宇多丸 AAA日高光啓 ワンマンライブ リハーサルの感想を語る

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宇多丸さんがTBSラジオ『ウィークエンド・シャッフル』でAAA日高光啓さんのワンマンライブのリハーサルを見て感じたことを話していました。

宇多丸 AAA日高光啓 ワンマンライブ リハーサルの感想を語る

(宇多丸)この番組にも何度か出ていただいております、AAAという男女混成 エイベックス所属アイドルグループの日高光啓くん、ラッパー名SKY-HIって言いますけど。日高くんね、番組にも出いただいてラッパーモノマネやっていただいたこともありますし、オープニングトークで彼がやっていたイトーヨーカドーのCMでやっていた、高速ラップが日本語ラップを使ったCMの歴史の中でも非常に画期的、エポック・メイキングな出来なんじゃないか?みたいなことで彼を絶賛しましたよね。もうリスナーの皆さんにはお馴染みの男、日高くんだと思いますけども。

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あとそうだ、僕の引っ越した後の家に初めて来た男、初めて来た他人、日高っていうね、そういうのもあります。それ単に、近所ウロウロしている時に、お互い飲んでいる時に会って、「オイ、日高!来いよ!日高、なんなら泊まってけよ!布団あるんだ、客人用布団あるんだぜ、オイ!」なんつって。先輩っぽい動きをしたなんてこともありますけど。

でね、なんで日高の話かっていうと、大阪での(ライムスターの)プロモーションの時間が予定より巻いて、空いたんですよ。ちょっと大きく。そしたら、ウチのマネージャー、スタープレイヤーズ荒井さんがですね、「じゃあちょっと、日高がちょうど大阪、近くにいるんで、陣中見舞いというか、シャンパンでも持って応援に行きましょうよ。」なんつって。で、僕と、DJ JINが体調崩して帰っちゃってたんで、僕とMUMMY-Dと荒井さんで大阪のBIG CATっていう箱で彼がリハーサルしている真っ最中の所に、遊びに行ったわけですよ。

大阪のライブリハーサル

で、リハーサルをちょっと・・・邪魔する気はなかったんですよ。フッて覗くつもりだったんですけど、やっぱMUMMY-Dと俺がドーンって来ると目立つみたいで、当然リハーサルですからフロア誰もいないしね。いきなりもう日高が『エッ!?』みたいなね。『いやー、ちょっとどうかな~?』みたいな、『これはちょっと・・・』みたいな感じで。「あ、日高くん、気にしないで気にしないで。スミマセン、スミマセン。邪魔する気なくって・・・」っつって。こう、腕組みながら見てたわけですよ。僕、後輩のライブとかリハーサルとか見て、学ぶ気でですよ、大好きなんでね、見てたわけですよ。

で、ちょっとネタバレにならないように気をつけながら言いますけど、結論からまず言いますと、このSKY-HI、日高くんがラッパーSKY-HIとして初のワンマン全国ツアーをやっていると。そのリハーサルなわけですよ。だからAAAじゃないわけです。日高くんが一人でやる。まあ、ダンサーとかも連れてやってるんですけど。結論から言うと、みんな見に行った方がいいぞ、アレ。部分的にリハしか見れてないけど、断言できるぐらい。アレ、ちょっとスゴいですよ。エンターテイメントとして。特に日本語ラップを使ったエンターテイメントとして。

どういうところがスゴいか、これね、ネタバレせずに言わないといけない。ちょうど僕がリハを見たタイミングが、そのライブ全体の中でも、何て言うんですかね、サービス展開というか、いろいろ変わったことをやってお客さんを楽しませる。単に曲をやるだけじゃないという展開のところで。それを日高くんはやたらと恥ずかしがっていたんですよ。「普通のところじゃないから。普通のところじゃないから。」って言うんだけど、いや、そここそがスゴくてですね。どのぐらい言っていいのかな・・・?いいよな?

まず、すごい面白いダンサーとの展開、そこも十分面白いんだけど、それが終わった後、何が始まるのかな?と、スッとちっちゃいピアノというか、コレが運ばれてきて、なんか調整しながらポロロン、「あ、こんぐらいでいいっすね。」ポロロン・・・明らかに弾ける人の感じですよ。弾ける人の試し弾きの感じ。ポロロン。『えっ、日高、ピアノ弾けるの?』ね。で、そこからピアノ弾きながら、弾き語りでラップをしてたんですね。

まず、いつもMUMMY-Dと言ってるのは、いろんな楽器の弾き語りってあるけど、ラップって多分弾き語り難しいはずだと。ほとんどやっている人、見たことないですし。っていうのは、メロディーとかに対して、ラップはやっぱり別のルールで。もちろん音楽の中の一部で調和してるんだけど、別のルールで進行しているものだから。しかもすごくイレギュラーに進行していくもの、要するにパーカッションとかね、言葉を使ったパーカッションとしてイレギュラーに進行していくものだから、弾き語りと同時に進行していくのが非常に難しいボーカル・歌唱法であるということは、よく言ってるんですけど。

中でも一番合わなそうなピアノ・・・まあ、ちょっと合うようにポロンポロンって感じなんでしょうけど、見事にやっていてですね。『え~、何?日高?』元々ラップ上手い、ルックスいい、性格いい、努力している、分かってたけど、『ええ~!?ピアノ弾けて、弾き語り!?』しかもその後に、これはまあいいか、コントとラップが融合したような、面白いけどカッコイイみたいな、ネタとしても良く出来た展開が来たりとか、そっからまた先、イトーヨーカドーのアレみたいなスキル誇示的な展開が来たりとか・・・

『ええ~、日高?人としてのスペックが高すぎるよね!』ってMUMMY-Dとね。要は、ラップ上手い、ダンス上手い、しかもダンスしながら息も乱れずラップする、ちゃんと内容も面白いラップが出来る、そして彼は、この番組出た時分かるように、自分を道化にすることが出来るぐらい気さくな人物。そして、AAAの仕事が終わった後、クラブに1人で出かけて行って、フリースタイルでマイクを握る度胸と。現場のみんなにも認められる、その努力ですよね。があって、で、ピアノが弾けて、ナンチャラカンチャラ・・・人としてのスペックが高すぎるだろと。

そこで僕が最終的に抱いた感想が、人としてのスペックが高すぎ、完璧過ぎて、『キモい』っていう・・・『日高、キモい』っていうね(笑)。なので、こんど日高に会ったら是非アドバイスしようと思っているのは、「君はもう、努力はしないでくれるかな?たのむから、努力だけはしないで。人としてのスペック元々高いのに、努力するから、キモい。」・・・泣くよね、んなこと言われたら。とにかく、こういう逆説的な言い方してますけど、アイツ、スゴいわ。それを見に行って・・・もちろんいいんですよ、AAAの特に日高くんのファンの女の子が見ていく、これは正しい構造なんですが、これやっぱあの女の子たちだけに独り占めさせておくのは、ちょっと勿体無いんじゃないかなというクオリティーだったので、ちょっとオススメしたい。

僕も是非・・・行ったら打ちのめされそうですけどね。何年か前に熱心にMixiやってた時に、TBSラジオでもお馴染み高野政所くんとDA PUMPのライブを見に行った帰りに、僕はやっぱり同じように打ちのめされて、「人として勝てるところが思いつかない。」っつって、一晩政所くんとずーっとネット上でやりとりしてて、『俺たちの生きている意味とは?意義とは?』みたいなね。『俺たちの方が表現しないといけない何かとは何か?』みたいな。最終的には、目を真っ赤に血走らせながら、「まだイケる・・・まだイケるぞ、俺たち・・・」っていうところに着地したんで良かったですけど。

何の話でしょうか?要するに、SKY-HIのワンマン全国ツアー、行ったほうがいいと思います!

<書き起こしおわり>

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