土井善晴 深夜の空腹時の対処法「上等なはちみつを舐める」

星野源 土井善晴流の味噌汁で生き方が変わってきた話 星野源のオールナイトニッポン

土井善晴さんが2022年12月20日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で深夜の空腹時の対処法についてトーク。「本当は何も食べない方がよい」と言いつつも、どうしてもという時には「上等なはちみつを舐めるとよい」と話していました。

(星野源)ちょっと今、お腹がすいて。お腹が鳴ってきたんですけれども。メールが来てまして。香川県の方。「私はいつも、仕事から帰ってくるのが遅く、夜ご飯をカロリーを気にして食べずに寝てしまうことがあるんですが、空腹すぎて、朝なかなかシャキッと起きることができません。夜22時以降、深夜とかでも簡単に食べれる料理など、提案があったら教えてほしいです」という。

(土井善晴)それは食べん方がよろしいよ。

(星野源)やっぱり、そうなるかーっ!(笑)。

(土井善晴)ほんまにそうですよ。そんな……お腹すいて、シャキッとするでしょう?

(星野源)この方はちょっと、なんか食べてスッと寝た方がシャキッとするタイプなのかもしれないですね。

(土井善晴)それはなんか勘違いしてますよ。人間ってね、消化にものすごくエネルギー、使うんですよ。本当に。だから、消化にエネルギーを使っていたら、やっぱり睡眠が浅くなるし。そして、免疫力が下がりますよね。

(星野源)ああ、なるほど。

(土井善晴)お腹いっぱい食べてると。消化に、そっちの方に行くから。

(星野源)寝て睡眠中にいろいろと回復する方に行かないと。

(土井善晴)やっぱりその方が健康ですよ。シャキッとしてますよ。勘違いですよ(笑)。

(星野源)勘違いだって。ちなみに僕は、お腹すきすぎてると、寝れないんですよ。なんかその、目が冴えちゃって。なんかそういう時に、「なにを食べようかな?」っていつも、思うんですよね。なんか、ありますか?(笑)。

(土井善晴)いういや、なんでも食べたらええんちゃう?

(星野源)フハハハハハハハハッ!

(土井善晴)なんでも……ほんまのこと、真面目な話を言うたら、なんかあるけども。それって、料理でもなんでもないですよ。ほんまにお腹がすいてる時に私は、上等のはちみつ、あるでしょう? あれは、言うたら殺菌効果があるんですよ。だから、喉が痛くなったりするじゃないですか。そうしたら、その上等のはちみつを舐めるんですよ。そしたら、喉の調子が朝、気持ちがいいから。そしたら、なんとなくむしやしないにもなるんですよ。

(星野源)「むしやしない」?

むしやしない(虫養い)

(土井善晴)「むしやしない」って、ちょっとお腹がすいているなっていう……「腹の虫が鳴る」言うでしょう? その、だから「虫養い」になるんですよ。

(星野源)なるほどー! はちみつだって。

(土井善晴)それは、真面目な話やねんけども。なにも料理に関係ない、おもしろない話ですけど。

(星野源)いや、面白いですよ! すごい面白いです。ああ、なるほど。はちみつを舐めるだけでいいんですね。

(土井善晴)だから歯を磨いてから、舐めれるんですよ。殺菌効果があるから。だから口の端が切れたりしたら、昔ははちみつを塗るんですよ。はちみつを塗ったら、すぐ治りますから。

(星野源)じゃあ、いいはちみつを。わかりました。ありがとうございます。

(星野源)続いてのメールです。埼玉県の方。「私は普段、調味料は目分量だし、揚げる時も、茹でる時も、目視と勘でやっているので、いざ自分の子供に教えようと思うと『こんな感じ』とか『だいたいこのくらい』といったざっくりとした言い方しかできず、ダメな親で申し訳ないと思っていたのですが、土井さんのお話を聞いていたら、きっちりとできなくても大きな間違いはないのかもと思えるようになり、自信を取り戻しました」。

(土井善晴)いやいや、そっちの方が正しいんですよ。だから、「2分」とか「2分30秒」とか、そういう教え方をすると、もう何も自分でできなくなるんですよ。数字いうものを頼りにするから。それよりも、自分の感覚の方がはるかに正しい。そのことを、信じてください。自分を信じないで、何を信じるんですか?

(星野源)素晴らしい! まあ、さっきは「自分が信じたらいかん」って言ってましたけども(笑)。

(土井善晴)フハハハハハハハハッ!

(星野源)それはでも、どっちも本当なんですよね。

(土井善晴)その、自分を信じていいというのは「自分の感覚」を信じるんですよ。「自分の脳みそで考えてること」は信じたらあかん。ろくなこと考えませんから。「楽をしよう」とか思うわけですからね。

(星野源)続いてのメールです。「大根もゆっくり風呂に入りたい」「2番の食材がかわいそう」など、お話の節々で食材へのリスペクトがにじみ出てくる土井さんの考え方、とても素敵だなと感じたと同時に衝撃的でした。どうしても料理をすることが作業になりがちだったので、明日から食材へのリスペクトを持って、向き合ってみようと思います。

(土井善晴)いや、ほんまそうですよ。なんか、ずいぶん楽になるし。楽しくなりますよ。

(星野源)楽しくなりますよね。本当に。なんか、やっぱり毎日、新しい献立を決めなきゃいけないっていう風に、なんでか知らないけど思い込んでいて。それは、たとえば自分1人で作るにしても。でも、なんかそれを、食材があって。それによって、その場でなんとなく決めればいいんだっていうのは……。

食材が教えてくれる

(土井善晴)そうそう。「なんとなく」というか、もう食材が教えてくれるから。それに、やっぱり「えっ、どうしてほしいねん?」みたいな感じですよ。

(星野源)食材に聞いてみるっていう(笑)。

(土井善晴)そんな感じですよ。まあ、手を動かしながら、それもやりはったら勝手に新しいものも出てくるしね。

<書き起こしおわり>

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