佐久間宣行 制作者目線で見た『THE SECOND』の素晴らしさを語る

佐久間宣行 制作者目線で見た『THE SECOND』の素晴らしさを語る 佐久間宣行のオールナイトニッポン0

佐久間宣行さんが2023年5月24日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中で『THE SECOND』についてトーク。制作者目線で見た『THE SECOND』の素晴らしさを話していました。

(佐久間宣行)『THE SECOND』ですよ。優勝はギャロップ。準優勝マシンガンズということで。マシンガンズ好きの女性プロデューサーが歓喜ですよ。我々の番組にいるんですよ。「やっと番組に呼べる口実ができた」ということで(笑)。で、もう今日収録の『あちこちオードリー』にマシンガンズが出てくれてて。それはもちろん、『THE SECOND』の結果を待たずにブッキングしてたんだけど。その前にオードリーとかと盛り上がってたのもあって、ブッキングしていて。「どんな結果でもマシンガンズはいいだろう。優勝しなくても」って。

でも、やっぱり見てて不思議だったのは「ネタがない」っつってたのになんで「マックスめんどくせえ」をを出さなかったのか?っていう(笑)。本当に黒歴史だったのか。それとも思いつかなかったのかっていう(笑)。それで今日ね、『あちこちオードリー』の収録にマシンガンズが来てくれたのよ。マシンガンズ、とにかく明るい安村とラバーガールっていう頑張ってる中堅3組っていうので来てくれて。で、マシンガンズが1個、メインにはなるわけじゃん? めちゃくちゃ面白かったのよ。オードリーとの関係も深いから。リラックスして、いろんなこともあって、めちゃくちゃ面白かったの。

マシンガンズゲストの『あちこちオードリー』

(佐久間宣行)で、テレ東で収録してて。収録終わりにみんなでエレベーターに乗って。オードリーも乗っていて、マシンガンズも安村くんもラバーガールも乗っていて。他のテレ東の社員も乗っていて。で、俺が乗ってて。で、オードリーが別の階の楽屋だったから、オードリーは「お疲れ様でした」って帰っていって。で、オードリーが降りた階が11階で、14階かなんかにマシンガンズとかの楽屋があるから、俺はそこまで送ろうと思って。次の人との打ち合わせもあるから。

で、その11階から14階までの間だよ? エレベーター、20秒ぐらいの間に……俺、だから今日、マシンガンズ面白かったなと思ったから。帰りしなとか、楽屋に戻ってから「面白かった」って言おうかなと思ってたぐらいで。でも、他のテレ東の社員がエレベーターにいるからさ。そんな、そこで言うのは変じゃん? そしたら急にマシンガンズの西堀くんがさ、「今日、面白かったっすよね?」って(笑)。

その、我慢できなくて(笑)。本当に面白かったんだけど、待てないのよ。テレ東の他の社員がいるのに。「面白かったよな?」って他の芸人に言っちゃうっていう(笑)。で、みんな、安村くんとかも「ああ、面白かったっすね」って。「えっ、ここで?」っていう。11階から14階までのエレベーターの30秒も待てないんだっていう。あと、オードリーがいなくなったら言うんだっていう(笑)。

でも、「言わせちゃダメだったな」と思って。だから、その西堀くんが言った直後に「ごめんね」っつって。本当は俺が言うべきだったんだけど。本当は俺、降りたら言おうと思っていたの。だって他のテレ東社員もいるんだよ? 「降りたら言おうと思ったの」って言ったら、「すいません、すいません。そういうつもりじゃなくて。自然に出ちゃった」っつってて(笑)。自然に出ちゃうって、ある? エレベーターの中で、急に(笑)。出た演者自体が「面白かったねー」って。「マシンガンズだな!」と思ったよ(笑)。

いやいや、面白かったけどね。本当に面白かったんで、ぜひね見てほしいなと思います。再来週かな? 来週のダイアンもめちゃくちゃ面白いです。ダイアンとオードリーのめちゃくちゃ気が合うっていうのも面白いんで。あと、超新塾のリーダー、イーグルさんのTwitter、みんな見ました? 24歳の時に他界したお父さんが送った最後の年賀状を革ジャンの胸ポケットに忍ばせてね。シワシワになってテープで補修された葉書に「マンザイがんばれ 父より」って書いてあって。たまんないっすね。

(佐久間宣行)あとイーグルさんだっけな? 家帰ったら娘が「『THE SECOND』おめでとう」みたいな。たぶん超新塾の誰かだったんだけど。手作りの賞状みたいなのをくれたっていうのもあって。これもいい話ですよ。あとね、『あちこちオードリー』で出た話をちょっとだけ先に解禁しちゃうと、マシンガンの滝沢くんの息子たち。初めてお父さんの漫才をテレビで見たんだって。それが『THE SECOND』なんだって(笑)。

その時、本当は笑えるはずなのに、みんなで……技術とかもスタッフも感動しちゃって(笑)。本当は面白い話として言ってくれたのに、俺たち全員グッと来ちゃって。「おおう……」って(笑)。で、若林も「おおう……」って言っていたよ(笑)。本当はいじろうかなっていうテンションだったのに。らしいんだよ。

なんかね、だから子供が30人ぐらい集まったんだって。同級生で。で、家でパブリックビューイングしたんだって。勝ってよかったよねっていう。まあ、どの組も面白かったけど。って、思いましたね。

あとね、『THE SECOND』は、芸人さんのいろいろについては他の芸人さんも話すと思うんだけど。俺、やっぱり制作者の目で見返した時に思ったのが、やっぱり4時間のさ、初めての賞レースの特番で、トラブルがゼロで。審査方法とかにネットが炎上しないっていうだけでも、奇跡だと思うんだよ。そんなこと、あり得る?って思って。

だってね、いろんな賞レースでやっぱりさ、やりながら不満が続出して、変えていったりするし。あと賞レースって、審査員と制作者と本当に、ほとんど褒められることはないのよ。だいたい、叩かれるんだよ。なんだけど、今回は番組自体も、もちろん褒められてるし。俺はもう、芸人はみんな面白かったし。優勝はギャロップで文句はないんだけど。

驚いたのは、お客さんのバランスでさ。だって、その軽くも重くもなかったじゃん? で、なんか、三四郎のみたいなお笑いマニアのような内輪ネタもわかるけど、裏だけで笑うわけじゃなくて。あと、振りの段階で変な悲鳴とかさ。「ええーっ!」とかもなく。それって、お笑い賞レースの決勝では逆に珍しいんだよね。

で、こんなの、どうやってんだろう?って思ったんだよ。あとさ、その振られた人がちゃんとしゃべれるって、どういうことなのかな?って思って。これ、どうやってんたんだろう?って思って調べたら、演出のフジテレビの日置くんのインタビューが出てきて。それを見て、驚いたんだけど。ノックアウトステージから……要はノックアウトステージって、予選じゃない? でも予選の最初って「1点」をつける人が結構いたんだって。で、辛かったらしいのよ。

で、マシンガンズも言っていたけど、最初みんな、すげえ滑ってたんだって。それが徐々に変わってたのは、その審査方法はめちゃくちゃシミュレーションしたらしいんだけど。その日置くんのインタビューによると、日置くんは大学生の時に集団に意志や責任感を持たせる方法を習ったことがあった。1人に意見を言わせると、「ああ、聞かれるんだ」と思って無責任な人がいなくなる。だから自分がなんでその点をつけたのかを理由づけしながら、ボタンを押すようになるっていう。これを日置くん、大学の時に学んだらしいのよ。

これ、インタビューに書いてあったんだよ。だから、あれは「面白いから」とかだけじゃなくて、「聞かれる」っていうのが大事で。「聞かれる可能性があるんだったら、変な点数をつけられないな。1点つけるには理由が必要だな」ってなるから、ちゃんと審査が均質化というか、レベルが上がっていくっていうのがあって。だから、シミュレーションでも無責任に「1」をつけるような人がいたんだって。ファンだから「3」とかっていう人がいたから。それが、そういう人がいなくなったっていう。

で、理由で「なんとなく」って言った人に対して、予選の時にMCに「もっと詳しく理由を聞いてください。延びてもいいんで」って。詳しく理由を聞くことで、「理由がない」で点数を入れてはダメだっていう空気を作るっていう(笑)。だからあれは、予選からお客さんをちゃんと育てた結果の結晶なの。偶然じゃないんだっていうのがわかって俺、すげえ感動したんだよね。あのシステム、練り上げていって、作ったっていう。

予選からお客さんをちゃんと育ててきた

(佐久間宣行)だから第1回から、このレベルであの大会を作ったスタッフ……特に演出の日置くん、すげえなと思って。まず、テーマソングを決めたっていうの、すごいよね。イエモンから決めたらしいんだよ。ぴったりじゃん? あれから決めたんだって。まず、最初に。っていうのも見て。それはだから、制作者として素晴らしいなと思ったね。

あと、他の大会と比べて徹底的に松本さんが優しくて、フォローに回っていたのもちょっと今、見返してみると感動的だなと思いましたね。オールナイトニッポンファミリーから三四郎が出ていて。M-1に続いて『THE SECOND』でも僕、デビューしたということで。それも記念すべき大会なんで。あとはもう『キングオブコント』だけです(笑)。三冠を狙っていきたいと思ってるんで(笑)。

(中略)

(佐久間宣行)メールが来ています。「『THE SECOND』のマシンガンズですが、ナイツのラジオショーで塙さんに『なんで最後、マックスめんどくせえのネタをやらなかったの?』と聞かれた時に『そんなこと、考えてもいなかった』と答えていました」。フハハハハハハハハッ! 思いつかなかったってことか。

俺もさ、ネタがないっていうのをさ、マックスめんどくせえの振りだと思ったのよ。きれいじゃん? ネタがないって言っていて……まあ、お笑いファンからするとあれだけども。マックスめんどくせえのネタ、嫌いだったみたいなことを言っているんだよね。エンタの悪口とか。昔ね。ネタとしてかもしれないけども。でも、それも振りが聞いているから。ネタがない、ネタがないで最後、マックスめんどくせえをやったらドカンとウケるんじゃないか?っていう気もしたんだけども……思いつかなかったんだ(笑)。そういうことかー。

続いてのメール。「マシンガンズの滝沢さんですが『THE SECOND』以降、『ビジュがヤバい』とTwitterで話題になっています。たしかに滝沢さんはハンサムですが『THE SECOND』の影響力を強く感じました」。ああー、まあそうだよね。昔から滝沢さん、ハンサムだとは思っていたけども。たぶん、ゴミのお仕事をされるようになって、体を動かすようになって、痩せているんだよね。だから俺も昔の「お酒ばかり飲んでいた」って言われていた時よりも、たしかにかっこよくなっているなって思って。あと、西堀さんも久しぶりにお会いしたら、ちょっと痩せてかっこよくなっていたね。

マシンガンズ滝沢・佐々木蔵之介に似ている説

佐久間:あの人、滝沢さんってたしかにかっこいいんだよな。佐々木蔵之介みたいな顔、してるじゃん? 俺、ずっと思っているんだよね。滝沢さん、佐々木蔵之介に似ているなっていうのと。あと、作業着も似合ってかっこいいっていうのもあって。あれ? もしかしたらできるかな? NOBROCK TVの30万再生しか回っていないザ・マミィ林田を井浦新って言い張るドッキリ。ついにマシンガンズ滝沢、佐々木蔵之介って言い張ってインタビューに来てもバレないドッキリ(笑)。ついに……行けるか? 第二弾(笑)。佐々木蔵之介ドッキリ(笑)。

(佐久間宣行)続いて。「『THE SECOND』を見たのですが、コメントを振られた人が皆、しっかりコメントをしていて全員、コミュニティFMでラジオパーソナリティーをしているのかと思いました」。そうなんだよね! すげえしっかりしていたよね。全員ね。本当、素晴らしい。あと、やっぱり聞き方もいろいろと考えた結果。1点の人じゃなくて、3点の人から聞いていって、時々差をつけた人に聞くっていうのも、いい聞き方だったよね。

<書き起こしおわり>

『THE SECOND』総合演出が語る大会への想い「芸人ファーストにしたい」 | WANI BOOKS NewsCrunch(ニュースクランチ)
結成16年以上の芸人による賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~』。これまでの賞レースとは一線を画すスタイルの総合演出を務める日置祐貴氏に話を聞いた。...
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