佐久間宣行さんが2020年6月10日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中でTBSラジオ『久米宏ラジオなんですけど』の終了について話していました。
(佐久間宣行)あと、最近のニュース、いろんなところで言うと……ええっ? 触れとく? 特に触れるつもりもない。渡部さん?(笑)。渡部さんがレギュラー番組への出演を自粛っていうことで。自粛が先に出るっていう。さっき「どう思う?」って言われたんだけども。実はね、ほぼ仕事をしたことがないんですよ。ちゃんとしている感じの芸人さんとはしたことがなくて。
ひるがえってみると2012年のゴッドタン「マジギライ1/5」。8年前にしか仕事をしたことがなくて。その時はね、あいなに「お前みたいな髪の毛先を遊んでいるやつは下半身も遊んでるんだよ」って言われていた。フハハハハハハハハッ! あいなにね。8年前にそう言われていたっていう(笑)。ほとんど仕事したことないからなー。
あと、なんだろう? ニュース……TBSラジオ『久米宏ラジオなんですけど』が6月いっぱいで放送終了っていう。これさ、「ケアレスミスで集中力や根気が落ちてきた」っていうね。その上で「下り坂になってからやめるのが一番よくないと思っていた。割と調子のいい時にやめるのが聞いている人、制作している人にいい思い出になるというのが僕の持論なんです」っていう……できないですよ。テレビでこういう終わり方ってあんまりないからね。
久米宏『久米宏ラジオなんですけど』終了を発表する
テレビは基本的に……基本は数字だからさ。数字が落ち込んで、ライバルの番組に負けたりして終わっていったりしているわけだから。こんな久米さんのラジオなんてすげえ人気だったじゃん? それをさ、体力の限界とか……「体力の限界」でもないよね。集中力が落ちてくる兆候が見えたからやめるっていうことでしょう? かっこいいよな。芸能人で言うと、上岡龍太郎さんとかもそんなやめ方だったよね。あの人、50手前とかでやめたのかな? わかんないけど。そういう……ちょっとここはわからないから後で調べてみるけども。でも、それも同じ理由で。「できなくなるから」っていう理由でやめるっていう。そういう人ってかっこいいんだけどさ。
ひるがえってみると、「うらやましいな。俺もそうありたい」とは思ったが、よく考えたら俺、2週間前に最初の挨拶で「2027年5月」って言っているんだよ、もう(笑)。「2020年」が言えてないのね。この時点で(笑)。もう俺、引退しないとダメなんだよ。フハハハハハハハハッ! そのケアレスミスの兆候でやめなきゃいけないんだったら、俺はもうそのケアレスミスが始まっているの。あと、4時をすぎると噛み始めるからね。だいたい(笑)。しかもさ、2027年と間違えた直後……聞き直してみたんだけども。笑いに変えるとかじゃなくて「いやー、俺、さっきタイムスリップ物の演劇を見たからな」っていう即言い訳(笑)。早いね。すぐに言い訳を始めるっていう(笑)。
「まだまだ俺のラジオは発展途上」(佐久間)
これ、だから本当だったらもう引退しなきゃいけないんだけども。でも、違うの。久米さんはピークを極めて、そこが見えちゃったからちょっと落ちてきたように見えるんでしょう? 俺、まだまだ発展途上だから。肉体的には落ちてきているけど、ラジオはこれからどんどんと上手くなってくるから。別でしょう? 肉体とラジオの上手さっていうのは。野球とかでもなんか、「お前、もうほとんどのことはできないだろう?」っていうおじさんみたいな人がまだ3割打ったりすること、あるじゃん? 後半の落合みたいな。俺、そういうのを目指しているから。
というのと、あとミスもひっくるめた味だって言われる、晩年の落語家みたいなのを目指しているから(笑)。『ガキの使い』の邦正さんみたいなしがみつき方をラジオにするから。フハハハハハハハハッ! まだまだラジオをやっていきたいと思っているので、お付き合いいただきたいと想います。
<書き起こしおわり>