町山智浩・石山蓮華・でか美ちゃん『こねくと』初トーク書き起こし

町山智浩・石山蓮華・でか美ちゃん『こねくと』初トーク書き起こし こねくと

町山智浩さんが2023年4月4日放送のTBSラジオ『こねくと』で石山蓮華さん、でか美ちゃんさんとはじめてのトークを披露していました。

(石山蓮華)火曜日は週刊文春などの連載でおなじみ、アメリカ在住の映画評論家、町山智浩さんが最新の映画情報やカルチャーを語ってくれるアメリカ流れ者のコーナーです。今日はご自宅のあるカリフォルニア州バークレーからのご出演です。町山さーん。

(町山智浩)どうも、町山です。よろしくお願いします。

(石山・でか美)よろしくお願いします。

(石山蓮華)今、Zoomを繋げてモニター越しにお話をさせてもらってるんですけど。そちらは今、何時ですか?

(町山智浩)深夜11時ですね。

(石山蓮華)遅くにありがとうございます。

(町山智浩)いえいえ。

(石山蓮華)『たまむすび』ではずっとね、その前からもやられていますけども。

(町山智浩)もう20年ぐらいやっているんですよ。もう、おじいちゃんですよ。今、女子会みたいなところに60過ぎのジジイが来て、いいの? 今やっているの、女子会じゃん(笑)。

(石山蓮華)楽しみにしていました!

(町山智浩)60のジジイの居場所、ないよ、それ(笑)。

(石山蓮華)いやいや、ぜひぜひ! よろしくお願いします。改めて『こねくと』では町山さん、本日第1回目となりますので。プロフィールをご紹介させていただきます。町山智浩さん、1962年、東京都のご出身。宝島社や洋泉社などで敏腕編集者として活躍されていました。

(町山智浩)「敏腕」じゃないよね。「ボンクラ」です。「問題編集者」です。

(石山蓮華)アハハハハハハハハッ! そして映画ファンの熱い支持を集める『映画秘宝』を創刊し、1996年にアメリカへ。カリフォルニア州バークレーに在住されて、今も映画評論家やコラムニストとして大活躍されています。TBSラジオでは『こねくと』と同時間帯に放送されていた『ストリーム』『キラ☆キラ』、そして『たまむすび』とおよそ20年にわたり続いている人気コーナーを担当されています。

(町山智浩)どうもありがとうございます。本当にお世話になりました。

(石山蓮華)本当によろしくお願いします。そもそも、何度か聞かれていらっしゃることもあるかもしれないんですが。町山さんはどうしてアメリカにお住まいなんですか?

(町山智浩)アメリカっていうか、カリフォルニアですけど。

(石山蓮華)そうですね。広いですもんね。

(町山智浩)住むところで全然違うんでね(笑)。いや、もう自由だからですね。

自由すぎるカリフォルニア

(でか美ちゃん)本当ですか? なんか、リスナーの方々とかの反応を見ていると「でか美ちゃんよ、町山さんに移住理由を聞いてはならない」みたいな(笑)。なんか、そんな事情があったのかな、なんて。そう勝手に思い込んでいたんですけども。

(町山智浩)ああ、でか美さんですよね。よろしくお願いします(笑)。いや、別にそんな理由はないですよ。日本にいようと思えば、いれましたけども。ただ、どこに行っても居場所がないんですよ。同じですよ。アメリカは別に、あんまり周りを気にしないから楽ですよね。だって、子供がちっちゃい頃とか、学校に迎えに行くじゃないですか。うちは学校の近所だったんでね、全部僕が迎えに行ったんすけど。モヒカンだったりしてましたよ。迎えに行く時。

(石山蓮華)へー! モヒカンのパパ?

(町山智浩)モヒカンのパパでも、なんにも言わないですよ。だって、一緒に行く時に他の子のお父さんとか、悪魔教徒でしたからね。サタニストなんですから。

(石山蓮華)へー!

(町山智浩)みんな、いいお父さんですからね。誰も何も言わないですね。女装してるお父さんもいましたよ。フリチンじゃない限り、何も言われないですね。

(石山蓮華)なるほど。じゃあ、最後の砦としてやっぱり下着はあるんですね。

(町山智浩)ギリギリのところでしょうけどね。で、自由だけど、アメリカでは回転寿司でいたずらするやつはいないですね。そんなことをするやつ、アメリカでは殺しますからね。パンパーン!って感じですからね(笑)。

(石山蓮華)私、町山さんがご紹介されてる映画をいろいろ見に行っておりまして。たとえば『マジカル・ガール』っていう、何年か前の映画ですけど。スペインの映画ですかね。その時にまず『たまむすび』で町山さんの評を聞いて映画を見に行って。それでパンフレットを買うと、また町山さんのインタビューが載ってたりするじゃないですか。

(町山智浩)嫌ですよね。ラジオを聞いて、それで映画を見に行って、パンフレットを買ったら俺がまたいるって。すごい嫌じゃないですか?(笑)。どこに行っても俺がいる感じって、すごい嫌じゃないですか?(笑)。

(石山蓮華)いや、ファンとしては「ああ、やっぱり町山さんこうやって、さらに書いてもくれているんだ」っていうのが嬉しくて。すいません。本当に嬉しいです。はい(笑)。

(町山智浩)でも、あれですよね。石山さんですよね?

(石山蓮華)はい。石山蓮華と申します。

(町山智浩)あれですか? チャーハン食べる時のやつですね。

(でか美ちゃん)れんげちゃん。

(石山蓮華)そうですね。父がですね、ボブ・マーリーが好きでして。で、「れんげ」と「レゲエ」の語感が似ているっていうことで、蓮華という名前になったんです。

(町山智浩)じゃあ、レゲエなんですか?

(石山蓮華)そうなんです。

レゲエ→蓮華

(でか美ちゃん)じゃあ、「石山レゲエ」だった可能性が?

(町山智浩)レゲエだったらすごいかっこよかったですね(笑)。

(石山蓮華)「ボブ」か「マーリー」か「レゲエ」かで、「蓮華」になりましたね。

(町山智浩)じゃあ「マーリー」にする可能性もあったんだ?

(石山蓮華)うーん、どうなんですかね? あったかもしれないですね。

(町山智浩)「ボブ」にされないでよかったですね(笑)。

(石山蓮華)もうちょっと強そうな感じになっていたかもしれないですね。

(でか美ちゃん)ちなみに町山さん、私の本名は「仲井優希(なかいゆき)」です。

(町山智浩)仲井優希? 薄っ!(笑)。

(でか美ちゃん)でしょう? だから「でか美ちゃん」にしたんです。

(町山智浩)「でか美」って、それが芸名でいいの?

(でか美ちゃん)でも「でか美ちゃん」になりましたんで。前の芸名だとこの時間はちょっと、怪しかったかも。ただ、町山さんはそっちの方が好きだったかもとも思いますが。

(町山智浩)俺もでか美ですよ。結構。

(でか美ちゃん)ああ、そんな感じ、してました。

(町山智浩)「心がね」なんつって。なんちゃってだよ!

(でか美ちゃん)そう。器。何がでかいかっていうね。

(町山智浩)ジジイの与太話だから、あんまり真剣に聞かないように(笑)。まあ、言っていることは半分嘘だからね。穏当、信じないようにね。でも、何年生まれでしたっけ?

(石山蓮華)私は92年生まれです。

(でか美ちゃん)で、でか美ちゃんは91年生まれですね。

(町山智浩)うわー、それ、俺の子供だよ。

(でか美ちゃん)でも本当、お父さんと同い年とかだと思います。

(町山智浩)でしょう? で、もしかしたら本当に何かの間違いで、子供かもしれないよ?

(石山蓮華)お父さん?

(でか美ちゃん)お父さん!

(町山智浩)「お父さん!」「娘よ!」って話かもしれないですよ? ダース・ベイダーみたいにね。だって、あれでしょう? 生まれた時、携帯とかあったでしょう?

(でか美ちゃん)でも、でっかい携帯ですね。たぶん肩下げタイプの。

(町山智浩)そんなじゃないでしょう?

(でか美ちゃん)でも91年って、たぶんまだギリそうじゃないかな?

(町山智浩)ああ、あの頃の携帯……あったか。あの頃はゼンマイでしたね。

(石山蓮華)ゼンマイ携帯電話?

(町山智浩)ジーコ、ジーコって巻いていましたよ。ゼンマイで。

(でか美ちゃん)携帯電話ですよ?

(石山蓮華)それ、黒電話じゃなくてですか?

(町山智浩)そうですよ。あの頃、みんなゼンマイでしたよ。あの頃、ガンダムもゼンマイだったもん。ドラえもんもゼンマイ。大変でしたよ、あの頃。

石山;ええーっ?

(町山智浩)あの頃、AIとかね、ゴム動力でしたから。大変でしたよ。

(石山蓮華)いやいやいや(笑)。

(でか美ちゃん)やっぱり半分嘘だ(笑)。

(町山智浩)言っていること、デタラメですから(笑)。

(石山蓮華)よろしくお願いします(笑)。あの町山さん、おすすめの映画をご紹介いただきたいのですが。今日は、どんな作品でしょうか?

<書き起こしおわり>

町山智浩 映画『テトリス』を語る
町山智浩さんが2023年4月4日放送のTBSラジオ『こねくと』の中でApple TV+で配信中の映画『テトリス』を紹介していました。
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