『THE SECOND』で準優勝をしたマシンガンズのお二人が2023年5月21日放送のニッポン放送『土田晃之 日曜日のへそ』に出演。土田さんと『THE SECOND』を振り返っていました。
(土田晃之)さあ、本日のゲストはマシンガンズのお二人です。
(西堀・滝沢)よろしくお願いします!
(新内眞衣)おめでとうございます。
(滝沢秀一)ありがとうございます。
(西堀亮)なんか、あっさりしてますね(笑)。
(新内眞衣)土田さんがすごいあっさりしてらっしゃるので、私だけ熱量を持っては……。
(土田晃之)でもさっき、CM中は熱量すごかったもんね。
(西堀亮)ああ、気持ち的にはあるんですね?
(新内眞衣)あります、あります。
(西堀亮)アラフォーの人たちの……みたいな?
(新内眞衣)熱い戦いが。なんだろう? 今までの大会とは本当に違うじゃないですか。和気あいあいとしてて。すごい素敵だなと思って。
(土田晃之)あんだけの芸歴を重ねた人たちだから、本当にギスギスしてないっていうか。で、お互いを尊重しているというか。みんな、それぞれの戦いがあるあるしね。
(西堀亮)15年以上売れてない人が多いんで、みんな、人に優しいんですよね。
(新内眞衣)アハハハハハハハハッ!
(土田晃之)でも、それはあるのよ。その前だと、売れてなくてギスギスするのよ。で、人のせいにしたりとか、客のせいにするんだけど。「待てよ? これ、俺のせいだな」ってなるのよ。15年ぐらいを超えると。
(西堀亮)20年を超えたら「これ、間違いなく俺だな」って(笑)。
(滝沢秀一)みんな、人の痛みがわかってるメンバーなんですよね。
(土田晃之)でも、そのメンバーが集まってるけど、実はいろいろ分かれていてさ。それこそ、だからもうテレビに出てる人たちも、いるじゃないですか。三四郎もそうだし、スピードワゴンもそうだし。あと、劇場で……とにかく漫才師。だから、それこそ優勝したギャロップもそうだし。テンダラーとか、あのへんもそうだし。本当に劇場で漫才師として「うわっ、漫才うまいな!」っていう人たち。でも、マシンガンズはそうじゃないじゃないですか?
(新内眞衣)そうなんですか?(笑)。
(西堀亮)そうじゃないんですよね。
(土田晃之)だから、あれが漫才なのかどうなのかとか、そういう議論とか……そういうんじゃないんです。『THE SECOND』っていうのは。
(西堀亮)でも会場のお客さんの評価としては「漫才じゃない」っていうジャッジはいただきましたけどね。
(新内眞衣)アハハハハハハハハッ!
(土田晃之)でも、そうなると「じゃあ漫才って何なんだ?」ってなるんですよ。だって普通にボケとツッコミでやっていて。「でも、上手くいかないな。これじゃ他の人との差が出ないな」ってなったから、マシンガンズはこの形になったわけですよ。だってもし滝沢が話を振ったとしてもね、声がガラガラでを言っているのか、全然わかんないよ?
(滝沢秀一)今日もガラガラですからね(笑)。
(西堀亮)ひどいよ(笑)。すごいんですよ。
(滝沢秀一)6分3本なんて、やったことないから(笑)。
(土田晃之)それで今は普段、ゴミ収集の仕事もしてるから。
(新内眞衣)そうですよね。私、『SDGs MAGAZINE』でご一緒したんで。
(滝沢秀一)そうですよね。出し……ましたもんね?
(新内眞衣)なんて言っているか、本当にわからないですけど(笑)。
(西堀亮)なんとなくフィーリングで「こういうこと言ってるんじゃないか」っていうので大丈夫です。はい。
(土田晃之)だからもう、見たらわかる通り、マシンガンズってボケとツッコミってないんですよ。2人で同じことを言って、2人で声を揃えて言う。あそこがツッコミですから。
(西堀亮)そうなんですよ。ボケは世間ですから。
(新内眞衣)なるほど!
(滝沢秀一)我々は2人で突っ込んでるっていう。
マシンガンズの漫才のスタイル
(土田晃之)あと、やっぱり漫才がうまい人たちって本当に話の展開が滑らかじゃないですか。マシンガンズって1個、2人で大きな声で突っ込んだら「でも、あれもあるよな?」っつって。「1個、終わりました。次の話です」って。だからショートコントを羅列しているのと一緒なんですよ。それもこれで、漫才なんですよ。細かいことを言ったら、いろんな手法があるわけでしょう?
もうとにかく、マシンガンズっていうのはお客さんに話しかけるタイプなんですよ。お客さんに同意を求めて、お客さんも一体になってこの話をしていこうぜっていう。本当に漫才がうまい人たちって、2人で話してるのをお客さんが聞いて笑うっていう。そうなんですよ。
(新内眞衣)たしかに。このスタイルを確立していったのって、もう最初からなんですか?
(西堀亮)いや、違うよね?
(滝沢秀一)最初はボケたり、突っ込んだりしていたんですよ。
(西堀亮)でも、やっぱり全然受けないんですよね。
(土田晃之)でも、みんなそうなのよ。だからそれぞれ、カラーが出るのよ。
(新内眞衣)そうですよね。だっていろんな場面で新しくしてくるのって、大事じゃないですか。
(土田晃之)だからもう、王道でやる素晴らしさってあって。あれを受け継ぎながら、笑いを取るって、あれはあれでめちゃくちゃすごいのよ。だからもうたぶん、ギャロップとかはこの先もずっと、どんだけ歳を取ってもたぶん劇場でやっていけるじゃない?
(新内眞衣)たしかに。匠の技っていう感じで。
(西堀亮)そう。劇場があるんですよ。
(土田晃之)だから、本当に芸なんだよね。芸人。でも、やっぱりもう我々みたいな東京の事務所なんて、劇場もないわけですから。だって太田プロライブ、月に1回あるんですけども。もうどんどん、若手にシフトチェンジしますから。
(西堀亮)そう。僕ら、途中でクビになりましたからね。「もう出なくていい」っつって。
(滝沢秀一)強制卒業させられましたから。
(土田晃之)強制卒業(笑)。だからそんなんで、みんな違うんですよ。同じ『THE SECOND』に出ていても。
(新内眞衣)バックボーンがそれぞれ、物語があるんですね(笑)。15年以上、だってやってるんですもんね。
(土田晃之)あと、よかったのは審査員がお客さんだっていうことで。あれがもし芸人さんが……松本さんも言ったけど。あれはもう芸人さんとかが審査員だったら、マシンガンズは決勝まで行ってないよ。
(西堀亮)行ってないと思います。
(土田晃之)もっと言ったら、予選のガクテンソクと戦ってたところ。あそこでたぶん、負けてる。だって漫才、うまいんだもん。あの2人。M-1の決勝まで行ったりとかしてるし。
(西堀亮)恥ずかしいけどプロが審査したら、僕らは通ってないと思います(笑)。
(土田晃之)フハハハハハハハハッ!
(新内眞衣)だから目の前のお客さんを笑わせるっていう……。
(土田晃之)そう! そこなんです!
(西堀亮)いいこと言いますね(笑)。
(滝沢秀一)めちゃめちゃ話しかけますしね。目の前のお客さんに。
(土田晃之)だからあの手法が(笑)。
(新内眞衣)決勝まで、行くと思いましたか?
(西堀亮)いえ。
(滝沢秀一)全然。
(土田晃之)でも、俺はそれこそ西堀と飲んだ時には予選の時。ランジャタイとやる前に飲んでいて。「うわー、次はランジャタイなんだ? これは無理だわ」って散々、言ってたんですよ。
(西堀亮)言ってて。俺も無理だと思ってました。
(土田晃之)だってね、あんだけ勢いがあって。でもあれ、ランジャタイもお客さんが審査員だから。ランジャタイのネタってもう、あんだけお客さんがいたら何人かは「これ、何やってんの?」っていう人が絶対に出てくるんですよ。だから、そのネタの作りとか、あの勇気とか。あんだけ繰り返して、とかっていう評価じゃないじゃない?
(新内眞衣)なんかクリエイティビティーあふれる感じですよね?
(土田晃之)よく言うとね?(笑)。
(西堀亮)独創性があるというか。
(土田晃之)でも、たぶん彼らもいろんなたぶんタイプを……たぶん、最初は正統派だったのかもしれないし。それでうまくいかなくて、どんどんあの形になっていったりとかね。それぞれが個性が出てたから。
(新内眞衣)でもあれって、エントリーするわけじゃないですか。迷いませんでした? 今、ここでエントリーするかどうか、みたいな。迷ったりしませんでした?
(西堀亮)出たくなかったんだよな?
(滝沢秀一)最初、だからうちら、出る予定なかったです。
土田;そうなんだ?
最初は出る予定ではなかった
(滝沢秀一)西堀が手術するって。
(西堀亮)鼻を。副鼻腔炎の手術があって。
(土田晃之)ああ、そっちなんだ。シリコンプロテーゼを入れた方じゃなくて?
(西堀亮)入れてこれなら、失敗でしょう?(笑)。もっと入れますよ! それで、そこと重なってたんで。「どうしようかな?」って言っていたら、たまたま1日、入院前に行けるってことになっちゃって。それでマネージャーがね、「出てみますか?」って。
(土田晃之)「せっかく、第1回目の大会だし。どんな大会なるか、わかんないから。とりあえず1回、エントリーして出てみたら?」って。
(滝沢秀一)記念受験みたいなね。
(西堀亮)記念受験で行ったら「エントリー費で2000円払え」って言われて。めちゃめちゃムカついて。「取るんかい!」って。で、これ、結構みんなブーブー言ってたんですよ。そしたら昨日、フジテレビの人が「来年からは2000円を取るの、やめたいと思います」って。
(土田晃之)フハハハハハハハハッ! そりゃそうよ(笑)。
(滝沢秀一)俺らが変えたんですよ!
(西堀亮)ベテランがもうめちゃくちゃ、「なんだ、2000円って?」ってみんな、言うから。
(滝沢秀一)売れてない、15年過ぎてる芸人さんが出る大会で。そこからの2000円って、こんなひどい話、ないじゃないですか?
(西堀亮)でも、面白かったですよ。プロデューサーの人が「皆さん、言ってますが。皆さんから集めても、20万ぐらいなんです。だったらそれは、私たちが負担することにします!」って言っていて。もう釈明会見みたいになっていて(笑)。