星野源 オードリー若林とのANN55周年ジングル制作を語る

星野源 オードリー若林とのANN55周年ジングル制作を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2023年1月17日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でオードリー若林さんがラップで参加したオールナイトニッポン55周年記念ジングルをオンエアー。楽曲制作の話をしていました。

(星野源)さあ早速、こちらの発表に移りたいと思います。オールナイトニッポン55周年記念ジングル、新しいもの。私、星野源とオードリーの若林正恭さんがコラボしたジングルが追加されることなりました! ありがとうございます。去年の10月から僕が制作した55周年の記念のジングルがオンエアされていますね。

もうなんかずいぶん慣れてきたといいますか。前からあったみたいな感じになっててちょっとほっとしていますね。よかった、よかったという感じなんですけども。実はですね、まだひとつ公開されていないものがありまして。それはですね、若林さんとのコラボレーションといいますか、「一緒に作りましょう」という話をして、参加していただいたもので。制作したきっかけはですね、2021年……もうそんな前か。2021年9月に若林さんにこの番組にゲストで来ていただいた際に、何かムズムズしましたというか。何か大きなことができるのでは?っていう思いがありまして。

で、若林さんに「僕、『Pop Virus』という曲を弾き語りをするので、サプライズでそこでちょっとでもいいのでラップをしていただけませんか?」というお願いをしたら、OKしてくださいまして。そこで、もうめちゃめちゃ話題になりましたし。後にはYouTubeでも公開をして。めちゃめちゃ見ている人いっぱいいると思うんですけど。本当に最高の時間だったんですよ。

で、元々は僕が新曲を書いて、それに若林さんにラップしてもらうっていうことをやりたかったんですよ。ただ、あまりにも時間がなくて、『Pop Virus』で……でも、話の流れから行くと、ものすごく良い選曲だったので。「よかったな」と思いつつも。「新曲でなにか、ご一緒したいな」っていう気持ちはすごい残ったんですよ。

星野源×オードリー若林『Pop Virus』

(星野源)それで「55周年のジングルを作ってください」って冨山P、トミーに言ってもらった時にまず、「じゃあ1曲、若林さんと一緒にやりたいです」と。それはもう本当に一番最初からお願いしていたというか。「それを実際に作るタイミングになったら、打診をお願いしたいです」っていうことをですね、もうかなり最初から決めてですね。で、作り始めて。

「これ、若林さんと一緒にやりたいな」というトラックももう作り。それで「お願いできませんか?」ってお願いして。それで録音をできたのが去年の11月の後半ぐらいでしたかね? それで、ずいぶん前に完成しておりまして。「早くみんなに聞いてもらいたいね」なんていう話をしながら、ついに今日公開ということで。僕は非常に楽しみになっております。

新潟県の方。「オードリー若林さんとオールナイトニッポンの新シングルを共作されたとの超ビッグなお知らせに震えています。11月29日の若林さんのInstagramでレコーディング風景が投稿されていたのが、その日でしょうか? 今も大好きで聞いている『Pop Virus feat. MC.waka』の『星と若』が55周年の夜をまた変えてくれるんですね。どんなトラックとリリック、ラップがAMラジオから流れてくるのか、今夜の放送が本当に楽しみです」。ありがとうございます。そうなんですよ。

ワカは本当にフライングをする(笑)。ワカ、言っちゃうのよ。『激レアさん』の時も先に言っちゃったし。で、今回も何とは言わずとも、スタジオの写真をね、レコーディング直後にあれが出て(笑)。「あれ、見る人が見たらビクタースタジオってわかっちゃうから!」っていう。でも、またこれがなんかいい感じの匂わせなんですよね。完全にそうとは言い切れないみたいな感じの絶妙なラインをやっぱりMC.wakaは突いてくるので。僕もね、「いいぞ、いいぞ」なんて思いながら見てたんですけれども。

そうなんですよ。ええとですね、作曲を僕がやって、トラックを作りまして。55周年の他のジングルと一緒でShingo Suzukiさんにベースを弾いてもらったり。ちょっとピアノを弾いてもらったりしてもらいました。はい。で、リリックとラップを若林さんが担当しています。

若林さんおっしゃってたのは、「いわゆるレコーディングスタジオでこういう風にしっかりレコーディングするのは初めてじゃないかな?」っていう風におっしゃっていて。僕、いつもレコーディングでもディレクターも同時にやるので。たとえばミュージシャンがブースに入ってレコーディングする時。全員が一緒じゃない時。僕がギターで一緒に参加しない時とかは、ディレクター席に座って「こういう風にしてください、ああいう風にしてください」っていう指示を出すんですけど。

なので今回も「ここをもう1回、録りましょうか」とか、「こんなニュアンスをこうしましょうか」みたいな話を指示したりしながら。「ああ、こういうことをやられてんですね」って。いつもみたいな感じですね、非常に楽しいレコーディングを過ごさせていただきました。

で、あの今度の土曜日のオードリーのオールナイトニッポンでもかけるみたいなんで。たぶんそこでいろいろ、また若林さん側の詳しいお話を聞けるんじゃないかなと思っておりますので。ぜひ、そちらも聞いていただきたいと思っております。では、早速オンエアしたいと思います。短いので、ぜひボリュームをガッツリ上げてですね。集中して聞いていただければと思います。オールナイトニッポン55周年記念ジングル、アーティストは星野源 feat. MC.waka。

星野源 feat. MC.waka『オールナイトニッポン55周年記念ジングル』

(星野源)ヤバくないですか?(笑)。イエーイ!(拍手)。ヤバいよ! ええとね、これはまず僕がトラックを送って。その何日か後にですね、メールでこのラップ……仮の、本当にボイスメモで録ったような録音とリリックの歌詞が送られてきて、震えました。本当に。「これはヤバい!」と思って。詳しくは土曜日、聞いていただけたらと思うんですけど。若林さん、「オールナイトニッポンのレジェンドパーソナリティーの人たちをできるだけ入れようと思ったんです」なんていう話をされてですね。

なのでちょっとリリックを僕、読みたいと思います。僕のInstagramにですね、この後にこの歌詞を載っけようと思いますので。そっちでもぜひ読んでいただけたら……文字で読むと「ああ、なるほど!」っていう部分もあると思うので。55周年ラップリリック。「タモリ たけし ユーミン 鶴光 隔世遺伝 ナイナイ 電気 ウンナン YUKI ゲノム 完全入ってる 55周年ただの区切りフワついてんの上だけ ってオールナイト愛の証 論文書けるありったけ 花咲く待つ長い夜に光る スターのアプリのマークはR 叩かない石橋 コンプラに引く気なし ハスってみたけど 今日のトークマジで無ぇ」っていうことで。

ここにどれだけの人数が入ってると思いますか? ちょっと今、できるだけ探したけど。まだいるんじゃないか?っていう、ちょっと疑心暗鬼になるぐらい、いて。わかりやすいのはね、最初の2行はもう普通になお名前を……「タモリ たけし ユーミン」とかなんですけども。「フワついてんの上だけ」で「フワちゃん」が入っていますね。

あ、そうだ。あと、イントロがまず最高ですよね。「55周年、中途半端」っていう(笑)。全員が思っていることを……(笑)。しかも、あのイントロは「イントロでなにか、アドリブで言ってほしいな」と思って。「何回かイントロを流すので、アドリブで。ラップをしてもらってもいいし。YeahとはAhとか、言ってもらえませんか?」って言ったら、まず最初に「55周年、中途半端」が出てきて。僕はそのブースで爆笑してしまったんですけど(笑)。「さすがだな!」っていう。

で、そこからの「フワついてんの上だけ」の中に「くりぃむしちゅー上田さん」が入っているという。で、その後。「ってオールナイト愛の証 論文書けるありったけ」の中に「有田さん」がいるっていうね。で、ここの「論文書ける」のところのフロウで「ろんぶ んかける」で「ロンブー」が入っているっていう。

で、僕があまり言い過ぎるとちょっと野暮なので。あとは全員で探してくださいという。で、最初、「いや、いいんです」と思ったけど……「星野源が、いないな」と思ったんですよ。アハハハハハハハハッ! いない……いや、いいんです。いいんです。「ワカ、いいんだよ」って思ったんだけど「あれ? ちょっと待って……」と思って。「スターのアプリのマークはR」のこの「スターの」が「星野」っていうことじゃん!って。そう思って、若林さんにその後、会う機会があったので、恐る恐る……かっこ悪いんだけど。「あれって、星野ってことでいいんですかね?」って聞いて。「そうです」って言ってくれて。「ああ、よかった!」って思って(笑)。嬉しかったですね。

この「花咲く待つ長い夜に光る」っていうここ、すごい素敵ですよね。「スターのアプリのマークはR」ってこれ、ロックスターっていうゲーム会社のロゴのことなんだろうと思うんですけども。

(星野源)ここ、「待つ長い夜」は「松永」。DJ松永が入っていて。で、R-指定くんも入っているという。もう全部、言いたいけどね。もう皆さんわかってると思うし。ぜひ皆さんで。この後に歌詞を乗っけますから、ぜひ探してみてください。それでは、もう1回流しましょう。それを踏まえまして、Gen Hoshino feat. MC.waka『ANN55周年ジングル』です。どうぞ。

(星野源)ありがとうございました。この後、今週のオードリーのオールナイトニッポンでも流れるそうなので。ぜひそちらも聞いていただきたいと思います。

(中略)

(星野源)さあ、55周年ジングルを発表しましたが、感想メール。もう早速たくさん来まして、ありがとう。「ワカの三連符、最高! ぶち上がりです!」。本当にそう。ぶち上がる。そうそう。今、僕、星野源Instagramに音と一緒にですね、MC.wakaのリリックを上げましたので。ぜひ読んで「ああ、ここにあの人の名前入ってる!」とか。「佐久間さん、ここに入ってるんだ!」みたいなことをですね、ぜひ味わっていただければと思います。

千葉県の方。「いや、思わず拍手が自然に出てしまうほどかっこよかったです。最後の『今日のトークマジで無ぇ』の部分が若林さんの心からの叫びに聞こえました」。本当だよね。若林さんは前半1時間と、自分のトークブロック約20分ぐらいですかね。毎週、考えられてるっていう愚痴をいつもおっしゃってますけれども(笑)。それをもう10何年だ? 12、3年でしたっけ? ずっと続けてるって、やっぱりすごいですよね。

僕はもうすぐ何年目だっけ? 僕、8年目か! ねえ。僕もちょっと頑張っていきたいなと思っております。奈良県22歳の方。「MC.wakaとのジングル、痺れました。リリックにオールナイトニッポンの要素を詰め込まれてる上に、声のエフェクトにライブ感を感じて『うおーっ!』と叫んでしまいました」。そうですね。そうなんですよ。ミックスを、いつも僕がやってもらってる人にやってもらっているんですけども。その前の段階のミックスを自分でやっていて。そこから渡してて。

「中途半端」にめちゃくちゃディレイをかける

(星野源)とにかくですね、「中途半端」のところにめちゃめちゃディレイをかけるっていうですね(笑)。「中途半端(中途半端、中途半端……)」みたいな(笑)。もう、そこで俺の気持ちもすごい載せてるっていうね。で、エンジニアの方はですね、超ド級のレジェンドエンジニアなので。名だたるJヒップホップ、ジャパニーズヒップホップの名盤をミックスされてる方なんで。「やっぱりラップは楽しいね! ヒップホップは楽しいね!」っていう風に言いながら、ミックスしてくれました。

いや、本当にね、すごい人なんですよ。でもね、自分から言わないんです。だから調べて、「マジかよ!」ってなることが多くて。前もちょっと話しましたけどね。そういうところも好きです。

(星野源)東京都日野市の方。「源さんと若林さんのジングル、最高でした。源さんのトラックと若林さんのラップのコラボレーション、かっこよすぎて、ラジオから流れるジングルを聞いて震えました。ラジオが終わったら何度も何度も聞きたいと思います。土曜日に若林さんからのお話を聞くのもすごく楽しみです」。そうですね。どんな風にお話をされるのか、非常に楽しみですね。

埼玉県の方。「星と若ジングル、マジでトゥース! このジングルがほぼ毎晩聞けるってこと? ヤバッ! 一生、55周年であれ!」。フハハハハハハハハッ! ねえ。一生中途半端な状態でいろという(笑)。いや、でもたしかにこれ、本当にできて嬉しかったですね。

トラックに関してはですね、90年代の後半プラス、2000年代のド頭。90年代のおしり頃から2000年ド頭みたいなイメージですね。その頃のヒップホップトラックをイメージしながら、とはいえ自分の頭の中でですね……なんかリファレンスとかじゃなくて。何かを聞いて作るとかじゃなくてですね。、頭の中にある何かをコネコネコネコネコネコネして出すとですね、よくわかんないものが出来上がっていいなっていうことでですね、いつも作ってるんですけど。

そんな気持ちで作ってですね、若林さんに送って。「ぜひ」という風に言っていただけてよかったなと思っております。ちょっとね、この番組でもあのジングルはこの後、もう流してもいいんじゃない? 流していきたいと思います。いやー、本当にラップのトラックを作るの、めちゃくちゃ楽しいんでね。ちょっとこれからも続けていきたいなと思っています。

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