中川家のお二人が2023年4月7日放送のニッポン放送『中川家 ザ・ラジオショー』の中で亡くなったムツゴロウさんについて話していました。
(中川剛)ムツゴロウさんも亡くなりましたね。
(中川礼二)亡くなった。ほんまや。びっくりした。
(中川剛)知ってます? ムツゴロウさんが番組やってたの、見てました?
(中川礼二)若い世代の人は……ああ、みんな知ってるわ。
(中川剛)あ、知ってます? 俺、好きでいつも見てたから。もう、めちゃくちゃですからね。ムツゴロウさん。ゾウのオシッコで体を洗っていたからね(笑)。
(中川礼二)フハハハハハハハハッ! ちょうど俺らが小学校ぐらいから中学校ぐらいの時、やってたもんね。
ゾウのオシッコで体を洗う
(中川剛)で、オシッコで体を洗っていたら、ゾウがブチギレて。それでムツゴロウさんを襲って。それをムツゴロウさんが立ち上がって、竹刀でゾウをボコボコにするっていう。
(中川礼二)あった、あった(笑)。まあ、しつけなんやろうね。
(中川剛)しつけというか、めちゃくちゃでしたけどね。なんか、ライオンのところに急に戯れに行ったり。クマと遊んだりね。
(中川礼二)ただ単に「動物好き」でくくる人じゃないよね。あの人はね。
(中川剛)食べられましたけどね。ライオンに、指(笑)。
(中川礼二)それも、その前に「動物にそういう風に襲われて噛まれたら、引くよりも押した方がいい」みたいな話があって。それがあってから、檻のところでライオンに噛まれて。その時に指をピッと引いたからね(笑)。
(中川剛)言っていることとやっていることが……みたいな、ムツゴロウさんでしたけど。まあ、すごい人でしたね。東大ですよ。あの人。
(中川礼二)ああ、そうやったんや。
(中川剛)東大卒のムツゴロウさんです。
(中川礼二)すごいな、ほんまに。もうチーターでもトラでも……。
(中川剛)もう全然、全然。普通にライオンの口を開けて、頭突っ込んだりしていたから。「この人、なにをしてるんやろう?」って思って。うちのおかんなんか、もう「ひええーっ!」って言うてたからね。ご飯を食べてる時。「もう、お父さん、チャンネル変えて……」「すごいなー。ムツゴロウさん、顔突っ込んどるど? おい、来てみい。クマと遊んどるぞ?」いうて。いや、すごい人でしたわ。あんな人、いないですわ。もう二度と。
(中川礼二)おらんね。たしかにそうやと思うわ。
(中川剛)動物の詳しい人はいるけど。あそこまで体を張ってやってる人は、まあ見ないですよね。
(中川礼二)世界各国を回ってね。
(中川剛)だから、東大卒ですからね。普通に仕事してれば、普通に行けたわけで。わざわざ無人島を買ってね、ああやって生活してることが幸せやったらしいですよ。
(中川礼二)それも、すごいよな。だって、東大を出りゃ、もう選びたい放題ですやんか。言うたって、お国の仕事をする人も多いやろうし。一般企業もね、もちろんそんな有名企業とかにも入れるのに。
(中川剛)そっちを選んだんですからね。いつもタバコ、吸ってましたけどね。動物と戯れながら。もう今やったらアウトですけどね。あんな映像。「ムツゴロウさん、またタバコ吸って犬と遊んでる」って(笑)。あんな映像、ないでと思いながらも。いやー、ああいう人がね、いなくなっちゃうんですよね。面白かったですけどね。
(中川礼二)面白かったね。だって年に何回か、やるぐらいやから、みんな見てたっていうことやもんね。その当時。
(中川剛)急になんか馬に乗り始めたりね。急になんか鳥と戯れたりして、面白かったんですけどね。
(中川礼二)いっぱいあるんやろうな。俺ら、もう忘れてるだけで。
(中川剛)いや、ゾウのオシッコ。あれは見てたしね。ライオン一緒に相撲をとって(笑)。
(中川礼二)じゃれあって。「これは遊んでるんですねえ!」って(笑)。子供ながらにドキドキして(笑)。
(中川剛)ムツゴロウさん、髪の毛がもう落武者みたいなってたもんね。ライオンに引きずり回されて。それでもあの人、笑ってたからね(笑)。
(中川礼二)今日もね、ワイドショーとかでいろいろやってたけど。クマと腕組んで、普通に歩いてるのめっちゃおもろかったけどね(笑)。
(中川剛)もうあの人の気が知れないですけどね。わけがわかんないですけども。そんな面白いのももう、見れないですよ。ねえ。
(中川礼二)またやってほしいですけどね。
ムツゴロウさんにとっての「幸せ」
(中川剛)そう。だからムツゴロウさんもあれが幸せだったんですって。動物とダラダラ遊んで。まあ執筆活動をしながら、北海道のああいう大自然で生きていくっていう。だから、幸せの度合いがね、どうなんやろうと思って。俺はもう、「ムツゴロウさん、幸せやな」なんてを思って見てないからね。「大変やな」とか。でも、その人にとってはそれが幸せ。
(中川礼二)一番幸せや。それが。
(中川剛)でしょう? もうそういうことも考えるようになってきた歳ですからね。
<書き起こしおわり>