佐久間宣行 路上で泥酔・嘔吐中のテレ東・祖父江里奈Pを助けた謎の男性を語る

佐久間宣行「親孝行ラジオ」の大反響を語る 佐久間宣行のオールナイトニッポン0

佐久間宣行さんが2023年1月11日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中でテレ東の後輩、祖父江里奈さんから聞いた、泥酔して路上で嘔吐中に謎の男性に助けられたという話を紹介していました。

(佐久間宣行)あともう1個、テレ東の後輩たちとも忘年会というわけじゃないけども、軽く飲んだんだよ。で、その時に、ちょくちょく名前が出るけども、祖父江っていう女性プロデューサー。俺の10個ぐらい下の30代後半ぐらいの女性プロデューサーがいて。で、そいつとディレクターたちとかで飲んだ時に祖父江が「佐久間さん。佐久間さんにお会いできたらちょっとお話ししたかって話があったんですよ。私、この間……これ、ハロウィンの話なんですけど。ある出来事があって、それを佐久間さん聞いてほしかったんです」って言われて。

で、俺も「へー! そんなこと、あるんだ」と思って。それを今日、許可をもらったから話したいんだけども。その祖父江Pが10月31日、ハロウィンの夜。飲み友達数人と新宿で飲んでたんだって。で、ハロウィンの夜だけど別に仮装とか、するわけじゃなくて。仮装している人を避けてたら、新宿の歌舞伎町の奥まったところの方がハロウィンの感じがなくて。そこの安い海鮮居酒屋で盛り上って飲んでるいたんだって。

そしたら、そこのお店にいた方で歌舞伎町に詳しい人が1人いて。2軒目は歌舞伎町のシーシャバーとみたいなところで飲んでいたんだって。で、そこは結構パーティーピーポーがたくさんいたんだけど。「まあ、2軒目だからいいか」みたいに飲んでたんだって。だけど、ガンガン酒を飲むタイプのメンバーがたくさんいて。テキーラとかコカレロのショットとかをガンガン飲んでたんだって(笑)。

で、こっちも大学生の飲み方をしてるんだけども(笑)。社会人なんだけど。俺より10歳下とはいえ。で、そういう飲み方をしてたんだって。で、「佐久間さん。そこまでは覚えてるんです」「えっ、どういうこと? なんの話?」って聞いたら、「朝、アラームの音で目が覚めて。気がついたら一人暮らしの家のベッドで寝てたんです。頭が死ぬほど痛い。気持ち悪い。完全な二日酔い。『うううーっ、頭痛い!』って思って……」って。

でも、そういうことはない話じゃなくて。どうやって帰ったのか、記憶はないけど……。「おそらく誰か、タクシー乗せてくれたんじゃないの?」って話をしたら「いや、そうなんですよ。最初はそう思ってたんです」「最初はそう思ってたって、どういうこと?」「なんとか私、立ち上がると、テーブルの上に何か置いてあるのに気づいて。それが、置手紙だったんです。そこに手書きで、こう書いてあったんです」って。その手紙の文面、俺、読むね?

部屋にあった置き手紙

(佐久間宣行)「おはようございます。(たぶん記憶はないでしょうね)。昨夜、ランニングしていたところ、路上で激しく嘔吐されていたので、一応声をかけて助けたものです。そしたら、『何もせんでいいから一緒にいて』と言われたので家で寝かせて、帰りました。まず、あなたはトイレで吐いて、ベッドへの移動中に床でも吐いて、最後は掛け布団にも吐いてしまっています。気をつけてください。布団は吐いたので、ベッドの下に置いてあります。床とトイレは掃除しました。

掃除したタオルは洗濯機の上のカゴに入れてあります。『仕事、昼から……昼からなんだ』って言ってたので、アラームは9時にかけておきました。では、帰ります。覚えてないこと、何か怖いなとか、そういうことがあればご連絡ください」って、電話番号とLINE IDが書いてあって。で、結構きれいな、おそらく男性の字で書いてあったんだって。それが置手紙であって。

で、扉は開いてるわけよ。閉められないから。外に出る時にね。だから、見ず知らずの人が路上で吐いていた祖父江を運んで……っていうことがあったらしい。で、それを読んで真っ先に「えっ、そんなこと、ある?」ってまず、祖父江は思ったらしくて。現実味が全く感じられない。なにせ、全く覚えてないんだって。「本当に覚えてないんです。佐久間さん」って。

で、誰かと会話した記憶も全くない。まして、この部屋に人が入ったなんて全然覚えてない。ちなみに一応、祖父江が体を触ってみると、服装は昨夜のまま。着衣の乱れはない。「っていうことは佐久間さん、私はやってないんですよ。怖くないですか?」って言われて。「いや、どっちが怖いの?」って俺、聞いたんだけども(笑)。「でも、それ以上に怖いことが起きてない?」っていう。で、あまりの事態を受け入れることができず、祖父江はそのまま出社したらしいんですよ。

そのハロウィンの翌日は平日だからね。で、体調は最悪で、さらに会社のトイレで2回吐いたぐらいだったから。たしかに、その方が手紙で書いていたように吐いたのは吐いたのかもしれない。でも、「やはり助けてもらったのなら、お礼はせねば」と思って、置手紙の電話番号に翌日、電話したんだって。「あの……」「どなたですか?」「ゆうべ、助けていただいたものです」って言ったら、若い男性の声で「大丈夫ですか? 連絡ないんで、心配してました」って。さわやかな声で。

そりゃ、そうだよね。心配するよね。で、祖父江は謝罪とお礼を告げ、「ゆうべの事は本当に何も覚えてないので、本当に申し訳ないんですが、どういう状況かを教えてください」って言ったんだって。そしたらその彼曰く、「本当にマンションの前でうずくまっていた。自分は毎日、その夜の時間にランニングをしてるので、心配になって声をかけたら『全然、大丈夫だから!』ってまず言われて。『普段はこんなんじゃないんだから!』って言われて。

それでやたら強気なことを散々言っていたから『じゃあ、立ち去ろう』って思ったら『1人に、しないで……』って言っていて」って。「それで、部屋まで連れて行って、部屋に上がったらゲロを吐いて。『どうしよう?』って思ったら『タオルは洗面所の棚! 使ったやつは洗濯機のカゴに入れて! 廊下のダンボールに入っているお水を持ってきて……』って全部指示をして。で、言われた通りに全部したんです」って言われて。「本当に申し訳ありませんでした。本当にすいません!」って言って。

そしたらその男性が「でも、本当に僕、覚えてないんですか?」って言ってきて。「えっ、どういうことですか?」「いや、僕、あんまり忘れられないタイプというか。目立つんですよ」「えっ、どういうこと?」「会った人は一発でわかるというか……体がデカいんですよ」って。「ああ、そうなの?」って。でも、その風貌には記憶がなくて。

「僕、格闘家で。身長も結構あって、ガタイがいい上にド金髪なんです。だから路上で声かける時も、普通だったら怖がられる。逃げられると思うから、躊躇したぐらいなんです。さすがに吐いているから、声をかけましたけど。だから、覚えてないなんて思ってませんでした」って言われて。でも、祖父江は覚えてない。そんなこと言われても、身に覚えはない。でも、話を聞けば聞くほど「こんなヤバいやつを助けたんだ」っていう気持ちしかならなかった。

「まあまあ、僕もこんな経験、めったにないからって、途中から面白くなっちゃったんで。これ、本当に気にしないでください。僕も面白いエピソードが手に入ったぐらいで大丈夫ですから。お互い、気にしないでください」って。「この人、なんていい人なんだ!」って思って、お礼を言って電話を切ったんだって。それで祖父江は「とはいえ、なにかお礼をしたい。でも、会ったりするのもあれだから……」って思って。それで置き手紙にLINE IDがあったから。LINEギフトを贈ろうって思って。

LINEギフトでお礼、結構でっかいのを贈って、それで終わりにしようっていう。いろいろ、しつこくするのも迷惑だろうからっていうんで、LINEギフトでスタバのチケットを贈ろうとしてID検索したら、LINEのアイコンで出てきたのが、めちゃくちゃイケメンの、金髪の、上裸の男性。要は、格闘家だから。上裸で金髪の本人のアイコン。「えっ、このイケメンなの?」って思ったんだって。

そしたらバキバキに筋肉の男性が「Krush」って書かれたパネルの前でポーズをしていて。「Krushってことは、K-1かな?」っていう。で、どうやら現役のK-1選手らしいっていう。調べたんだって。で、そのまま祖父江が「えっ、なにこれ? なに、このイケメン?」って調べたら、現役のK-1選手で、祖父江の家の近くのジムの所属で。名前は「哲志」っていう選手で。デビューしたての25歳。

格闘家・哲志選手

(佐久間宣行)で、俺も祖父江から聞いて「そうなんだ」っつって。その場で検索して見たら、めちゃくちゃイケメンで。超ガタイのいい、金髪クソイケメンの格闘家。その彼が酔っ払っている、自分より10何歳年上の女性を助けて。家まで行って、ゲロを掃除して、手紙だけ書いて去っていったっていう。「佐久間さん、これ、少女漫画じゃないですか?」っつって。

で、「その後、彼とはもう連絡はもちろん取ってないですけど。ネットに上がってる試合の動画は全部見ました。次の試合は必ず見に行こうと思ってるんで。私は一生、彼を推し続けていきます」って言っていて。で、俺もそれを祖父江から聞いて、家に帰って、その哲志さんの動画を見て、めちゃくちゃファンになって。俺も一生、推していこうと思ったっていう(笑)。皆さんも応援してあげてください。あ、これね、全員の許可を取ってしゃべってるんで、大丈夫です。

<書き起こしおわり>

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