしがみつこうとしてるわけじゃないような雰囲気。

(サンキュータツオ)すごいよね!何、この美保純絶賛の・・・

(プチ鹿島)『アタシ、バカだから分かんないけどさ』っていう『王様は裸だ』的なポジションは、たぶん芸能界でもそういうポジションを担ってきたと思うんだよね。人がやれない、言えないことを美保純がやってくれるっていうか。

(サンキュータツオ)何だろう?俺、若干桃井かおりさんテイストも入ってんのかな?っていう感じ。

(マキタスポーツ)分かりますよ。

(プチ鹿島)でも、もっと軽いですよ。

(マキタスポーツ)あの、桃井かおりさんっていう人はね、やっぱり野心がすごい強い方なんですよ。絶対そうなんですよ。間違いなく。あの人、元々新劇の俳優からですね、自分のおっぱいを出してですね、そっから仕事をどんどんどんどん取ってキャリアアップしてきた人なんですよ。やっぱりその点においては。美保純は元々デパガですからね。

(サンキュータツオ)デパートの・・・

(マキタスポーツ)別にあんまりこっちの方に興味があってやってたわけじゃないんです。美保純は。

(プチ鹿島)静岡のね。

(サンキュータツオ)そうなんだ。はー!

(マキタスポーツ)だけど、『何か面白いこと、好きー!』みたいな。

(サンキュータツオ)(笑)その軽さ、最高だよね!

(マキタスポーツ)だからロマンポルノって言った時、暗いようなイメージあったけど、それが新しかったんだって。美保純の。だから美保純が、たとえばAVで後々バラエティの真ん中に行くことになるようなね、たとえば飯島愛みたいな存在がいたじゃないですか。その一世代もニ世代も、ぐらい前なのか?ぐらいの時に、やっていた。だから俺、飯島愛のプロトタイプは美保純だと思ってたの。

(サンキュータツオ)あ、そうなんだ。

(マキタスポーツ)で、飯島愛もやっぱり芸能界に固執してなかったじゃないですか。問題意識として、『やっぱり私がここにいてはいけないんじゃないか?』みたいなところがあったじゃないですか。で、その達観してるような風情ってのが飯島愛の一番芸能の資源だったわけですよ。あの人がそこからいなくなろうとすればするほど、あの人の価値って上がっていったんですよ。小説を出して、自叙伝的な小説を出して、上がっていって。ま、最終的にはちょっと亡くなっちゃったりして、悲しい感じにはなったけど。美保純にも俺はそういうものを感じてる。

(プチ鹿島)あの、本当に女優としてもそうなんだけど、『5時に夢中!』に出てるのが本当にいみじくもで。やっぱりいろんなジャンルを背負ってきた人がいるじゃないですか。だからある意味、オカマ枠とか強烈な枠の人と、元ロマンポルノで美保純っていう。やっぱり何でも言える感じっていうのが、美保純には許されるんですよ。

(サンキュータツオ)そういうことなんだ。

(プチ鹿島)許されるんですよ。昔っから。で、本人は別に毎週毎週出ることにこだわってないみたいな。

(マキタスポーツ)『地獄を味わった』枠みたいな?

(サンキュータツオ)(笑)だからたしかに、何だろう?『北の国から』見た時も、最高の彼女だなって思ったの。美保純って。こういう彼女いたら最高だろうなっていう。楽しいだろうなって思ったんだけど、適度に過去がありそうな感じとかあるじゃない?

(マキタスポーツ)あれは過去があります。

(サンキュータツオ)奥行きがある感じ、あるじゃない。まあマキタさんが美保純の何を知っているのかよく分からないですけど。

(マキタスポーツ)いやいや、俺は結構見てますよ。美保純のことは。

(プチ鹿島)本当に美保純の足跡というか、立ち位置というかな?女優さんってやっぱり大きな仕事をして、何だったら田舎で暮らすみたいなパターンはあるけど、その中でも一番理想的というか、信頼がおける感じですよね。

(マキタスポーツ)おけますね。俺、高樹沙耶みたいな生き方って、あんまり好きじゃないんですよ。

(サンキュータツオ)(笑)

(プチ鹿島)高樹沙耶。

(マキタスポーツ)もう改名してしまいましたけど。結局、あっちこっち行ってるだけなんですよ。

(サンキュータツオ)(笑)あっちこっち行ってる?

(マキタスポーツ)そう。で、何かね、欲望が強すぎちゃって。

(サンキュータツオ)ハワイ行ってるんだっけ?

(マキタスポーツ)いや、で、ハワイ行って海潜ったりとか、無呼吸で潜ったりとかして。地上に出てきたら畑耕したりして。で、名前変えたりとかして。最終的には、大麻礼賛みたいなことを言い出したりとかするんですよ。

(サンキュータツオ)(笑)それ、すごいよね。

(マキタスポーツ)だから、『ナチュラリストも程々にせえよ』と。だからそういう、さんざん女優でいい思いとかもしてきた奴が、その振り子の反動で、全く違う方に来た時に、これは同じ欲望の中で行われていることなので。だから、それですごくオーガニックなもの食べてさ、健康でいい感じになったって言うけど、違うんですよ。単なる欲望。欲望の総量がすごいだけなの。

(プチ鹿島)横にスライドしてるだけで。工藤夕貴とかもそうですよね。富士山とかの近くで畑耕して。それこそ、同じことですよね。手間暇かけてやってるってことは。

(サンキュータツオ)だから、『かぶれやすい』ってことでしょ?

(マキタスポーツ)そう。かぶれやすいの。そこが俺は信頼出来ないっていうのよ。それに比べたら美保純は変わってないよ。世の中が変わっているだけです。美保純は変わってないです。

(サンキュータツオ)(笑)美保純、すごいな!日本の真ん中ですか?美保純は。北極星ですか?

(マキタスポーツ)美保純の周りの景色が変わるだけだから。

(サンキュータツオ)(笑)そんなに!?

(マキタスポーツ)そうなんですよ。

(プチ鹿島)『美保純から見た日本』っていう新書、出しますよ。出そうよ、俺ら。

(サンキュータツオ)そういう新書、ありそうだけどさ。

(プチ鹿島)新書『美保純』。

(マキタスポーツ)今、美保純が必要とされているのはそういう理由なんですよ。

(サンキュータツオ)何が魅力なんですかね?

(マキタスポーツ)何でしょうかね?

(サンキュータツオ)やっぱりちゃんと年を重ねてる感じっていうのもありますよね。

(マキタスポーツ)これ、やっぱりさ、ガツガツしてない、無理してない感じとか。でも、ちょっとはある反骨精神みたいなところとか、流されない、長いものに巻かれないっていう。

(サンキュータツオ)流されない。だから、ああいう女の人に愛されたら、俺はすごく自信持てるみたいなの、あるよね?男として。

(プチ鹿島)それはあります。世の中が景気とか不景気とか関係なく、グローバリズムとか関係なく、自分の中のブレない自己を持っているわけですよ。たしか。『たしか』って言っちゃったよ、俺(笑)。

(サンキュータツオ)『たしか』って何ですか?(笑)

(プチ鹿島)『たしか』って言っちゃったよ(笑)。でも、そうなんです。俺の中の美保純って。だからあの人に選ばれる男になりなさいって僕は言いたいよね。『美保純に選ばれる男になりなさい。』あ、(本の)タイトル決まったわ。

(マキタスポーツ)だからね、あと『いい年の取り方』って言うけど、それに抗うのの1つの女優の在り方、あるじゃないですか。

(サンキュータツオ)まあまあ、そうだよね。若さを保つ的なこととか。

(マキタスポーツ)『自然に逆らう』ってことじゃないですか。それに関したら、日本人が一番本質的にですね、響くのは、美的なところで言うと『侘び寂び』ですよ。だから、その枯れてる具合とかがやっぱり絶妙なんじゃないですか?今。

(プチ鹿島)あー、分かる分かる。

(サンキュータツオ)たとえるなら、どんな感じ?

(プチ鹿島)どんな感じですか、マキタさん。それ。

(マキタスポーツ)いい感じで、そのまんま欠けちゃった陶器みたいな。

(サンキュータツオ)(笑)

(マキタスポーツ)いい!その汚れ具合というか、まあ『汚れ』ってイメージ誤解する人もいるけど、年輪を重ねた・・・

(サンキュータツオ)俺なんかやっぱりずっと反応してきてるものって、侘び寂びがあるものじゃないですか。だから、『侘び・寂び・美保純』ってことなんじゃ・・・

(マキタスポーツ)(笑)

(プチ鹿島)そういうさ、マキタさん、陶器って、大量生産できないじゃないですか。

(マキタスポーツ)そう。大量生産はできない。

(プチ鹿島)美保純は美保純しかないじゃないですか。ね?侘び寂びの重ね方。

(マキタスポーツ)だからこの先、さっきもあなた重要なこと言ったよ。美保純が足りないですし、美保純的な役者ってのはたぶん、よく料理でたとえるように、ああいう臭みのある素材とかってものをポイントで使いたくなるんですよ。絶対。その時に、後々に吉高由里子って素材とかは、すごくいい仕事はしそうなんだけど。

(プチ鹿島)まあ、やりそうだし、本人もこころざしそうですよ。

(マキタスポーツ)そうだよね。だけど、まだ何かこう作られたもの感ってのが、すごくあるじゃないですか。

(プチ鹿島)まあ、違うなっていう。

(サンキュータツオ)ファーストだからじゃない?いちばん最初の、第一人者っていうところだから。

(マキタスポーツ)そうだね。だけどこの後にさ、いろいろなものが継ぎ足されていくわけじゃない。彼女のキャリアの中にさ。それがどんどんどんどん継ぎ足されていった時に、その文脈を我々は情報社会の中で共有できるので。あの人がどういう感じになっていくのかってことは俺、たしかに要注意人物として、素材としてマークつけておくのはいいと思う。だから吉高由里子は育ってもらいたいですよ。その方で。

(プチ鹿島)うーん、ただね・・・でも美保純のその感じと、ちょっと格が違いますよ。

(サンキュータツオ)何だ、このファミレストーク!?

(マキタスポーツ)(爆笑)

(プチ鹿島)やっぱり吉高、そこはちょっと荷物背負いすぎて。『1つ2つ下ろした方がいいよ』って俺は言いたいんだけど。美保純には敵わないですよ、そんなの。

(サンキュータツオ)いや、僕もね、本当マキタさんが『いい感じで欠けた陶器』って言ったのがすごいスッキリくるけど。僕は、仏像大好きじゃないですか。その、みうらじゅんさんとかとはまた違いますけど。要は、祖父がずっと奈良に住んでたんで、仏像の研究をしてたんですよ。で、やっぱり『いい仏像』っていうのって、日本で言うと一番最初作られた時の色が全部落ちて、真っ黒になっている仏像なんですよ。

(マキタスポーツ)ほうほうほう。

(サンキュータツオ)これ、何でかって言うと、一番最初は本当にまっ金金だったりするんだけど、多くの人が参拝して、たとえばお線香を炊いたりすることによって、色が落ちていって、灰のススでどんどん顔面が黒くなってくんですよ。木の仏像で。で、その枯れた感じっていうのが、一番素晴らしいって言われてるんですよね。今、完全に建立当時に復元とかになると、結構、『えっ、こんな色づかいだったの!?』みたいな寺社仏閣とかが出てくるんですけど。

(マキタスポーツ)分かります。復刻版の。ダメですよね、それね。

(サンキュータツオ)そう。復刻版のダメなところ。そこじゃないですか。だけど何て言うのかな?ああいう侘び寂びな感じ?だから『美保純がいい女』っていうのって、すごく日本的な味わいの中にある・・・だから、納豆食べて美味いとか、豆腐食べて美味いって言ってるのと同じぐらいの『美保純いい』って、『日本人で良かった』って思う瞬間なんですよ。

(マキタスポーツ)『侘び純』ってことでしょ?『侘び純』『寂び純』って。

(サンキュータツオ)(笑)レッツゴー三匹みたいな感じになってる。

(プチ鹿島)でも、美保純の良さをこうやって語っている自分も好きだね。100点のプロフィールじゃないですけど。

(マキタスポーツ)そうだね。

(サンキュータツオ)『侘び寂び美保純』ってこと。

(プチ鹿島)『好きな女=美保純』。ああ、それさっき自分で言って分かったけど、美保純なんだよな。その・・・

(サンキュータツオ)今、美保純さんって50過ぎですよ。

(プチ鹿島)美保純に認められる男になればいいんだよ!たぶん。

(サンキュータツオ)独身で婚歴も無しですよ。

(プチ鹿島)結婚してなかったんだ。

(サンキュータツオ)俺、でも美保純さんと2人でデートしたいもん。やっぱり。したくないですか?

(マキタスポーツ)いや、したいですよ。

(サンキュータツオ)もう隣に、何ならちょっと頭にサングラスかけている美保純とかいて、ドライブとか・・・

(マキタスポーツ)ちょっと俺、この3人の中で一番付き合っている自信あるもん。

(サンキュータツオ)(爆笑)

(プチ鹿島)マキタさん、それちょっと待って。俺・・・もう、『頭にサングラス』とかおっしゃいましたよね?僕、そんなもん『ハレの美保純』じゃないです。もう、髪の毛パサッパサで飲んだくれて『ファーッ!』って言ってる美保純を僕、見てますから。

(マキタ・タツオ)(笑)

(プチ鹿島)で、許してますから。

(マキタスポーツ)脳内スナックで。

(プチ鹿島)で、たまに頭ひっぱたかれて。

(サンキュータツオ)俺、でも何だろう?俺と2人でいる時の美保純は暗い気がするな。

(プチ鹿島)気使ってるよね。まだ美保純がね。たぶんタツオはね。

(サンキュータツオ)幸せにできないかもしれない。マキタさん、そう・・・

(プチ鹿島)マキタさん・美保純って、たぶん画になりすぎて・・・

(マキタ・タツオ)(爆笑)

(プチ鹿島)俺の方がいいって。マキタさん・美保純って、もう声濡れてる同士じゃないですか。もう、しわがれてる同士じゃないですか。分かりやすいわ、それ。

(マキタスポーツ)しかも山梨と静岡ですからね。

(プチ鹿島)静岡の方なの?

(サンキュータツオ)ブルーリボン賞新人賞取ってるんだってよ。

(マキタスポーツ)先輩じゃないですか。僕の。

(プチ鹿島)ブルーリボン仲間。

(マキタスポーツ)あのね、この人生々しいこと言うと、公言してたんです。当時僕の記憶がたしかならば、竹中さんとお付き合いされてたんですよ。

(プチ鹿島)あーーー!思い出した!思い出した!

(サンキュータツオ)マジで!?

(マキタスポーツ)公言してたんですよ。

(プチ鹿島)そういう人です。

(サンキュータツオ)すごいな!

(マキタスポーツ)つまり、そういう人なんです。

(プチ鹿島)結局ほら、話つながるじゃないですか。美保純が選ぶ男=竹中直人。かっこいいじゃないですか。100点じゃないですか。

(サンキュータツオ)えっ?何がつながったの?

(プチ鹿島)俺の中で・・・

(サンキュータツオ)あんたの中でかよ!

(プチ鹿島)竹中直人を選ぶってかっこいいじゃないですか。

(サンキュータツオ)だから美保純に選ばれる男になりたいっていう。

(マキタスポーツ)大事なのは、それを当時公言してたっていうことですよ。結婚直前までいったはずなんです。ところが、それはなかったんですよ。で、その後に竹中さんは木之内みどりさんと結婚するんですよ。で、結構直前までいってたんですよ。

(サンキュータツオ)えー!?

(プチ鹿島)だから、90年代とかですよね。

(マキタスポーツ)年代は覚えてないですけどね。

(サンキュータツオ)結構最近じゃないですか?まあまあ、でも30代ってことでしょ?

(プチ鹿島)竹中直人さんが結婚したのって、結構昔。もう十何年も前ですよ。だって。

(マキタスポーツ)だからね、何か俺は当時自分が将来こんな感じのビジュアルやこんな感じのキャリアになるとは知らないですけど。でも、竹中直人と付き合ってるっていうこと自体で、信用がその時代からもう置いてるんですよ。

(サンキュータツオ)たしかに!夢、あるよね!

(プチ鹿島)夢があるんです。

(サンキュータツオ)やっぱり、いい男ってそういうことだよねって。美保純、さすが男見る目あるよねって。うん、あるわ。

(マキタスポーツ)あと、竹中直人ってったって、あの竹中直人だとしてもですよ、やっぱり男の人ってどこかグジグジしてるところがあるわけじゃないですか。それ言ったらさっきPK(プチ鹿島)、言ってたかな?タツオが言ってたのか。励ましてくれそうじゃないですか・・・力づけてくれそうな感じがあるじゃないですか!

(サンキュータツオ)自信くれそうな感じ。

(マキタスポーツ)自信をくれたから、たぶん竹中直人だって(NHK大河ドラマ)豊臣秀吉できたんですよ。と、思うぐらいですよ。

(サンキュータツオ)いや、だからもしかしたら、それがあったから独身を貫いているかもしれないぐらいブレないじゃないですか。

(マキタスポーツ)タツオ!お前、すごいこと言っちゃった。そうかもしれない!

(プチ鹿島)だからさ、実は俺、美保純・竹中直人、何か今、すげー思い出したけど。あの頃の美保純ってそんなに公の場に出てないはずなんですよ。もしかしたらですよ、やっとこの数年になって、美保純は吹っ切れたのかもしれない。だけど、1人を、シングルを貫き通しているって、実はものすごく愛がダイオウイカで。

(サンキュータツオ)愛がダイオウイカって何だよ?

(プチ鹿島)深くて。それ、ないですか?

(サンキュータツオ)それ、考えれば俺・・・嫌だ、ゾクゾクする。本当は仕事しないで家庭に入って欲しいとか、そういうのがあったかもしれない。

(プチ鹿島)でもさ、そうなると本当吹っ切ってさ、外では開けっぴろげな、サバサバしてるってすげえ何か・・・

(マキタスポーツ)そうなんですよ。

(サンキュータツオ)ここ最近でも、『恋人はいる』って言ってるらしいです。

(マキタスポーツ)あ、やっぱりそうなの?言ってるんだ。まあ、放っとかないよね。

(サンキュータツオ)最近の悩みは『彼が束縛することだ』って。

(プチ鹿島)いいですね!いいですよ。田舎のヤンキーじゃないですか、言ってることが。

(サンキュータツオ)いいよね!

(マキタスポーツ)これはさ、いろんなことを経験してる人じゃないとリアリティー持たせられないよ、この言葉には。

(サンキュータツオ)だって束縛するっていうのを、結構半笑いでいってるわけでしょ?

(マキタスポーツ)あのね、俺ね、言うけど『ブレない』っていう話で言うと、『ブレてない』っていうのは見せかけだけで。俺はいろんなものを経験してブレそうになるものとか、あるいはもうちょっと、本当しがみついているものから離れていってしまうものとかって、たぶん体験上してると思うんですよ。それが証拠にね、俺ね、意外と美保純って虚勢はって、すごい『私バカだからさ・・・』的なキャラクターに見えてるんですけど、本質的には声が震えているような人だと僕は思ってるんです。

(プチ鹿島)うんうんうん。

(マキタスポーツ)声門分析はできませんが、声とかの質に関して僕は敏感な方なんで、彼女のしゃべっている声っていうのは、本質的に『私さぁ・・・』って何か言ってる時の、あのがらっぱちの奥底に実はですね、声の・・・

(サンキュータツオ)要は、気を使わせないための・・・気を使える女性ってこと?

(マキタスポーツ)そうなんです!だから常に・・・

(プチ鹿島)あえてそれをやってる。

(マキタスポーツ)だから『ブレない』ってったって、ブレないでいられる不自然さってないじゃないですか。自然体とは絶対違うんですよ。彼女は。

(プチ鹿島)思うよ。思うよ。『ブレない』って、何で今、評価高いの?ブレますよ、人間。

(マキタスポーツ)ブレるんですよ!

(プチ鹿島)ブレて、また新しい軸を作って。それが年輪とかじゃないの?ブレない人って、要は変わらない人じゃないですか。何もないですよね。

(サンキュータツオ)成長しないっていう。

(マキタスポーツ)それはアホですよ。アホ。

(プチ鹿島)『ブレない』って、何で今、そんなに絶賛されてるのかなって不思議でしょうがないんだよね。

(マキタスポーツ)分かります。ブレて当たり前ですよ。

(サンキュータツオ)美保純さんによるとですね、みんな付き合った当初は『好きにしなよ』って言うんだって。だけど、1ヶ月もするとほとんどの男性が束縛してくるっていう話なんですよね。

(マキタスポーツ)どんだけいい女なのよ・・・

(サンキュータツオ)(爆笑)

(プチ鹿島)俺もたぶん『好きにしなよ』って言ったと思うよね。言ってると思うよ。

(サンキュータツオ)おかしいよ。日本語がおかしい(笑)。

(マキタスポーツ)言葉が変だよ。

(プチ鹿島)でも、1か月後にはみんな束縛するんでしょ?いや、もう美保純幻想ですよ。

(サンキュータツオ)だからやっぱり、今だにいろんな男の人から口説かれる人なんですよ。だから、ずっとそばにいないと不安になっちゃうんだ。男は。だけど、美保純に選ばれるっていう自信もあるわけじゃん。

(プチ鹿島)うわー、恍惚と不安ですね。たまんねーな、それ。

(マキタスポーツ)だからね、これ原点に戻ってしまうけど、『私バカだからさぁ・・・』枠、これはなかなか実際・・・

(プチ鹿島)『私バカだからさぁ・・・』JAPAN、やろう!

(マキタスポーツ)『私バカだからさぁ・・・』JAPAN、これ難しいようでそんなないと思うよ。できる人いないもん。格が。

(サンキュータツオ)だから桃井かおりさんか美保純ぐらいしか・・・

(プチ鹿島)いや、だから今後そういう風に育てたい、そういう風にした方がいいよって転向させたいのも含めて。

(マキタスポーツ)だから吉高由里子もルーキーとして。ルーキーとしての吉高。

(サンキュータツオ)大きなお世話だよ!

(プチ鹿島)でも吉高はね、物件がデカすぎる。もっとね、手垢のついてない人がいるはずです。俺、探してくるわ。

(マキタスポーツ)途中でね、広田レオナみたいに行くのは、あるんですよ。広田レオナじゃちょっと行き過ぎなんですよ。美保純・・・

(プチ鹿島)だから大事なのは、そうは言っても、もう1回言うけど一ジャンルを、一時代を制してる人なんですよ。

(サンキュータツオ)まあ、まずそこだよね。

(プチ鹿島)まずそこなんです。存在自体、デカい人なんです。

(サンキュータツオ)美保純について語るだけで、こんなに俺ら笑顔になれるんだよ。すごいよね!これだけ全然趣味違う男の人たちから支持されてる。すごいよ。

(マキタスポーツ)そうだね。すごいね。

(プチ鹿島)で、そんなに熱く語られる人じゃないじゃないですか。そこに。でも、こうして話に出ると『あ、美保純いいよね!』って誰でも言いますよ。何ですか?その存在感。何?

(マキタスポーツ)いやー、これちょっと美保純に会いたくなっちゃったよ。どうしよう?俺、会いてーんだけど。

(サンキュータツオ)(笑)ゲスト呼びたいね!

(マキタスポーツ)ゲスト呼びたいね!

(サンキュータツオ)(笑)来てくれるかな?これ、今日何で美保純の話になったの?

(プチ鹿島)美保純ですよ。謎ですよ。

(マキタスポーツ)これ、あまちゃん効果だと思うけど。

(プチ鹿島)あまちゃんで美保純が出てきた時だけ、俺らの熱がすごい上がるわけでしょ?いろんな見方あるんだよ、あまちゃんってのは。美保ちゃん。

(マキタスポーツ)美保ちゃん!純ちゃん。そうだ・・・

<書き起こしおわり>

※ポッドキャストのダウンロードは↓からどうぞ!
許可局2013年5月17日①「美保純 論」