ダチョウ倶楽部の肥後克広さんと寺門ジモンさんが2022年6月17日放送のニッポン放送『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』に出演。ダチョウ倶楽部のギャグ「聞いてないよ」「どうぞどうぞ」の誕生の瞬間について話していました。
#高田文夫 #松村邦洋 #磯山さやか の
ラジオビバリー昼ズ‼️ゲストに #ダチョウ倶楽部 の
肥後克広さん、寺門ジモンさんに
お越しいただきました。上島さんとの数々の思い出
皆で楽しく語り合いました!radikoのタイムフリーはこちら?https://t.co/hVSiSvLe33#ビバリー昼ズ pic.twitter.com/2stdCF3P9X
— ラジオビバリー昼ズ (@hills1242) June 17, 2022
(高田文夫)でも、よくあそこまで……やっぱり『ウルトラクイズ』だよな。大化けしたのはな。竜ちゃんを追い詰めると面白いっていうことがわかって。
(寺門ジモン)本当に嫌いだったんですよ。痛いこと、怖いことが。本当に怖いから、本当のリアクションが出るじゃないですか。だから、よかったのかもしれない。
(肥後克広)それで、たけしさんがあるゲームで「これ、盛り上がらないから。じゃあ最後はあれだな。井手、お前、最後によ、ケツを出してよ。それで終わっちゃえ」って言って。「わかりました」ってなって。それを上島が聞いちゃって。これ、ご法度ですよ? 業界のご法度です。「井手らっきょさんより先にお尻を出すぞ!」っつって。
(寺門ジモン)これ、ご法度ですからね。失敗するともう芸能界、終わりですからね。
(肥後克広)で、ブワーッていって井手さんが脱ごうとしたら、上島がもう脱いでいるの。お尻を出して。それで「わーっ!」ってなって盛り上がって。「おもしれーな!」ってなったんですよ。それで「大丈夫かな?」と思って井手さんのところに謝りに行ったんですよ。「すいません、うちの上島が……」「いやいや、いいんだよ。もうお尻出すのさ、俺しかいないから。困ってたんだよ。助かったー! 1人、増えた!」って(笑)。
(高田文夫)1人、増えた(笑)。役どころがな。1人だけだと重荷だったんだ(笑)。
(寺門ジモン)それもオンエアーを求めているんじゃなくて。現場の盛り上げ方がオンエアーに絡むっていうことをはじめて勉強したよな。
(高田文夫)あれだけの人数、若い芸人さんが集まってな。団体芸でな。振りがあって、振りがあって、落とすっていうな。
(寺門ジモン)それで次のゲームの時に「おう、ダチョウ、やれよ」って。チャンスが回ってきたんですよ。
(肥後克広)そこでキラー・カーンさんに4の字固めかけられたまま、ウォータースライダーを落ちてくるっていう(笑)。
(寺門ジモン)それも、抜擢でしょう? すごい抜擢をされたんですよ。
(高田文夫)大抜擢だよな?
大抜擢の4の字固めウォータースライダー
(寺門ジモン)その抜擢が竜ちゃん、ハマったんですよ。キラー・カーンの大きさと竜ちゃんの大きさが合っていたんですよ。
(高田文夫)画的にも面白かったんだな。
(肥後克広)そこで生まれた「聞いてないよ!」ってのが流行語大賞になって。そこからなんですよ。
(寺門ジモン)だから現場で生まれた言葉が多いっすよね。
(高田文夫)そうだね。咄嗟に。
(松村邦洋)だって24時間テレビでマラソンもやりましたからね。
(高田文夫)本当に追い詰められて、ポッと出る言葉だからリアルなんだよな。「聞いてないよ!」とか。
(寺門ジモン)会議で作ったギャグは残らないんですよ。「どうぞどうぞ」だってな、現場で生まれたんだもんな。
(肥後克広)あれも現場ですね。あれ、台本では「肥後ちゃんがバンジージャンプを飛ぶ」って書いてあったんですけども。でも、裏台本っていうのがあって。裏台本には「上島が飛ぶ」って書いてあって。
(寺門ジモン)そう。現場でね。
(高田文夫)スタッフはわかっていて。
(肥後克広)それで上島さんにハーネスをやって。ブワーッてクレーン車ですごい高さまで吊るして。「じゃあ、バンジーお願いします」って言ったら上島さんがブチギレて。
(寺門ジモン)「おらーっ! 下ろせ、コラッ!」。
(肥後克広)「心の準備が! 心の準備がっ!」って(笑)。
(寺門ジモン)「バンジーでもなんでも、1週間前に言え、バカヤロー!」って。
(肥後克広)で、下ろされて。ブチギレてるから。俺も本当、スタッフに申し訳ないから。「もう、表台本の肥後が飛びますよ」って。で、そこにナインティナインもいて。「俺がやる、俺がやる」って言っていたら竜ちゃんが「じゃあ、いいよ。俺がやるよ」ってなって。「じゃあ、どうぞどうぞ!」って。それでもう1回、吊るされて。「てめえ、この野郎、バカヤロー!」って。
(寺門ジモン)また上がるとキレちゃうんですよ。
(肥後克広)で、また下がってきて。
(高田文夫)ドキュメンタリーだな(笑)。
(肥後克広)それを5回ぐらい、やったんだよ。
(寺門ジモン)それで結局、飛ばなかったんですよ。
(肥後克広)それは、加地プロデューサーが「おもしろいから。もう飛ばなくていいですよ。もうできましたから」って。
(高田文夫)そこまでが面白いから。
(寺門ジモン)「そのギャグが生まれたことが本当に面白いオチだから。飛ばなくていいです」って。初ですよ。あんだけクレーンの金をかけてやって。
(肥後克広)あの「どうぞどうぞ」にはすごい製作費がかかってるんですよ。
(高田文夫)お金、かかってるんだね。
(寺門ジモン)数千万だからね。
「どうぞどうぞ」の製作費は数千万円
(肥後克広)また加地さんだからよかったんですよ。あれがちょっと違うプロデューサーだったら「とりあえず誰か飛んで、そっちを使って……」ってなるから。
(寺門ジモン)ニュアンスがわかる人だったから。その時、上がった竜ちゃんはやっぱりスターの何かがあったんだろうね。
(高田文夫)そうだな。輝いていたんだな。
(肥後克広)一番怖がる男が一番おいしかったっていうね。
(高田文夫)でもな、40年一緒やってきたから、よかったよな・
(肥後克広)ずっと一緒にやってきて。ギャグは残ったしね。
(高田文夫)思い出に……だって、今回亡くなってさ。いっぱいVTR、流れるじゃん? 番組でさ。笑っちゃうもんな。偲ぶよりもさ。それは、一番いいよ。笑っちゃうんだよ。
(肥後克広)ああいうのを見て、みんなで笑ってもらえるってのが本当に嬉しいですね。
(高田文夫)笑ったよ。
(寺門ジモン)今、そういうのがないから余計にね。
(高田文夫)熱湯に飛び込んでさ。やっぱり面白いもんな。
(肥後克広)これからも、2人で。
(高田文夫)そうだね。だから元気でやることが一番いいよ。
(肥後克広)熱湯風呂も、熱々おでん芸も。伝統芸能、2人でやります。
(寺門ジモン)お前、肉、食え!
(肥後克広)肉……食うか。そういうジモンと2人でやりますから(笑)。
(一同)フハハハハハハハハッ!
<書き起こしおわり>