プチ鹿島さんがYBS『キックス!』の中で来日して大相撲夏場所の千秋楽を観戦する予定のドナルド・トランプ大統領についてトーク。マス席確保問題などについて話していました。
(プチ鹿島)いやー、トランプ来ちゃうからね。トランプが来ちゃいますよ、これ。
(海野紀恵)いよいよです(笑)。
(プチ鹿島)どうするんですか? この大相撲トランプ場所。もう千秋楽に国技館に実際に来るんでしょう?
(海野紀恵)なんか席をもう取って、イスを用意するとか。
(プチ鹿島)だから安倍さんと代理の力士を立てて髪切りマッチをやるっていう。
(海野紀恵)フフフ(笑)。
(プチ鹿島)10年前、アメリカのプロレスで実際にやっていますからね。これ、笑い事じゃないんですよ。あの人は本当にリングに上がりますからね。2007年、アメリカ最大のプロレス団体WWEのオーナー、ビンス・マクマホンとリングで対決しているんです。
(海野紀恵)へー!
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(プチ鹿島)で、試合は代理のレスラーを立てて、負けた方が髪を切られる、つるっぱげになるっていう。
(海野紀恵)本当にそれを?
(プチ鹿島)やったんですよ。2007年に。だから今回もそれ、やりますよ。たぶんね(笑)。
ドナルド・トランプWWE参戦
(海野紀恵)でも日本人からしたらあの神聖な土俵に……っていう。
(プチ鹿島)だからそういうことなんですよ。結局、今日も日経新聞に書かれていましたけどね。「トランプ氏来日、空前の準備体制」っていうので。いま海野さんがおっしゃっていただいたように、「迫力のある席で相撲を見てもらおうと土俵近くのマス席を確保した」っていう。どうするんですか? いつもマス席を確保している林家ペーさんとか研ナオコさんとか。もう全部弾き出されちゃって。トランプのために。
(海野紀恵)フフフ(笑)。
(プチ鹿島)で、通常はひとつの区画に4つの座布団がならぶ。マス席ってそうですよね。僕も行ったことがありますけども。で、床に座っての観戦は慣れないと見られる。マス席で座布団にあぐらをかいて見るのはトランプさんは無理だろうっていうことで、イスを手配しているという。これ、どこまで……。
(海野紀恵)そうですよね。だって近くの人は高いところに座られたら、見えない人もいるんじゃないですか?
(プチ鹿島)そうです、そうです。だから相撲ジャーナリストの方はね、東京新聞の記事で言っているんですよ。しかも結びの三番だけ観戦すると言われていて。つまり、それまでマス席が空いたままになるんじゃないかって。もういちばん相撲が盛り上がる千秋楽でそんな事態が生まれてしまうの?っていう風にいまの時点で言われているんですよ。これ、とんでもない伝統破壊じゃないですか。普段、伝統がどうのっていろいろと議論がありますけど、トランプさんが来るとなるとそういうのはあっさりと覆されるんだっていうのが……「ええっ!?」って思いますね。
(海野紀恵)本当ですね。
(プチ鹿島)だから見るのはいいけど、それだったら貴賓席でいいじゃないですか。昔、フランスのシラク大統領とかね、いらっしゃったじゃないですか。貴賓席っていうのが2階のいちばん前にあるんですよ。だけど、そこじゃなくてわざわざマス席を買い占めてトランプさんに……って。これ、誰がやっているのかな?って思ったら、安倍さんでした。昨日の時事通信で「日米関係筋によると首相が『前の方が迫力があります』とすすめるとトランプ氏はマス席からの観戦を熱望」という。もうどんだけ接待しているんすか、これ?
(海野紀恵)おすすめしちゃったんですね。
(プチ鹿島)ゴルフやって、相撲やって……もうね、暇なおじさんの夕暮れ時みたいですけどね。
(海野紀恵)いいですね、その優雅な感じ(笑)。
(プチ鹿島)これ、相撲ファンはたまったもんじゃないよね。これね。「えっ、トランプさんが来るのはいいけど、別に貴賓席でいいじゃん? なんでマス席なんだよ?」っていう。で、これね、みなさん注目はたとえばトランプ杯っていうんですか? 表彰式で渡すんでしょう? そこで……ここなんですよ。東京新聞の今日の「こちら特報部」で書かれていて。じゃあ、この観戦にどんな意味があるのか?
つまり安倍さんもトランプさんも裏の隠された今回の日米首脳会談の議題というのは「選挙協力」だっていう。安倍さんは参院選を控えていますよね。なんだったら(衆議院との)ダブル選挙とも言われている。で、トランプさんも再選をめざす来年の大統領選に向けてアピールが必要ということで、お互いに国内向けでいろいろとアピールしなくちゃいけないということで。たとえば、トランプ杯。トランプさんがトロフィーだけじゃなくて、なにを副賞に渡すのか? 日本の土俵の上で。
(海野紀恵)なんだろう?
(プチ鹿島)たとえば、大統領選に重要なアメリカの中西部の特産品を選ぶかもしれない。豚肉、アメリカの車、牛肉……それを日本の土俵の上で渡したらどうなる?っていうそういう見立てもあって、これはたまらないっすね! これ、伝統破壊もクソもあったもんじゃないですよ。ご機嫌を取るためにそこまでやらせるの?っていう。だからこれ、みなさん副賞も注目ですよ。
(海野紀恵)ええーっ、なにになるんだろう?
トランプ大統領の振る舞いにも注目
(プチ鹿島)これはだから、前代未聞ですよ。これ。警備だって大変だし。相撲ファンはどう思っているんだろうな?っていうね。こういう時だけ日本の伝統とかをあっさりと差し出してしまうっていうね。これ、興味深いですよ。みなさん、だから副賞に注目ですよ。あと、トランプさんがまたご機嫌でメラニア夫人とかを土俵の上に呼んじゃったらどうするんですか?
(海野紀恵)うわっ、女人禁制と言われている……。
(プチ鹿島)ねえ。それをニコニコしながらみんな、見守るんですか?
(海野紀恵)だって看護師の方でしたっけ? 倒れてしまった時に……。
(プチ鹿島)そう。あれは大問題になりましたよ。「わーっ!」って。だからトランプさんがそういう風にちょっとでもおかしな素振りを見せたら、あのアナウンスを絶対に入れなきゃいけないんですよ。でも、たぶんあれは言えないんです。困ったなー。トランプ場所。ねえ。
(海野紀恵)トランプ場所(笑)。
(プチ鹿島)本当にこう、大統領が相撲を見たいっていうので警備からなにから、マス席を買い占めてその日を迎えるというてんやわんやで。当日にトラブルもあって……とか。なんか本当に三谷幸喜さんのコメディーを見ているような感じですよね。で、最終的に「力士がいない!」っていうことで安倍さんが土俵に立つとか。なんかそういう大団円を予想してしまうんですけどもね。
(海野紀恵)フフフ(笑)。
<書き起こしおわり>