野田クリスタル『るろうに剣心』二重の極みの仕組みを語る

野田クリスタル『るろうに剣心』二重の極みの仕組みを語る マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0

野田クリスタルさんが2023年3月30日放送のニッポン放送『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0』の中でノイタミナ枠で新作アニメが放送される『るろうに剣心』についてトーク。大好きな「二重の極み」について話していました。

(村上)だから(ノイタミナ版『るろうに剣心』は)蒼紫をしっかりやるんすかね? 回天剣舞六連を。

(野田クリスタル)だから、京都は行けないかな?

(村上)さすがに1クールだったら京都は行けない。ということは、あれですね。極みまでは行かない?(笑)。

(野田クリスタル)ねえ。極み、行けないの?

(村上)二重の極みは、ちょっと無理かもしれないっすね?

(野田クリスタル)極み、行ってほしいなー。

(村上)ご存知ですか? 皆さん。(この日からマヂカルラブリーのオールナイトニッポン0の放送がスタートした)広島の皆さん、ご存知ですか? 二重の極み。じゃあちょっと野田さん、説明してもらっていいっすか?

(野田クリスタル)はい。まずですね、拳をですね、包丁を使う時の猫の手、あるじゃないですか? ちょっと、第1関節を曲げている状態。あれをまず、対象に当てるわけですね。で、当てた瞬間、当てた物体と手の力の方向が、両サイドが押し合うわけですね。こう、同じ重さで。

(村上)手も押されないように、こっちに押してますよね。壁にぶつかります。

(野田クリスタル)壁にぶつかりますよね? その時、壁もこっちを押し返しているわけです。で、その瞬間、さらに第3関節っていうのかな? 手の付け根を……。

(村上)これは3ですかね?

(野田クリスタル)第3関節を、当てるわけです。要は、もうその力と力が同じ方向で同じだけ入っていたものに対して、さらに力を加えるわけですよ。

(村上)また、2発目を。

(野田クリスタル)2発目を、その瞬間に。これが二重の極み。つまり、無防備になってるわけですね。1個目で、お互いの力が同じなんで、相殺していて。で、その瞬間に2発目が入ってるんで。壁がもう、粉砕されるわけです。

(村上)壁が一撃目を防いだから「もう来ないだろう」ってなっている?

(野田クリスタル)壁が「もう無理です」って。向こうが気づく前に。「こっちも二重の極みをやり返さなきゃ」って空いてが気づく前にこっちがやっちゃっているんで。それでもう、無防備の状態で粉砕するという。これはもう、図を使わないとちゃんとは説明できません。それはもう、読んでください。

(村上)図を見てください。図が書いてあるので(笑)。

(野田クリスタル)口頭では、難しいです。

(村上)これはだから僕らが小学生、中学生……小学生かな? その時、全員やってました。二重の極みは。二重の極み、やってましたけどね。壁が粉々になったことは一度もないですけどね。

(野田クリスタル)僕も試しましたけど、ならないです。

(村上)あいつらほど……やっぱり基礎体力がないから、粉々にはならなかったですけども。

(野田クリスタル)でもそんぐらい早いってことは、リアルで見たらもう、ただのパンチだと思うよ?

(村上)ああ、やっぱりそのぐらいなんですかね?

(野田クリスタル)もう、こうよ。パンチが。1個の音に聞こえると思う。

(村上)結構僕らがやってた時って、「タン、タンッ!」ってやってたんですよ。

(野田クリスタル)もう、そんなスピードじゃないから。

(村上)やり方が違ったんですかね?

(野田クリスタル)だから、三重の極みもそうよ。

(村上)三重の極みって、なんですか?

(野田クリスタル)だから……もう!

(村上)だから、長くなるのよ、二重の極みの話は!

(野田クリスタル)もう、いい? だからさ……1回目、2回目と当たったでしょう?

(村上)はい。二重の極みになりますよね?

(野田クリスタル)でも、二重の極み同士がぶつかった場合、二重の極みまでも、お互いの力がぶつかり合っちゃうわけよ。そこで、拳を当てた後、手をパーにするわけよ。それが、3打目。それが、相手の無防備の状態よ。3打目が来ると思ってないわけじゃん?

(村上)そうですね。無防備になってるかもしれないけど。

(野田クリスタル)だからその3打目が、もう相手は丸々食らって、粉砕するのよ。

(村上)ほぼデコピンみたいな感じですけど?

(野田クリスタル)だからこれも……当時、三重の極みってやったでしょう? 「トン、トン、パーン!」って。

(村上)まあ、やってましたけども。

(野田クリスタル)「トン、トン、パーン!」じゃないのよ。そのスピードは。だからもう、最初から開いてるように見えるよ。手がパーに見えるよ。

(村上)もうパーが近づいてきて?

(野田クリスタル)もう、ガチョーンみたいになって(笑)。

(村上)それが、三重の極み。

(野田クリスタル)だから、三重の極み同士の戦いだと、ガチョーンのやり合いみたいな……(笑)。これは楽しみですね!

(村上)これはちょっと、読んでいただかないと伝わりきらないんですけどね。

(野田クリスタル)二重の極みまでやるんですか?

(村上)いや、もういいです。極み外しまでは。極み外しはいいです……。なんですか? 二重の極み外しって。

(野田クリスタル)二重の極み外しが一番の醍醐味なんだよ、るろ剣の!

(村上)極み外しって、何なんですか? 僕はそんなの、知らないですよ?

(野田クリスタル)二重の極み、打たれるじゃないですか。

(村上)相手が二重の極み、きますよね?

(野田クリスタル)それが僕の体に当たりますよね? 粉砕しちゃうでしょう?

(村上)食らったら、粉砕しちゃいますね。

(野田クリスタル)ここで、二重の極み外しがあるんですよ。

(村上)どうするんでしたっけ?

(野田クリスタル)たとえば胸に二重の極みを食らったとするじゃないですか。その瞬間、自分で背中側に二重の極みをするんですよ。自分の手で。だから、二重の極みを自分の体で外すわけですよ。打ち合うわけ。自分の体で。そうすることによって、力が同じ方向に……力がお互い、同じ力で来るわけだから。もう、大丈夫っていう。

(村上)内臓、おかしくならないですか?

(野田クリスタル)それだと、ただのパンチにあるわけですよ。

(村上)いや、壁だったらいいですよ? 体が。でも中に、いろいろあるじゃないですか。それは、大丈夫なんですか? 中でその、二重の極み同士がぶつかっちゃって。

(野田クリスタル)中はもう、わからん。結構なことになってるかもしれない。でも、アドレナリンが出てますから。二重の極みっていうのは、アドレナリンが出てようが、出てまいが、粉砕しちゃうから。

二重の極み外し

(村上)だから体に当たる前に、相手の二重の極みに自分の手で二重の極みを当てることはできないんですか?

(野田クリスタル)できない。

(村上)なぜ体に当たってから、自分で背中に打つんですか?

(野田クリスタル)それはいろんな議論あって。二重の極みが来た瞬間、二重の極み外しで自分の体に打つ余裕があるんだったら、よけれたんじゃないか? とか、ありましたよ。でも、そういうことじゃないのよ。

(村上)極み外しを覚えたから、使いたいってことですか?

(野田クリスタル)使いたいじゃん?

(村上)外せるもんだから、外したいと(笑)。

(野田クリスタル)「これ、おもろ!」って(笑)。

(村上)「ああ、痛くない。何も感じないぞ、これをやると。使おう!」って(笑)。いや、ちょっとそこまでは行けるかわからないんだ。

(野田クリスタル)やってよ、二重の極み外しは。頼むよ。

(村上)まあ2クールとかね。もしくは分割2クールとかね。

(野田クリスタル)十本刀も見たいじゃん?

(村上)めっちゃ見たい。きれいな画質で見たいですから。ぜひとも、そこまで。京都まではやってほしいですね。僕らの世代で言うとね、あのへんがメインっぽいイメージ、ありますからね。熱狂できるんで、ぜひとも楽しみにしておきましょう。

(中略)

(野田クリスタル)はい。メールです。「やるなら野田が泣くところまでやれよ! 広島に失礼だろう!」。

(村上)ああ、二重の極みのお話ですか?(笑)。

(野田クリスタル)過去に僕が二重の極みについて語ったラジオの回で、感極まって泣いてしまったっていう。

(村上)感極まったわけじゃないですよ。バカすぎてですよ。失礼ですよ、本当に。

(野田クリスタル)感極まって。好きすぎて。

(村上)いやいや、感極まって泣いてたようには見えませんでしたよ?

(野田クリスタル)二重の極み対二重の極み外しをやり合っている安慈と左之助を上から由美と剣心が見てる画を想像して……「お前ら、ずっと何をしてるんだ?」って(笑)。「二重の極み!」「二重の極み外し!」って(笑)。

(野田クリスタル)ずっと痛いじゃん? 「大丈夫」みたいに言っているけど、ずっと殴られているから(笑)。

(村上)でも、外したら別に大丈夫なんですよね?

(野田クリスタル)いや、2回殴られているのよ。自分と相手から(笑)。

(村上)途中からもう、二重の極みとかも言ってないですから。「はっ!」「はあっ!」みたいな(笑)。

(野田クリスタル)ずっと上でそれを見て(笑)。「なにをやっているんだ、お前は? いつまでやっているんだ?」っていう(笑)。

(村上)「これ、TikTok? TikTok撮っているの、これ?」って(笑)。「はっ!」「はっ!」「はっ!」って(笑)。

(野田クリスタル)ひどすぎるよ、もう。海外のさ、二重の極み……海外でも『るろうに剣心』って放送されているんですよ。それの二重の極みがだいぶ話題になりまして。海外版でも「二重の極み」ってちゃんと言うんですよ。それが「フタエノキワミ、アアアーッッ!」なんですよ(笑)。

(村上)「フタエノキワミ」。

(野田・村上)「アアアーッッッ!」。

(野田クリスタル)それもぜひ見てもらいたい。英語版も。

(村上)英語版、外しはないんですか?

(野田クリスタル)「フタエノキワミハズシ。アアアーッッッ!」は……それはちょっと見てないですね。あれもだいぶ話題になりましたね。英語バージョン。各国の二重の極みとか、あるんですよ。それも見てもらいたいですね。

(村上)二重の極み好きにはたまらない動画ですね。

「フタエノキワミ、アアアーッッ!」

<書き起こしおわり>

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