甲本ヒロト セミの一生を語る

甲本ヒロト セミの一生を語る たまむすび

甲本ヒロトさんが2023年1月18日放送のTBSラジオ『たまむすび』にゲスト出演。リスナーからのモヤモヤ質問「セミは短命な昆虫のように言われがちだけれども、幼虫時代も入れれば長生きなのではないか?」に対して回答をしていました。

(博多大吉)まだまだあります。こちら、神奈川県相模原市の方からです。「赤江さん、大吉さん、そして甲本ヒロトさん、こんにちは。虫好きのヒロトさんがゲストとのことで、子供の頃からずっと思っていたモヤモヤを聞いてください。それは、赤江さんも大好きなセミについてです。よく命の短い、短命なもののたとえとして使われるセミですが、たしかに成虫になって外に出てからは1週間ぐらいで死んでしまうかと思います。しかし、その前に幼虫として7年ぐらい、土の中で生きていますよね?

つまり、セミの一生は約7年ちょっとということになりますよね。これって虫としては、むしろだいぶ長生きなのではないでしょうか? 僕は夜に散歩をしていてセミの幼虫が一生懸命に木を登っているのを何度も見たことがあり、それはすごくかわいいです。セミの一生の中の幼虫の時間を無視しないであげてほしいと思います。ヒロトさん、どうかこの長年のモヤモヤをお焚き上げいただけないでしょうか?」。

(甲本ヒロト)いや、その通りですよ。もう昆虫の中でも、セミは長生きですね。特に青春が長い。

(博多大吉)「青春が長い」?

(甲本ヒロト)だって、子供の時代が長いんだよ。

(博多大吉)そうか。幼虫の頃は子供時代という。

セミは青春時代が長い

(甲本ヒロト)成虫というのは、もう子孫を残すための準備をするだけのことなんです。だから、もう隠居なんです。ほぼ、成虫っていうのは。だから幼虫時代が長い方が僕は、若々しい時代が長くて幸せなんじゃないかな?って思う。

(赤江珠緒)本当だ。そうですね。

(甲本ヒロト)いっぱい食べるのも幼虫。昆虫の中には、成虫になったら水さえ飲まないで、そのままずっと何ヶ月間も生きるものもいます。食べないんです。飲まず食わずです。

(博多大吉)飲まず食わずでただただ子孫を残すためだけに頑張るっていう。

(甲本ヒロト)そうなんです。それを考えるとね、セミはね、長生きですよ。しかも、幸せな長生き。

(赤江珠緒)幼虫は青春時代が長いって、素敵ですね。

(甲本ヒロト)うん。だけど、他人のいいねがもらえてないんだね。土の中にいるからね。

(博多大吉)ああ、なるほど。土の中にいるから。観察しようがないですもんね。

(甲本ヒロト)いいの。だから、自分がよければ。

(赤江珠緒)うわー! 面白い観点だな。なるほど!

(博多大吉)なるほどね。だからね、セミは命が短い代表者みたいに言われていますけども。本当は長生きしていますし。甲本さんの言葉を借りれば、一番いい長生きの仕方をしている。青春時代が長いんだから。

(甲本ヒロト)人に褒められなくていいんです。自分がもう、いい人生だったと思って彼ら、セミたちは「ミーン!」とか言っているんだよ(笑)。

(赤江珠緒)沁みる!(笑)。

自分たちがいい人生だったと思えれば、それでいい

(博多大吉)なんやろうね? 普段のお焚き上げが恥ずかしいね(笑)。普段、我々がやってるのが。もうグダグダグダグダ、ああでもないこうでもないって(笑)。

(甲本ヒロト)毎週、来ようか?(笑)。

(赤江珠緒)ねえ。本当ですよね(笑)。

(博多大吉)ぜひ!っていう感じですよ。本当に。

(赤江珠緒)いや、面白い。私もセミ好きですけども。今、目がうろこでしたね。

(甲本ヒロト)ああ、そうですか? 落ちてる、落ちてる、ボロボロと(笑)。

(博多大吉)拾い上げたまえ、拾い上げたまえ、うろこを。ということでね、ぜひ今後の日常会話でセミの話題が出たら、「こんなことを甲本ヒロトさんがおっしゃってたよ。セミは青春時代が長い幸せな生き物なんだよ」みたいなね。そういうことを1人でも多くの方にお伝えください。はい。お焚き上げです。

<書き起こしおわり>

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