山下達郎さんが2023年3月19日放送のTOKYO FM『サンデー・ソングブック』の中でCDが経年劣化によって再生不良を起こす問題について話していました。
(山下達郎)先週、CDの再生不良のお便りをご紹介しましたら、千葉県茂原市の超常連の方から「リスナーの方のお便りに応えて『年月が経ったCDは保管の仕方などによっては再生不良を起こす。そうなったら諦めるしかない』というようなことをおっしゃっていましたが、僕は現役30年以上のCDがたくさんあるのです。よい保管の仕方はあるのでしょうか? また技術が進歩しても、この欠点は改善されないのでしょうか?」という。
あの、先週も申し上げましたけども。CDはアルミ蒸着でありますので、アルミが腐食します。ポリカーボネートと呼ばれる透明の、あれには通気性があるので。そこからアルミが酸化して腐食しますと、レーザー読み取りができなくなって、再生不良を起こすという問題なんですが。
これ、一旦腐食したらもうダメです。終わりです。で、それを起こさないためにゴールドCDっていうのが考えられまして。ゴールドは腐食しないので。でもゴールドCDだと、若干音が甘いっていうか、柔らかいというか。そういうことになりまして。いろいろなかなか大変でございまして。CDがそんなに永遠に続くなんて、誰もあの時代、思って作ってませんので。先のことは何も考えてないんです。
腐食をさせないための除湿
(山下達郎)ですので、一旦腐食したら諦めるしかありませんが。従って、腐食を防止するには除湿です。湿気……特に梅雨の時とか、そういう時には一生懸命、除湿機をかけてですね。レコードの保管をしてるところを乾燥させておくという、そういう非常に消極的な手段で行くしかございませんので。ご健闘をお祈り申し上げます。
<書き起こしおわり>
山下達郎 アナログレコードのメンテナンスとコレクション管理を語る
山下達郎さんが2023年2月18日放送のニッポン放送『山下達郎と上柳昌彦のオールナイトニッポン』の中で自身のレコードコレクションについてトーク。レコードのメンテナンスや、アーカイブの管理について話していました。